サーバ障害発生時にサーバを自動的に再起動する設定にしている場合で,サーバが自動的に起動しなかったときの対処について説明します。サーバの運用方法によって,対処をするタイミングが異なります。
ここでは,次の両方に当てはまる場合の対処方法について説明します。サーバ対応の環境設定のswitchtypeオペランドに"switch"または"restart"を指定している場合はHAモニタが系切り替えをするため,オペレータの操作は不要です。
上記に当てはまる場合,実行系(障害が発生した系)の実行サーバは停止し,待機系の待機サーバは実行サーバの起動待ち状態になっています。
対処
待機サーバが実行サーバの起動待ち状態になっているため,業務を再開するために,起動待ち状態の待機サーバを実行サーバとして起動します。
対処後の確認方法
サーバをモニタモードで運用する場合,サーバの再起動失敗には,次の原因が考えられます。
ここでは,次に当てはまる場合の,対処方法について説明します。異なるメッセージが出力されている場合は,異なる原因が考えられます。出力されているメッセージを基に対処してください。
対処
サーバの起動・停止コマンド,またはサーバ対応の環境設定を修正して,サーバを再起動させます。
対処後の確認方法
メッセージKAMN273-Eに表示されるエラーコードの一覧と対処を次の表に示します。
表7-3 メッセージKAMN273-Eに表示されるエラーコード一覧
原因コード | 詳細コード | コードの説明 | 対処 |
---|---|---|---|
1 | システムコールのerrno | サーバの起動コマンド実行時にシステムエラーが発生しました。 | システムコールのエラー要因を取り除いてください。 |
2 | コマンド戻り値 | サーバの起動コマンドが戻り値として0以外を返しました。 | サーバの起動コマンドの内容を確認し,修正してください。 |
126 | nameオペランド,またはactcommandオペランドに指定したファイルに実行権限がありません。 | サーバの起動コマンドに実行権限を与えてください。 | |
127 | nameオペランド,またはactcommandオペランドに指定したファイルがありません。 | サーバ対応の環境設定のnameオペランド,またはactcommandオペランドに指定した値とサーバの起動コマンドの格納場所が一致しているかを確認してください。 | |
3 | システムコールのerrno | サーバの停止コマンド実行時にシステムエラーが発生しました。 | システムコールのエラー要因を取り除いてください。 |
4 | コマンド戻り値 | サーバの停止コマンドが戻り値として0以外を返しました。 | サーバの停止コマンドの内容を確認し,修正してください。 |
126 | termcommandオペランドに指定したファイルに実行権限がありません。 | サーバ対応の環境設定のtermcommandオペランドに指定したサーバの停止コマンドに,実行権限を与えてください。 | |
127 | termcommandオペランドに指定したファイルがありません。 | サーバ対応の環境設定のtermcommandオペランドに指定した値とサーバの停止コマンドの格納場所が一致しているかを確認してください。 |