HAモニタは,サーバの状態変化やHAモニタの状態変化に合わせてユーザコマンドを自動発行します。状態変化には複数のタイミングがあります。HAモニタは,状態変化の各タイミングに対応したパラメタを引数に指定して,ユーザコマンドを発行します。
ここでは,HAモニタの状態変化を契機としたユーザコマンド発行時にHAモニタから渡されるパラメタと,ユーザコマンドが発行されるタイミングの詳細について説明します。
HAモニタの状態変化によってユーザコマンドに渡されるパラメタの一覧を,次の表に示します。
表6-14 HAモニタの状態変化によってユーザコマンドに渡されるパラメタの一覧
HAモニタの状態 | HAモニタ状態パラメタ | 自系での開始/終了パラメタ | 他系についての詳細情報パラメタ |
---|---|---|---|
自系のHAモニタ開始 | -m | start(開始処理開始) | - |
自系のHAモニタ終了 | end(終了処理終了) | - | |
他系のHAモニタ障害検出 | - | -d ホスト名(ホスト名で示す他系のHAモニタ障害検出) |
(凡例)-:パラメタは渡されません。
ユーザコマンドの発行タイミングについて説明します。
HAモニタ開始・終了時に渡されるパラメタと発行タイミングを,次の図に示します。
図6-40 HAモニタ開始・終了時に渡されるパラメタと発行タイミング
他系のHAモニタ障害検出時に渡されるパラメタと発行タイミングを,次の図に示します。
図6-41 他系のHAモニタ障害検出時に渡されるパラメタと発行タイミング
他系のHAモニタ障害検出時(-m -d ホスト名)には,障害が発生した系とペアで,かつ系切り替えを実施する系だけでユーザコマンドが発行されます。