HAモニタでは,JP1/ServerConductorのN+Mコールドスタンバイ構成で系切り替えができます。N+Mコールドスタンバイ構成の現用のサーバモジュールに障害が発生すると,HAモニタによる系切り替えのあと,JP1/ServerConductorが現用のサーバモジュールの各種設定,ローカルディスクなどを予備のサーバモジュールに引き継ぎます。このため,予備のサーバモジュールを待機系として使用できます。
なお,VMware ESXiで仮想化する場合は,N+Mコールドスタンバイ構成での系切り替えはできません。
N+Mコールドスタンバイ構成での系切り替えの動作を次の図に示します。
図3-21 N+Mコールドスタンバイ構成での系切り替えの動作
現用のサーバモジュール1に系障害が発生した場合,HAモニタは系障害を検出して現用のサーバモジュール2に系切り替えをします。系切り替えによって,現用のサーバモジュール2が実行系になります。
その後,JP1/ServerConductorが現用のサーバモジュール1の各種設定,ローカルディスクなどを予備のサーバモジュールに引き継ぎます。これによって,予備のサーバモジュールが待機系になります。
同様に,現用のサーバモジュール2に系障害が発生した場合も,予備のサーバモジュールが待機系になります。
N+Mコールドスタンバイ構成での系切り替えをするには,リセットパスの設定,およびSVPコマンドモードのHAコマンドでの設定が必要です。詳細については,「6.4.1 設定に必要な情報(BladeSymphony)」および「6.4.2(6) N+Mコールドスタンバイ構成」を参照してください。
N+Mコールドスタンバイ構成については,マニュアル「JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 システム管理者ガイド」を参照してください。