はじめに

このマニュアルは,HAモニタの機能,設定,および運用方法について説明したものです。このマニュアルを読むことで,ユーザが,HAモニタを使用して系切り替え構成を設計・構築できること,および適切に運用できることを目的としています。

このマニュアルでは,HAモニタ,およびHAモニタ Extensionについて説明しています。HAモニタは,システムの可用性を高めるために,系切り替えを実現する製品です。HAモニタ Extensionは,HAモニタのオプション製品です。

<はじめにの構成>
対象読者
読書手順
前提機種の違いによる相違点の表記
図中で使用している記号

対象読者

システム管理者,オペレータ,およびプログラマの方を対象としています。システム管理者は,システムの導入,設計,構築をすることを想定しています。オペレータは,構築されたシステムで日々の運用をすることを想定しています。プログラマは,ユーザプログラムの作成をすることを想定しています。

また,次の知識をお持ちの方を前提としています。

系切り替え構成にするプログラムとして,OpenTP1またはHiRDBを使用する場合は,あらかじめOpenTP1またはHiRDBのマニュアルをお読みいただくことをお勧めします。

読書手順

このマニュアルは,利用目的に合わせて章を選択して読めます。利用目的別に,次の流れに従ってお読みいただくことをお勧めします。

[図データ]

前提機種の違いによる相違点の表記

HAモニタは前提機種が複数あります。前提機種によって,ハードウェアの構成や名称が異なります。このマニュアルでは,次に示す表記を使用して,機種によって説明の異なる部分を示しています。また,説明が同じ場合は,ハードウェア名称に総称を使用しています。使用している機種のハードウェア名称に読み替えてください。

表記意味ハードウェア名称
BladeSymphonyの場合,または(BladeSymphony)マシンの機種が統合サービスプラットフォームBladeSymphonyの場合に該当します。SVP障害管理プロセサ(総称)
HA8000の場合,または(HA8000)マシンの機種が日立アドバンストサーバHA8000シリーズの場合に該当します。SVP
HA8500の場合,または(HA8500)マシンの機種が日立アドバンストサーバHA8500シリーズの場合に該当します。MPまたはBMC
(まとめてMPと呼びます)

図中で使用している記号

このマニュアルの図中で使用している記号を,次のように定義します。

[図データ]