Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


3.3.8 N+Mコールドスタンバイ構成での系切り替え

HAモニタでは,JP1/ServerConductorまたはHCSMのN+Mコールドスタンバイ構成で系切り替えができます。N+Mコールドスタンバイ構成の現用のサーバモジュールに障害が発生すると,HAモニタによる系切り替えのあと,JP1/ServerConductorまたはHCSMが現用のサーバモジュールの各種設定,ローカルディスクなどを予備のサーバモジュールに引き継ぎます。このため,予備のサーバモジュールを待機系として使用できます。

〈この項の構成〉

(1) N+Mコールドスタンバイ構成での系切り替えの動作

N+Mコールドスタンバイ構成での系切り替えの動作を次の図に示します。

図3‒28 N+Mコールドスタンバイ構成での系切り替えの動作

[図データ]

現用のサーバモジュール1に系障害が発生した場合,HAモニタは系障害を検出して現用のサーバモジュール2に系切り替えをします。系切り替えによって,現用のサーバモジュール2が実行系になります。

その後,JP1/ServerConductorまたはHCSMが現用のサーバモジュール1の各種設定,ローカルディスクなどを予備のサーバモジュールに引き継ぎます。これによって,予備のサーバモジュールが待機系になります。

同様に,現用のサーバモジュール2に系障害が発生した場合も,予備のサーバモジュールが待機系になります。

(2) 必要な環境設定

N+Mコールドスタンバイ構成での系切り替えをするには,リセットパスの設定,およびSVPの設定が必要です。詳細については,「6.6.1 設定に必要な情報(BladeSymphony)」および「(6) N+Mコールドスタンバイ構成」を参照してください。

N+Mコールドスタンバイ構成については,次のマニュアルを参照してください。