7.8.3 共有リソースを変更する

共有リソースを変更する場合の手順について説明します。系やサーバを稼働させたまま動的に変更できる共有リソースもあります。共有リソースの動的変更の詳細については,「7.8.4 系やサーバを稼働させたまま共有リソースの構成を変更する」を参照してください。

共有リソースを変更する手順を次に示します。この手順を,実行系および待機系でしてください。

  1. サーバを停止する。
    共有リソースを使用しているサーバだけを停止します。HAモニタは起動させたままで問題ありません。
  2. 共有リソースの設定をする。
    使用する共有リソースの設定をします。詳細については,「6.8 サーバが使用する共有リソースの設定」を参照してください。
  3. 環境設定の定義ファイルを変更する。
    共有リソースの種類に応じて,サーバ対応の環境設定,またはその他の定義を変更します。
    共有リソースの種類と,変更する設定内容を次の表に示します。サーバ対応の環境設定については,「8.4.1 サーバ対応の環境設定(servers)」を参照してください。

    表7-4 共有リソースの種類と変更する設定内容

    リソースの種類変更するオペランド(サーバ対応の環境設定)変更する環境設定(サーバ対応の環境設定以外)変更する環境設定の参照先
    共有ディスク
    • disk
    • vg_neck
    • vg_on_opt
    ファイルシステム
    • fs_name
    • fs_mount_dir
    • fs_mount_opt
    • fs_umount_retry
    • fs_neck
    • HAモニタの環境設定(fs_log_sizeオペランド)
    8.3.1 HAモニタの環境設定(sysdef)
    LAN
    • lan_updown
    • ip_neck
    • サーバ識別名.up
    • サーバ識別名.down
    6.8.2 LANの状態設定ファイルの設定
    回線切替装置
    • portまたはhls
    そのほかのリソース
    • uoc_neck
    • ユーザコマンド
    6.11 ユーザコマンドの作成
    すべてのリソース
    • dev_timelimit

    (凡例)-:該当なし


  4. 定義チェックをする。
    定義チェックコマンド(moncheckコマンド)を実行します。
  5. サーバを起動する。
    サーバモードのサーバの場合は,プログラムが提供する起動コマンドを実行します。モニタモードのサーバの場合は,モニタモードのサーバ起動コマンド(monbeginコマンド)を実行します。
  6. サーバの状態を確認する。
    サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)を実行します。