2.1.2 検出できる障害の種類
ここでは,HAモニタ kitを使用したシステムで検出できる障害の種類について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) HAモニタ kitが検出する障害
HAモニタ kitは,次の表に示すSAP HANAの障害を検出できます。
検出する障害 |
説明 |
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SAP HANAインスタンスの障害 |
次の状態をSAP HANAインスタンスの障害として検出します。
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SAP HANAインスタンスのスローダウン |
SQLによる問い合わせ応答が一定時間ない状態を,SAP HANAインスタンスのスローダウンとして検出します。 障害を検出するとメッセージを出力して系切り替えします。 |
System Replicationの障害 |
System Replicationのステータスが正常でない場合,System Replicationの障害として検出します。 障害を検出するとメッセージを出力します。系切り替えはしません。 SystemReplicationの異常を検知した場合,制御用定義ファイルFULLSYNC_AUTO_DISABLEパラメタの定義に従って,完全同期オプションを無効にしたり,有効のままにしたりできます。完全同期オプションを無効にする場合は,KAMK00355メッセージが出力されます。System Replicatonの状態が正常になったあとで,予備系のSAP HANAインスタンスを停止すると,停止した理由に関係なく,定期的にメッセージが出力されます。メッセージが出力される間隔は,サーバ対応の環境設定のptrlcmd_ex_interオペランドの指定値によって異なります。例えば,サーバ対応の環境設定のptrlcmd_ex_interオペランドに10を指定した場合は,約1時間間隔でメッセージが出力されます。サーバ対応の環境設定のptrlcmd_ex_interオペランドに5を指定した場合は,約30分間隔でメッセージが出力されます。System Replicationの状態が正常になると,メッセージは出力されなくなります。 |
(2) HAモニタが検出する障害
次の表に示すSAP HANAの障害は,HAモニタ kitではなくHAモニタが検出します。
検出する障害 |
説明 |
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ネットワーク(業務用のLAN)障害 |
HAモニタのLANの監視機能を用いて検出します。LANの監視機能については,マニュアル高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編のLANの監視および障害時の自動系切り替えの説明を参照してください。 |
系障害 |
HAモニタがaliveメッセージの途絶によって検出します。系障害の検出についてはマニュアル高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編の系障害の検出を参照してください。 |