HAモニタはサーバという単位で系切り替えをします。ここでは,サーバについて説明します。
サーバとは,業務を実行するプログラムのことです。一つのプログラムを一つのサーバとして扱うか,または複数のプログラムをまとめて一つのサーバとして扱うかは,系切り替え構成にする業務によって異なります。
一つのプログラムを一つのサーバに対応させる方法と,複数のプログラムを一つのサーバに対応させる方法があります。
サーバをサーバモードで運用する場合は,一つのプログラムを一つのサーバに対応させてください。
サーバをモニタモードで運用する場合は,上記のどちらかの方法を選択できます。業務を実行するプログラムが共有リソースを使用する場合,サーバ単位で共有リソースを切り離したり,接続したりするため,サーバごとに共有リソースを用意する必要があります。また,モニタモードで運用する場合は,サーバごとにサーバの起動コマンドを作成する必要があります。これらの点を考慮して,決定してください。
HAモニタでは,一つの系に最大64のサーバを配置できます。デフォルトの設定は16です。17以上のサーバを配置する場合,HAモニタの環境設定のservmaxオペランドで,サーバの最大数を指定する必要があります。
系にサーバを配置するときには,そのサーバをサーバモードで運用するか,モニタモードで運用するかを意識する必要はありません。サーバモードのサーバとモニタモードのサーバを同じ系に配置できます。また,同じグループとしてグループ化することもできます。