monpath(監視パスの状態表示)
形式
実行できるユーザ
機能
監視パスの状態をチェックし,その結果を表示します。monpathコマンドは,監視パスの障害発生時および障害回復時に使用します。
表示される内容は次のとおりです。
監視パスのTCP/IPのホスト名
HAモニタの環境設定のlanオペランドで指定した監視パスの名称が表示されます。
他系のホスト名と他系との通信状態,または監視パスの異常状態
他系のホスト名と他系との通信状態の組み合わせ,または監視パスの異常状態が表示されます。現在使用している監視パスには,他系との通信状態のあとに「*」が表示されます。
ここに表示されるホスト名は,HAモニタの環境設定のnameオペランドに指定した値です。表示される内容とその意味を次に示します。
- ホスト名 OK:正常
- ホスト名 NO RESPONSE:系のスローダウン,他系のHAモニタなし,または監視パスの障害や切断などの理由による応答なし
- **not connect**:正常(他系のHAモニタと未接続)
- **open err**:オープンエラー
- **LAN err**:送信エラー
オプション
-i
-iオプションを指定しない場合の情報に加えて,他系のTCP/IP LANの情報を表示します。
- 他系の監視パスのTCP/IPのホスト名
/etc/hostsファイルに指定した,他系の監視パスのTCP/IPのホスト名が表示されます。TCP/IPのホスト名を指定していない場合は,"----"が表示されます。
- 他系の監視パスのIPアドレス
/etc/hostsファイルに指定した他系の監視パスのTCP/IPのホスト名に対応するIPアドレスが表示されます。
チェック時間
監視パスをチェックする時間を指定します。指定の単位は「秒」で,3~30秒の範囲で指定できます。指定を省略した場合は,3秒を仮定します。
チェック時に監視パスに1本でも障害があった場合は,指定したチェック時間の間隔で監視パスを再チェックします。再チェックの回数は,HAモニタの環境設定のpathpatrol_retryオペランドに指定した回数になります。
通常のチェック時間は3秒で十分ですが,(ホスト数×監視パス数)が多い場合や複数のサーバの開始処理中はチェック時間を大きくしてください。
注意事項
- チェックの対象となる監視パスの範囲は,自系のTCP/IPのLANアダプタから他系のTCP/IPのLANアダプタまでです。
使用例
次に示す系切り替え構成で,系1(host1)でmonpathコマンドを実行した例を示します。
図9-1 監視パスとIPアドレス
![[図データ]](figure/zu090100.gif)
- -iオプションを指定しない場合で,系3(ホスト名がhost3)の監視パス(path32)に障害が発生しているとき
> monpath
KAMN390-I Path status Display
device name host name status
path11 host2 OK *
host3 OK *
path12 host2 OK
host3 NO RESPONSE |
- -iオプションを指定した場合で,系3(ホスト名がhost3)の監視パス(path32)が/etc/hostsファイルに指定されていないとき
> monpath -i
KAMN390-I Path status Display
device name host name host (IP_address) status
path11 host2 path21 (100.2.1.132) OK *
host3 path31 (100.2.1.133) OK *
path12 host2 path22 (100.2.2.132) OK
host3 ---- (100.2.2.133) OK |