6.4.2 設定値の例(BladeSymphony)

マシンの機種がBladeSymphonyの場合の,リセットパスの設定値の例を説明します。ここで示す表にある「設定項目」は,表6-2の「設定に必要な情報」と対応しています。

<この項の構成>
(1) 2シャーシ/2系(Basicモード)の構成
(2) 1シャーシ/2系(LPARモード)の構成
(3) 2シャーシ/4系(Basicモード)の構成
(4) 4シャーシ/4系(Basicモード)の構成
(5) VMware ESXiで仮想化する構成
(6) N+Mコールドスタンバイ構成
(7) 相互系切り替え構成(リセット優先系を指定しない)

(1) 2シャーシ/2系(Basicモード)の構成

次のような構成(系1・系2間で系切り替え)の場合に,monsetupコマンドで設定する値の例を示します。

図6-6 リセットパスの設定例1(BladeSymphony)

[図データ]

設定項目系ごとの設定値
系1系2
パーティション名MS0001MS0002
リセットパスのIPアドレスx.x.x.ax.x.x.b
リセットパスのポート番号pppppppppp
SVPのIPアドレスx.x.x.cx.x.x.d
SVPのポート番号qqqqqqqqqq

(2) 1シャーシ/2系(LPARモード)の構成

次のような構成(系1・系2間で系切り替え)の場合に,monsetupコマンドで設定する値の例を示します。

図6-7 リセットパスの設定例2(BladeSymphony)

[図データ]

設定項目系ごとの設定値
系1系2
パーティション名MS0001MS0001
LPAR名LPAR1LPAR2
リセットパスのIPアドレスx.x.x.ax.x.x.b
リセットパスのポート番号pppppppppp
SVPのIPアドレスx.x.x.cx.x.x.c
SVPのポート番号qqqqqqqqqq

(3) 2シャーシ/4系(Basicモード)の構成

ここでは,次の条件で運用するシステムでのリセットパスの設定値の例について説明します。

これらの条件を満たす,次のような構成(系1・系3間,系2・系4間で系切り替え)の場合に,monsetupコマンドで設定する値の例を次に示します。

図6-8 リセットパスの設定例3(BladeSymphony)

[図データ]

設定項目系ごとの設定値
系1系2系3系4
パーティション名MS0001MS0002MS0003MS0004
リセットパスのIPアドレスx.x.x.ax.x.x.bx.x.x.dx.x.x.e
リセットパスのポート番号pppppppppppppppppppp
SVPのIPアドレスx.x.x.cx.x.x.cx.x.x.fx.x.x.f
SVPのポート番号qqqqqqqqqqqqqqqqqqqq

この系切り替え構成の場合に,HAモニタの環境設定のaddressオペランドに設定する値の例を次に示します。

設定項目系ごとの設定値
系1系2系3系4
自系のホストアドレス1234

(4) 4シャーシ/4系(Basicモード)の構成

ここでは,次の条件で運用するシステムでのリセットパスの設定値の例について説明します。

これらの条件を満たす,次のような構成(系1・系3間,系2・系4間で系切り替え)の場合に,monsetupコマンドで設定する値の例を次に示します。

図6-9 リセットパスの設定例4(BladeSymphony)

[図データ]

設定項目系ごとの設定値
系1系2系3系4
パーティション名MS0001MS0002MS0003MS0004
リセットパスのIPアドレスx.x.x.ax.x.x.cx.x.x.ex.x.x.g
リセットパスのポート番号ppppprrrrrppppprrrrrr
SVPのIPアドレスx.x.x.bx.x.x.dx.x.x.fx.x.x.h
SVPのポート番号qqqqqsssssqqqqqsssss

この系切り替え構成の場合に,HAモニタの環境設定のaddressオペランドに設定する値の例を次に示します。

設定項目系ごとの設定値
系1系2系3系4
自系のホストアドレス1234

(5) VMware ESXiで仮想化する構成

ここでは,次の条件で運用するシステムのリセットパスの設定値の例について説明します。

これらの条件を満たす,次のような構成(系1・系3間,系2・系4間で系切り替え,系1・系2・系3がVMware ESXiの管理上にある)の場合に,monsetupコマンドで設定する値の例を次に示します。

図6-10 リセットパスの設定例5(BladeSymphony)

[図データ]

設定項目系ごとの設定値
系1系2系3系4
パーティション名MS0001MS0001MS0002MS0003
リセットパスのIPアドレスx.x.x.ax.x.x.bx.x.x.dx.x.x.e
リセットパスのポート番号pppppppppppppppppppp
SVPのIPアドレスx.x.x.cx.x.x.cx.x.x.fx.x.x.f
SVPのポート番号qqqqqqqqqqqqqqqqqqqq
マシンアドレス112
VMware ESXiのIPアドレスy.y.y.ay.y.y.ay.y.y.b
VMware ESXiのポート番号defaultdefaultrrrrr
仮想マシン名VM0001VM0002VM0003

(凡例)-:設定は不要です。

注※ SSH接続用ポート番号(22)を使用する場合,"default"と設定してください。


この構成の場合は,系切り替え構成内のすべての系で,HAモニタの環境設定(sysdef)のvmware_envオペランドにuseを設定してください。

また,系切り替え構成内のすべての系で,monsetup -resetpath sshコマンドで,接続維持パケットの送信間隔に20を設定してください。

(6) N+Mコールドスタンバイ構成

ここでは,次の条件で運用するシステムのリセットパスの設定値の例について説明します。

これらの条件を満たす,次のような構成(系1・系2間で系切り替え,系3が予備のサーバモジュール)の場合に,システムに設定される値の例を次に示します。

図6-11 リセットパスの設定例6(BladeSymphony)

[図データ]

上記のような設定をするために,monsetupコマンドで指定する値の例を次に示します。

設定項目系ごとの設定値
系1系2系3
パーティション名MS0001MS0002
リセットパスのIPアドレスx.x.x.ax.x.x.b
リセットパスのポート番号pppppppppp
SVPのIPアドレスautoauto
SVPのポート番号qqqqqqqqqq

(凡例)-:設定は不要です。


この系切り替え構成の場合に,SVPコマンドモードのHAコマンドで設定する値の例を次に示します。

設定項目SVPごとの設定値
系1のSVP系2のSVP系3のSVP
SVPのポート番号qqqqqqqqqqqqqqq
パーティション名MS0001MS0002
N+Mコールドスタンバイ機能に対応したシステム構成で稼働するための設定EnableEnableEnable

(凡例)-:設定は不要です。


(7) 相互系切り替え構成(リセット優先系を指定しない)

ここでは,次の条件で運用するシステムのリセットパスの設定値の例について説明します。

これらの条件を満たす,次のような構成(系1・系2間で系切り替え)の場合に,システムに設定される値の例を次に示します。

図6-12 リセットパスの設定例7(BladeSymphony)

[図データ]

上記のような設定をするために,monsetupコマンドで指定する値の例を次に示します。

設定項目系ごとの設定値
系1系2
パーティション名MS0001MS0002
リセットパスのIPアドレスx.x.x.ax.x.x.b
リセットパスのポート番号pppppppppp
SVPのIPアドレスx.x.x.cx.x.x.d
SVPのポート番号qqqqqqqqqq

この系切り替え構成の場合に,SVPコマンドモードのHAコマンドで設定する値の例を次に示します。

設定項目SVPごとの設定値
系1のSVP系2のSVP
クラスタ管理機能有効有効
クラスタマネージャ有効無効

注※ システム内のSVPの,どれか一つだけに「有効」を設定します。