LANは,実行系と待機系を接続したり,クライアントとなるWSやPCと接続したりするために使用します。実行系と待機系は,同じLAN上にLANアダプタで接続します。
HAモニタは,HUBやLANアダプタなどのLAN障害を直接処理しません。これらの障害に対しては,次の方法でLANの単一点障害を防止する構成にしてください。
サーバにはエイリアスIPアドレスを指定します。エイリアスIPアドレスを指定することで,一つのサーバに複数のエイリアスIPアドレスを指定できます。サーバにエイリアスIPアドレスを指定する場合,次の点に注意してください。
HAモニタは,サーバに割り当てたエイリアスIPアドレス単位に,LANの切り替えをします。したがって,複数の異なるサーバで系切り替え構成にする場合,各サーバが使用するエイリアスIPアドレスは異なるIPアドレスとなるように,ネットワークアドレスを構成してください。ただし,リソースサーバを使用すれば,一つのエイリアスIPアドレスを複数のサーバで共用できます。
VMware ESXiで仮想化する構成の場合,LANアダプタ,およびホストバスアダプタ(HBA)は仮想マシン間で共有しても,また占有しても問題ありません。
また,信頼性確保のため,VMware ESXiの機能を使用して次のように冗長化することを推奨します。