8.2.2 定義で使用する記号

定義の説明に使用する,各種の記号を説明します。

ここで述べる文法記述記号,属性表示記号および構文要素記号は,実際の定義には記述しません。

<この項の構成>
(1) 文法記述記号
(2) 属性表示記号
(3) 構文要素記号

(1) 文法記述記号

定義文およびオペランドの文法を説明する記号です。各記号の意味を,次の表に示します。

表8-1 定義文の文法記述記号一覧

文法記述記号意 味
〔  〕この記号で囲まれている項目は,省略してもよいことを示します。
(例)〔:TCP/IP LANのホスト名〕
TCP/IP LANのホスト名を指定するか,または何も指定しないことを示します。
この記号で示す直前の項目を,繰り返して指定できることを示します。
(例):TCP/IP LANのホスト名…
TCP/IP LANのホスト名を,複数個指定できることを示します。
複数の項目間の区切りを示します。
(例)online|standby
項目として,onlineまたはstandbyがあることを示します。
{  }この記号で囲まれている項目の中から,一つを選択して指定することを示します。項目が"|"で区切られている場合は,そのうちの一つを選択して指定します。
(例){online|standby}
onlineとstandbyのどちらかを選択して指定することを示します。
下線この記号で示す項目は,該当オペランドを省略した場合の,仮定値を示します。
(例)〔{online|standby}〕
オペランドを省略した場合,onlineを仮定値とすることを示します。
太字この記号で示す項目は,系切り替え構成内のすべての系で,同じ指定にする値を示します。
(例):TCP/IP LANのサービス名
TCP/IP LANのサービス名を,系切り替え構成内のすべての系で同じ値にすることを示します。

(2) 属性表示記号

ユーザ指定値の範囲などを説明する記号です。各記号の意味を,次の表に示します。

表8-2 属性表示記号一覧

属性表示記号意 味
この記号のあとに,ユーザ指定値の属性(仮定値,記述内容,指定範囲)を示します。
(例)name~<1~32文字の英数字>
nameオペランドのユーザ指定値の属性が<1~32文字の英数字>であることを示します。
< >ユーザ指定値の記述内容を示します。
(例)~<1~32文字の英数字>
ユーザ指定値が1~32文字の英数字であることを示します。
(( ))ユーザ指定値の指定範囲を示します。
(例)~((16または64))
ユーザ指定値の指定範囲が16または64であることを示します。
《 》ユーザが指定を省略したときの仮定値を示します。
(例)~《16》
指定を省略したときの仮定値は16であることを示します。

(3) 構文要素記号

属性表示記号のうち,ユーザ指定値の記述内容を説明する記号です。HAモニタでは不正文字(制御コードなど)は使用できません。各記号の意味を,次の表に示します。

表8-3 構文要素記号一覧

構成要素記号意 味
<英数字>アルファベット(A~Z,a~z)および数字(0~9)
<符号なし整数>数字(0~9)
<パス名>アルファベット(A~Z,a~z),数字(0~9),"/"(スラント),"-"(ハイフン),"_"(アンダーライン),および"."(ピリオド)
<サーバパス名>":"(コロン),";"(セミコロン),","(コンマ),空白,タブ,および改行コード以外の,任意の文字

注※ 先頭の文字はアルファベットを指定してください。