HAモニタは,障害が発生した場合,およびオペレータがコマンドを実行した場合に,サーバを停止します。HAモニタがサーバを停止させる条件は,サーバがサーバモードかモニタモードかによって異なります。
HAモニタがサーバを停止させる条件は,大きく分けて,次の場合があります。
HAモニタがサーバを停止させる事象と停止後の処理を,次の表に示します。
表4-3 サーバを停止させる事象と停止後の処理(サーバモード)
事象 | HAモニタが停止させるサーバ | 停止後のHAモニタの処理 | |
---|---|---|---|
サーバでの事象 | 実行サーバ正常終了※1 | 待機サーバ | - |
実行サーバ異常終了※2 | - | 自動系切り替え※3 | |
待機サーバ正常終了 | - | - | |
待機サーバ異常終了※4 | - | - | |
HAモニタでの事象 | 実行サーバ障害検出 | 実行サーバ※3 | 自動系切り替え※3 |
待機サーバ停止コマンド(monsbystpコマンド) | 待機サーバ | - | |
計画系切り替えコマンド※5(monswapコマンド) | 実行サーバ | 計画系切り替え |
(凡例)-:何もしません。
注※1 サーバの計画停止,強制停止を含みます。
注※2 サーバ自身が障害を検知した場合です。
注※3 系切り替えをする待機サーバがない場合は,HAモニタは何もしません。また,サーバ対応の環境設定のswitchtypeオペランドにrestartまたはmanualを指定した場合は,実行サーバを停止させないで実行サーバを再起動待ち状態にします。HAモニタは,系切り替えをしないで実行サーバの再起動を待ちます。
注※4 サーバの強制停止,およびサーバ自身が障害を検知した場合です。
注※5 系切り替えをする待機サーバがない場合は,HAモニタは何もしません。
サーバがモニタモードの場合,サーバの切り替えおよび停止は,ユーザがHAモニタのコマンドで指示します。
サーバを停止させる事象と停止後の処理を,次の表に示します。
表4-4 サーバを停止させる事象と停止後の処理(モニタモード)
事象 | HAモニタが停止させるサーバ | 停止後のHAモニタの処理 | |
---|---|---|---|
サーバでの事象 | 実行サーバ正常終了 | - | - |
実行サーバ異常終了 | - | 計画系切り替えまたは自動系切り替え※1,※2 | |
待機サーバ正常終了 | - | - | |
待機サーバ異常終了 | - | - | |
HAモニタでの事象 | モニタモードのサーバ停止コマンド(monendコマンド) | 実行サーバ※1および待機サーバ | - |
待機サーバ停止コマンド(monsbystpコマンド) | 待機サーバ | - | |
計画系切り替えコマンド(monswapコマンド) | 実行サーバ※3 | 計画系切り替え※3 |
(凡例)-:何もしません。
注※1 サーバ対応の環境設定で,termcommandオペランドにサーバの停止コマンドを指定している場合は,HAモニタがサーバの停止コマンドを実行し,サーバの停止コマンド内に記述されている実行サーバも停止させます。
注※2 オペレータが実行系から計画系切り替えコマンド(monswapコマンド)を実行して指示します。サーバ対応の環境設定で,patrolcommandオペランドにサーバの監視コマンドを指定している場合は,HAモニタが再起動,または自動系切り替えをします。系切り替えをする待機サーバがない場合は,HAモニタは何もしません。
注※3 オペレータが,実行サーバを計画停止したあとに,実行系から計画系切り替えコマンド(monswapコマンド)を実行します。ただし,サーバ対応の環境設定のtermcommandオペランドにサーバの停止コマンドを指定している場合は,monswapコマンドで実行サーバを停止できます。なお,系切り替えをする待機サーバがない場合は,HAモニタは何もしません。