Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ kit for Oracle


5.2.3 OracleインスタンスまたはOracleリスナーの監視

OracleインスタンスまたはOracleリスナーの起動が完了すると,HAモニタはサーバの監視コマンドを実行し,サーバを監視します。

サーバの監視コマンドでは,次の方法でサーバを監視しています。

サーバがOracleインスタンスの場合
  • Oracleインスタンスのプロセスの生存監視

  • SQLによるOracleインスタンスの状態問い合わせ

  • Oracleインスタンスのスローダウン監視

サーバがOracleリスナーの場合
  • Oracleリスナーのプロセスの生存監視

  • リスナー制御ユティリティを使用した,応答の有無によるスローダウン監視

サーバの監視コマンドの概要や動作の詳細については,マニュアル「HAモニタ Linux(R)編」の「モニタモードのサーバの監視」,および「サーバの監視コマンドの制御」の説明を参照してください。

サーバ(OracleインスタンスおよびOracleリスナー)の監視の一時停止・再開をする場合

次の条件を両方とも満たす場合は,HAモニタ・サーバ稼働中の設定変更コマンド(monchangeコマンド)で,サーバの監視の一時停止・再開ができます。

  • HAモニタのバージョンが01-69以降

  • HAモニタのサーバ対応の環境設定のptrlcmd_exオペランドで監視コマンドを指定している

サーバの監視を一時停止する手順

HAモニタ・サーバ稼働中の設定変更コマンド(monchangeコマンド)で,サーバの監視を一時停止します。なお,サーバの監視を一時停止している間に,系切り替えをしないようにするためには,あらかじめ,待機サーバ停止コマンド(monsbystpコマンド)を実行して待機サーバを停止してください。

サーバの監視を再開する手順

HAモニタ・サーバ稼働中の設定変更コマンド(monchangeコマンド)で,サーバの監視を再開します。監視再開後,系切り替え可能状態でなければ,待機系で,モニタモードのサーバの起動コマンド(monbeginコマンド)を実行して系切り替え可能状態にしてください。