3.2.1 構築の流れ
ここでは,HAモニタ kitを使用して,OracleをHAモニタのサーバとして設定する場合の構築の流れについて説明します。マニュアル「HAモニタ Linux(R)編」の「構築の流れ」の説明中の,「サーバを追加する場合の設定」を,ここに記載されている構築の流れに置き換えて読んでください。
ここで説明する作業は,マニュアル「HAモニタ Linux(R)編」の「構築の流れ」の説明の,「系を追加する場合」の設定が完了したあとに,システム管理者がスーパユーザの権限で実施します。
システムの構築の流れを,次の図に示します。
|
システム構築の目的と,システム構築の流れで必要な手順との対応について説明します。
-
初めてHAモニタとHAモニタ kitを導入してシステムを構築する場合
このマニュアルとマニュアル「HAモニタ Linux(R)編」を併読し,図中に示すすべての項目を確認・設定します。
-
系を追加する場合
構築済みの系切り替え構成に系を追加する場合,マニュアル「HAモニタ Linux(R)編」の「構築の流れ」の説明を参照してください。HAモニタは,各系に一つ必要です。
-
サーバを追加する場合
構築済みの系切り替え構成にサーバを追加する場合,この図中に示す「サーバを追加する場合の設定」をします。
構築済みのシステムで系やサーバを追加する手順については,マニュアル「HAモニタ Linux(R)編」の「系を追加する」または「サーバを追加する」の説明を参照してください。
また,各手順の注意事項について説明します。
-
「Oracleのインストール」は,HAモニタが制御するOracleがインストールされていない場合にだけ実施します。
-
「Oracleのセットアップ・データベースの構築」は,HAモニタが制御するOracleインスタンスおよびOracleリスナーの数だけ実施します。
-
「HAモニタ kitのインストール」は,初めてHAモニタ kitを導入する場合に,系切り替え構成内の各系で実施します。