1.2.3 サーバ

HAモニタは,サーバというまとまりで系切り替えをします。サーバとは,プログラムのことです。

<この項の構成>
(1) サーバの分類
(2) サーバの運用方法

(1) サーバの分類

サーバは,プログラムの種類によって次のどちらかに分けられます。

(2) サーバの運用方法

サーバの運用方法には,サーバモードモニタモードがあります。

サーバモードモニタモードの比較を次の表に示します。

表1-1 サーバモードとモニタモードの比較

比較項目サーバモードモニタモード
HAモニタが検出する障害
  • サーバ障害
  • 系障害
  • サーバ障害
  • 系障害
サーバの監視HAモニタがするユーザがする
使用できないHAモニタの機能なし
  • 系のペアダウン
  • 連動系切り替え時の切り替え種別の指定
  • サーバのスローダウン検知
など
必要なソフトウェアHAモニタ以外に,プログラムが必要HAモニタだけ
必要な設定項目サーバ対応の環境設定
  • サーバ対応の環境設定
  • サーバの起動コマンドの作成
  • (必要に応じて)サーバの停止コマンドの作成
  • (必要に応じて)サーバの監視コマンドの作成
1サーバの単位1プログラム1プログラムまたは複数プログラム

注※ ユーザがあらかじめサーバの監視コマンドを作成することで,モニタモードのサーバを監視し,サーバ障害を検出できます。


HAモニタとのインタフェースを持つプログラムの場合
サーバの運用方法として,サーバモードまたはモニタモードを選択できます。
サーバモードで運用する場合,HAモニタのすべての機能を使用できるため,サーバモードでの運用を推奨します。
サーバモードで運用するサーバのことを,HAモニタとのインタフェースを持つサーバと呼ぶこともありますが,このマニュアルでは,サーバモードのサーバと呼びます。
HAモニタとのインタフェースを持たないプログラムの場合
モニタモードで運用します。HAモニタとのインタフェースを持たないプログラムは,HAモニタの一部の機能を使用できないため,サーバの運用方法は選択できません。
モニタモードで運用するサーバのことを,HAモニタとのインタフェースを持たないサーバと呼ぶこともありますが,このマニュアルでは,モニタモードのサーバと呼びます。