7.8.6 稼働しているHAモニタやサーバの設定を変更する
HAモニタ・サーバ稼働中の設定変更コマンド(monchangeコマンド)を実行すると,稼働しているHAモニタやサーバの次の設定を変更できます。
- 系障害監視時間(HAモニタの環境設定のpatrolオペランド)
- サーバ障害監視時間(サーバ対応の環境設定のpatrolオペランド)
- プログラムのスローダウン監視時間(モニタモードのプログラム対応の環境設定のpatrolオペランド)
ここでは,各設定の変更について説明します。
- 注意
- HAモニタ・サーバ稼働中の設定変更コマンド(monchangeコマンド)では,実行サーバ稼働中の共有リソースの変更コマンド(mondeviceコマンド)と異なり,HAモニタおよびサーバの環境を設定する定義ファイルの内容は変更されません。設定を変更したあとに系やサーバを再起動すると,変更した設定は定義ファイルで指定している設定に戻ります。
- <この項の構成>
- (1) 系障害監視時間の変更
- (2) サーバ障害監視時間の変更
- (3) プログラムのスローダウン監視時間の変更(プログラム管理機能使用時)
(1) 系障害監視時間の変更
HAモニタの環境設定のpatrolオペランドに指定した系障害監視時間を変更できます。HAモニタ・サーバ稼働中の設定変更コマンド(monchangeコマンド)はどの系からも実行でき,一つの系で実行すれば接続しているすべての系の系障害監視時間を変更できます。
コマンドの実行中に他系の障害や監視パスの障害など,系間通信ができない状態になった場合は,コマンドの処理は中断されます。
系障害監視時間を変更する場合は,次のことに注意してください。
- 変更するすべての系が接続中であることを確認してください。
- 複数の系から同時にコマンドを実行しないでください。
- 系障害監視時間を変更したあとに系を再起動した場合や,通信障害などで系間での監視時間が不一致になった場合は,HAモニタ・サーバ稼働中の設定変更コマンド(monchangeコマンド)を再度実行し,系間での系障害監視時間を一致させてください。
- 系の監視履歴を取得している場合,変更後の系障害監視時間に系の監視履歴取得時間より短い値を指定すると,監視履歴が取得されません。
(2) サーバ障害監視時間の変更
サーバ対応の環境設定のpatrolオペランドに指定したサーバ障害監視時間を変更できます。
HAモニタ・サーバ稼働中の設定変更コマンド(monchangeコマンド)を実行した場合,コマンドを実行した時点から変更後のサーバ障害監視時間でサーバを監視し直します。
サーバ障害監視時間を変更する場合は,次のことに注意してください。
- HAモニタ・サーバ稼働中の設定変更コマンド(monchangeコマンド)では,コマンドを実行した系のサーバ障害監視時間だけを変更します。待機サーバが稼働する系でもコマンドを実行してください。
- サーバの監視履歴を取得している場合,変更後のサーバ障害監視時間にサーバの監視履歴取得時間より短い値を指定すると,監視履歴は取得されません。
(3) プログラムのスローダウン監視時間の変更(プログラム管理機能使用時)
モニタモードのプログラム対応の環境設定のpatrolオペランドに指定した,プログラムのスローダウン監視時間を変更できます。
HAモニタ・サーバ稼働中の設定変更コマンド(monchangeコマンド)を実行した場合,コマンドを実行した時点から変更後のプログラムのスローダウン監視時間でプログラムを監視し直します。
プログラムのスローダウン監視時間を変更する場合は,次のことに注意してください。
- HAモニタ・サーバ稼働中の設定変更コマンド(monchangeコマンド)では,コマンドを実行した系のプログラムのスローダウン監視時間だけを変更します。待機サーバが稼働する系でもコマンドを実行してください。
- 同一のプログラム識別名で稼働する複数プロセス構成の場合は,すべてのプロセスのプログラムのスローダウン監視時間を変更します。