6.20.2 サーバの動作確認

サーバの動作確認は,HAモニタを起動してから実施してください。

<この項の構成>
(1) サーバの起動確認
(2) サーバの状態確認
(3) プログラムの再起動確認
(4) サーバの停止確認

(1) サーバの起動確認

サーバを起動できることを確認します。メッセージKAMN252-Iが出力されれば,サーバの起動が完了し,系切り替えができる状態になったことを示しています。

サーバの起動方法を,次に示します。

サーバモードのサーバの場合
該当するプログラムの起動方法で起動してください。サーバを実行サーバとして起動するか,待機サーバとして起動するかはHAモニタが決定します。HAモニタは,サーバ対応の環境設定および他系の状態を基に決定します。
モニタモードのサーバの場合
ユーザがモニタモードのサーバ起動コマンド(monbeginコマンド)を実行して起動してください。サーバを実行サーバとして起動するか,待機サーバとして起動するかはHAモニタが決定します。HAモニタは,サーバ対応の環境設定および他系の状態を基に決定します。

(2) サーバの状態確認

サーバの起動確認が完了したら,HAモニタがサーバの起動を認識したかどうかを調べるために,サーバの状態を確認します。サーバの状態を確認するには,サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)を実行してください。

HAモニタがサーバの起動を認識できたときの,コマンドの実行結果の例を次に示します。実行サーバの状態が"ONL",待機サーバの状態が"SBY"ならば,正しく認識できたことを示しています。

#/opt/hitachi/HAmon/bin/monshow
KAMN213-I Own host name : host1
   Own servers               Pair servers
   Alias     Status          Status     Host name
   server1   ONL             SBY        host2

なお,サーバがモニタモードで,かつプログラム管理機能を使用している場合は,プログラムの状態も確認します。プログラムの状態を確認するには,サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)に-uオプションを指定して実行してください。

HAモニタがプログラムの起動を認識できたときの,コマンドの実行結果の例を次に示します。プログラムの状態が"ACT"ならば,正しく認識できたことを示しています。

#/opt/hitachi/HAmon/bin/monshow -u
KAMN213-I Own host name : host1
    Alias     Program Alias  Status   Patrol time
    server1   UAP1            ACT        3600

(3) プログラムの再起動確認

モニタモードのプログラム管理機能を使用し,プログラムの再起動コマンドを作成した場合は,プログラムが再起動できることを確認します。

サーバの起動確認が完了したら,意図的にプログラム障害を発生させて,プログラムの状態を確認します。これによって,HAモニタがプログラムの再起動を実行したかどうかを調べます。プログラムの状態を確認するには,サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)に-uオプションを指定して実行してください。

HAモニタがプログラムの再起動を認識できたときの,コマンドの実行結果の例を次に示します。プログラムの状態が"ACT"ならば,正しく認識できたことを示しています。

#/opt/hitachi/HAmon/bin/monshow -u
KAMN213-I Own host name : host1
    Alias     Program Alias  Status   Patrol time
    server1   UAP1            ACT        3600

(4) サーバの停止確認

サーバを停止できることを確認します。サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)を実行し,サーバが表示されなければ,サーバの停止処理は完了です。

サーバの停止方法を,次に示します。

サーバモードでサーバを起動している場合
該当するプログラムの停止方法で停止してください。このとき,対応する待機サーバが起動している場合は,HAモニタが停止させます。
モニタモードでサーバを起動している場合
ユーザがモニタモードのサーバ停止コマンド(monendコマンド)を実行して,すべてのサーバを手動で停止してください。