監視パスに使用するTCP/IP LANのホスト名とサービス名を登録します。登録する必要があるのは,次のファイルです。
登録するホスト名とサービス名は,HAモニタの環境設定でも同じ名称を設定します。ここでは,登録する内容,およびファイルの設定例について説明します。/etc/hostsファイルおよび/etc/servicesファイルへの指定の追加方法については,OSのマニュアルを参照してください。
/etc/hostsファイルに,すべての監視パスに使用するTCP/IP LANのホスト名を指定します。ホスト名は,系ごとに固有にしてください。また,IPアドレスには,エイリアスIPアドレスを指定しないでください。
また,/etc/hostsファイルには,監視パスで接続されている他系のHAモニタのIPアドレスおよびホスト名も指定してください。指定しないと,監視パス状態表示コマンド(monpath -iコマンド)を実行したときに,IPアドレスに対応するホスト名が表示されません。
/etc/servicesファイルに,すべての監視パスに使用するTCP/IP LANのサービス名を指定します。現用系と予備系とで同じ名称にしてください。
また,ポート番号の値は5001以上のシステムで未使用の番号とし,すべての系で同じポート番号を指定してください。プロトコル名にはudpを指定してください。
次に示すファイルの設定例について説明します。
この設定例では,監視パスは次の図のように構成されていることを想定しています。
図6-10 監視パスの構成例
/etc/hostsファイルの設定例を,次に示します。系1と系2で同じ内容を設定します。
# IPアドレス ホスト名 |
系1で使用している監視パスとしてpath11とpath12を指定します。また,系2で使用している監視パスとしてpath21とpath21を指定します。
/etc/servicesファイルの設定例を,次に示します。系1と系2で同じ内容を設定します。
# サービス名 ポート番号/プロトコル名 |
監視パスを二重化するため,HAmon1およびHAmon2の二つのサービスを指定します。
HAモニタの環境設定(/opt/hitachi/HAmon/etc/sysdef)の設定例を次に示します。系1と系2で設定する内容は異なります。なお,この例では,ホスト名とサービス名の登録に関係する部分だけを抜き出して記載しています。
系1の設定例
environment |
系2の設定例
environment |
lanオペランドには/etc/hostsファイルに指定した監視パス名を,lanportオペランドには/etc/servicesファイルに指定したサービス名を指定します。lanオペランドおよびlanportオペランドに指定する値は,順番をそろえてください。この構成例では,path11やpath21の監視パスがHAmon1というサービスと対応しているため,両オペランドの最初に指定します。
lanオペランドやlanportオペランドの詳細については,「8.3.1 HAモニタの環境設定(sysdef)」を参照してください。