HAモニタは,サーバの状態変化やHAモニタの状態変化に合わせてユーザコマンドを自動発行します。状態変化には複数のタイミングがあります。HAモニタは,状態変化の各タイミングに対応したパラメタを引数に指定して,ユーザコマンドを発行します。また,状態が変化したサーバがサーバモードの場合は,各処理の開始時点でHAモニタにユーザコマンドを発行させるか,終了時点で発行させるかを選べます。モニタモードのサーバおよびリソースサーバの場合は,各処理の開始時点だけで発行できます。
ここでは,サーバの状態変化を契機としたユーザコマンド発行時にHAモニタから渡されるパラメタと,ユーザコマンドが発行されるタイミングの詳細について説明します。
サーバの状態変化によってユーザコマンドに渡されるパラメタの一覧を,次に示します。
表6-6 サーバの状態変化によってユーザコマンドに渡されるパラメタの一覧
サーバの状態 | サーバ状態パラメタ | 実行サーバでの開始/終了パラメタ※ | 待機サーバでの開始/終了パラメタ※ | |
---|---|---|---|---|
サーバ起動 | -s | start(起動処理開始) | start(起動処理開始) | |
end(起動処理終了) | end(起動処理終了) | |||
サーバ正常終了 | -e | start(正常終了処理開始) | start(正常終了処理開始) | |
- | end(正常終了処理終了) | |||
サーバ計画終了 | -p | start(計画終了処理開始) | start(計画終了処理開始) | |
- | end(計画終了処理終了) | |||
待機サーバ終了 | -e | - | sbyend(コマンド処理開始) | |
- | - | |||
実行サーバ障害 | 系切り替えができる場合 | -a | start(障害処理開始) | start(系切り替え処理開始) |
end(障害処理終了) | end(系切り替え処理終了) | |||
系切り替えができない場合 | -o | start(障害処理開始) | - | |
end(障害処理終了) | - | |||
系切り替えに失敗した場合 | -f | - | start(系切り替え処理開始) | |
- | - | |||
実行サーバの再起動を待つ場合 | -r | start(再起動待ち開始) | - | |
- | - | |||
実行サーバの再起動限界を検出した場合 | -n | start(再起動限界検出) | start(再起動限界検出) | |
- | - | |||
待機サーバ障害 | -a | - | sbyend(障害処理開始) | |
- | - | |||
系障害 | -h | - | start(系切り替え処理開始) | |
- | end(系切り替え処理終了) | |||
計画系切り替え | -w | start(コマンド処理開始) | start(系切り替え処理開始) | |
end(コマンド処理終了) | end(系切り替え処理終了) |
ユーザコマンドの発行タイミングについて説明します。
図6-13 サーバ起動時に渡されるパラメタと発行タイミング
図6-14 サーバ正常終了時に渡されるパラメタと発行タイミング
図6-15 サーバ計画終了時に渡されるパラメタと発行タイミング
図6-16 待機サーバ終了時に渡されるパラメタと発行タイミング
図6-17 実行サーバ障害時に渡されるパラメタと発行タイミング
図6-18 系切り替え不可能時に渡されるパラメタと発行タイミング
図6-19 系切り替え失敗時に渡されるパラメタと発行タイミング
図6-20 実行サーバ再起動待ち時に渡されるパラメタと発行タイミング
図6-21 実行サーバの再起動待ち限界時間経過時に渡されるパラメタと発行タイミング
図6-22 待機サーバ障害時に渡されるパラメタと発行タイミング
図6-23 系障害時に渡されるパラメタと発行タイミング
図6-24 計画系切り替え時に渡されるパラメタと発行タイミング