1.2.1 系
系とは,業務処理に必要なハードウェアのほか,実行するプログラムや通信機器も含めたシステム全体の総称です。
系には,実行系と待機系という組み合わせ,または現用系と予備系という組み合わせがあります。
- 〈この項の構成〉
(1) 実行系と待機系
サーバに業務処理を実行させる系(実行中のサーバがある系)をそのサーバの実行系,障害に備えて待機させる系(待機中のサーバがある系)をそのサーバの待機系と呼びます。
また,現在業務処理を実行しているサーバを実行サーバ,障害に備えて待機しているサーバを待機サーバと呼びます。
(2) 現用系と予備系
システム構築時や環境設定時に二つの系を区別するため,最初に実行系としてサーバを起動する系を,そのサーバの現用系,待機系として起動する系をそのサーバの予備系と呼びます。システム起動後に実行系と待機系の交代を繰り返しても,現用系と予備系の関係は変わりません。