サーバモードのサーバの場合,サーバグループ内の各サーバに,そのサーバに障害が発生したときに連動系切り替えをするかどうかを指定できます。この指定をサーバの切り替え種別と呼びます。ここでは,サーバの切り替え種別の指定と,HAモニタの動作の関係について説明します。
サーバの切り替え種別として,そのサーバにサーバ障害が発生したときに連動系切り替えをすると指定した場合,そのサーバにサーバ障害が発生するとHAモニタは連動系切り替えをします。連動系切り替えをしない指定にした場合,HAモニタはサーバ障害が発生したサーバを異常終了させ,対応した待機サーバを連動系切り替え待ち状態にします。
また,サーバにサーバ障害が発生しても連動系切り替えをしない設定にする場合は,サーバのスローダウンが発生したときサーバを異常終了させて連動系切り替え待ち状態にするか,またはスローダウンが発生してもサーバを異常終了しないでそのままサーバの監視を続けるかを指定できます。
サーバの切り替え種別は,サーバ対応の環境設定のgroupオペランドに指定します。サーバに障害が発生したときに連動系切り替えをする場合はexchangeを,連動系切り替えをしない場合はno_exchangeを指定します。また,連動系切り替えをしない場合で,サーバのスローダウンを検出したときにサーバを異常終了するにはcancelを,検出してもそのまま監視を続けるにはno_cancelを指定します。
サーバの切り替え種別の指定と連動系切り替えの関係を,次の図に示します。この図では,サーバグループAとサーバグループBの二つを例に挙げて説明します。
図4-27 サーバの切り替え種別の指定と連動系切り替えの関係
groupAのサーバグループでは,exchangeが指定されている実行サーバ1に障害が発生したため,HAモニタは連動系切り替えをします。実行サーバ1および実行サーバ2は,待機系で業務を継続します。
groupBのサーバグループでは,no_exchangeが指定されている実行サーバ4に障害が発生したため,HAモニタは系切り替えをしません。実行サーバ3はそのまま実行系で業務を継続します。