7.3.3 障害が発生した系を再起動する

系切り替え後には,障害が発生した系はリセットされ,停止した状態になっています。オペレータは,障害が発生した原因を取り除き,現在業務を実行している予備系の障害に備えて,障害が発生した系を起動します。マシンが起動したあとは,通常の開発どおりに,HAモニタ,サーバの順で起動します。

  1. 障害が発生した系の障害原因を取り除く。
    出力されたメッセージと対処を参考にして,障害を取り除きます。
  2. 系を再起動する。
    業務を実行している予備系の障害に備えて,障害が発生した系を起動します。再起動した系は待機系となり,現在業務を実行している系の障害に備えます。
  3. HAモニタを起動する。
    HAモニタを手動で起動するように設定している場合,HAモニタの起動コマンド(monstartコマンド)を実行します。
    HAモニタがカーネルの起動と同時に自動起動する設定にしている場合は,この操作は不要です。
  4. HAモニタの起動が完了したことを確認する。
    HAモニタの起動が完了すると,メッセージKAMN002-Iが出力されます。
  5. サーバを起動する。
    障害が発生した系のサーバを起動します。自動的に待機サーバとして起動されます。
    サーバモードのサーバの場合
    プログラムが提供する起動コマンドを実行します。
    モニタモードのサーバの場合
    モニタモードのサーバ起動コマンド(monbeginコマンド)を実行します。
    モニタモードのサーバの場合,サーバの起動を自動的にすることもできます。設定方法の詳細については,「7.8.2 サーバを追加する」を参照してください。
  6. 系が正しく起動されたことを確認する。
    確認方法の詳細については,「7.3.4 障害対処後にサーバや系の状態を確認する」を参照してください。
  7. サーバの起動が完了し,系切り替えができる状態になったことを確認する。
    系切り替えができる状態になると,メッセージKAMN252-Iが出力されます。