系切り替え構成で必要なリソース,およびリソース数について説明します。必要なリソースには,HAモニタに必要なリソースと,サーバに必要なリソースがあります。必要なリソースの種類を決めたあとに,系やサーバの数を基に各リソースに必要な数を導き出します。
HAモニタには,次のリソースが必要です。
サーバに必要なリソースは,業務内容に応じて決定してください。HAモニタが自動的に系切り替えをするリソースは,次のとおりです。
上記以外の共有リソースをサーバで使用するには,あらかじめ共有リソースの接続・切り離しの処理を,ユーザコマンドとして作成しておく必要があります。
HAモニタのハードウェアとソフトウェアに対する,最大構成と最小構成を次の表に示します。
なお,この表の値は論理的なものです。実際にシステムを構築する際には,プロセサの性能や使用環境に合わせて構成を決定してください。また,この表の最大構成はHAモニタの論理値であるため,実際は適用するOSやマシンの構成によって値が制限される場合があります。実際の値は,製品のマニュアルなどで確認してください。
表5-2 HAモニタで使用できるリソースの最大構成と最小構成
分類 | 項目 | 最大構成 | 最小構成 |
---|---|---|---|
ハードウェア | 一つの系切り替え構成での系の数 | 32 | 2 |
一つの系での監視パスの数 | 3 | 2 | |
一つの系でのリセットパスの数 | 1 | 1 | |
一つの系での共有ディスク上のボリュームグループの数 | 3,000 | 0 | |
一つの系での共有ディスク上のファイルシステムの数 | 3,000 | 0 | |
一つの系でのLANの数 | - | 0 | |
一つの系での回線切替装置の数 | 8※1 | 0 | |
ソフトウェア | 一つの系でのHAモニタの数 | 1 | 1 |
一つの系でのサーバの数(リソースサーバは含みません) | 64※2 | 1 | |
一つの系でのエイリアスIPアドレスの数 | - | 0 | |
一つの系でのリソースサーバの数 | 32※3 | 0 |
(凡例)-:制限はありません。
注※1 通信回線を使用できるのは,マシンの機種がH9000Vの場合だけです。マシンの機種がBladeSymphonyまたはHA8500の場合は,通信回線を使用できません。
注※2 最大稼働サーバ数を設定した場合の値です。設定しない場合は16になります。
注※3 最大稼働サーバ数を設定した場合の値です。設定しない場合は8になります。