共有リソースの接続に失敗した場合の対処について説明します。共有リソースの接続は,通常HAモニタが行います。障害が発生した場合は,オペレータが手動で共有リソースを接続する必要があります。ここでは,手動で共有リソースを接続する方法について説明します。
共有リソースを操作するときの注意については,「7.2.3 共有リソースをメンテナンスするときの注意事項」を参照してください。これらの注意に従わないと,共有リソースが破壊されたり,系切り替えができなかったりするおそれがあります。
- 共有ディスク
次のコマンドを実行します。その際,両方の系から参照+更新接続をしないように注意してください。
vgchange -a y ボリュームグループのパス名
- ファイルシステム
次の手順で操作します。
- OSのfsckコマンドで,ファイルシステムをチェックします。
- OSのmountコマンドで,マウントをします。
- LAN
LANを手動で接続するには,LANの状態設定ファイルを修正し,実行します。
修正するファイルは,/opt/hitachi/HAmon/etc/サーバ識別名.upです。
- HA Boosterの制御グループ
HA Boosterが提供する,制御グループのアクセス制御状態を変更するためのコマンドを実行し,アクセス制御状態を参照+更新可能に設定します。その際,両方の系から参照+更新接続をしないように注意してください。