1.5.2 必要なソフトウェア

HAモニタを動作させるために必要なソフトウェアについて説明します。ソフトウェア構成例を,次の図に示します。

図1-10 ソフトウェア構成例

[図データ]

<この項の構成>
(1) カーネル
(2) 系切り替え制御
(3) 運用管理
(4) プログラム

(1) カーネル

Linux(x86)またはLinux(IPF)
システムの基盤となるオペレーティングシステムです。
HA Booster
共有ディスクの切り替えを高速にしたり,他系でのOSパニックを検知したりするための製品です。

(2) 系切り替え制御

HAモニタ
系切り替えを制御します。
HAモニタ Extension
HAモニタのオプション製品です。HAモニタ Extensionを使用すると,大規模なシステム構成での系切り替えの制御に対応できます。
HAモニタ Extensionは,OSがLinux(x86)の場合に使用できます。
HAモニタ Extensionについては,「3.5 HAモニタ Extensionの機能」を参照してください。

(3) 運用管理

JP1
システム内で発生したイベントを管理します。

(4) プログラム

HAモニタを使用した系切り替え構成では,HAモニタとのインタフェースを持つか,持たないかによって,HAモニタで使用できる機能の範囲が異なります。HAモニタで使用できるプログラムを次に示します。

(a) HAモニタとのインタフェースを持つプログラム
OpenTP1
分散トランザクション処理を実現する,トランザクション処理モニタです。
HiRDB
スケーラブルなシステム構築を実現する,リレーショナルデータベース管理システムです。
(b) HAモニタとのインタフェースを持たないプログラム
Cosminexus
ビジネスを具現化する,アプリケーション基盤です。アプリケーションサーバ,SOA基盤製品,OLTP製品,帳票関連製品などがあります。
JP1
ITシステムの安定した運用を支える,統合システム運用管理製品です。統合管理製品,ジョブ管理製品,資産・配布管理製品,ネットワーク管理製品などがあります。
その他のサーバ
UAPなど,前述以外のサーバを示します。