Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ kit for Oracle


5.1 運用の流れ

HAモニタ kitを使用した系切り替え構成のOracleインスタンスおよびOracleリスナーは,HAモニタのモニタモードのサーバとして運用します。HAモニタ kitを使用した系切り替え構成での運用の流れは,HAモニタを使用した一般的な系切り替え構成の場合と同じです。構築したシステムの運用の流れについては,マニュアル「HAモニタ Linux(R)編」の「運用の流れ」の説明を参照してください。

注意事項
  • Oracleインスタンス制御用定義ファイルのDB_NOACCESSを省略しているか,またはnoを指定しているOracleインスタンスでは,稼働中にSQLのALTER SYSTEM SUSPEND文を実行してデータベースのI/Oを停止しないでください。稼働中にALTER SYSTEM SUSPEND文を実行すると,HAモニタ kitがOracleインスタンスの障害を検出するおそれがあります。

  • サンプルファイルの停止コマンド・監視コマンド,およびそれらをコピー・編集して作成したコマンドを,手動で実行しないでください。/opt/hitachi/HAmon/spool/配下のログファイル(oralog)が一般ユーザの書き込み権限なしで作成されてしまうおそれがあります。その場合,サーバ起動時にサーバの監視コマンドがそのログファイルにアクセスできないため,異常を検知します。もしそれらのコマンドを手動で実行してしまった場合は,ログファイルに一般ユーザの書き込み権限を付与してください。

  • HAモニタ kitが提供しているコマンド内では,ヒアドキュメントを利用しているため,/tmpディレクトリに一時ファイルが出力されます。そのため,もし/tmp領域に空きがないと,一時ファイルの出力エラーとなります。この場合,サーバの監視コマンドが異常を検知して,HAモニタはサーバの系切り替えをします。これを防ぐために,サーバ稼働中は/tmp領域が満杯にならない運用としてください。