ユーザは,監視履歴で取得したスローダウンの情報や,OSおよびプログラム(HiRDBまたはOpenTP1)の情報を基に,定義ファイルの設定やシステム構成が適切かどうかを調査します。
取得した監視履歴は,次に示す監視履歴ファイルに出力されます。
/opt/hitachi/HAmon/history/patrol_history
監視履歴ファイルは,HAモニタ起動時に,HAモニタの環境設定で指定したサイズになるよう空白で埋められて作成されます。HAモニタは監視履歴を取得するごとに空白を上書きしていき,監視履歴ファイル中に監視履歴を取得するための空白がなくなると監視履歴ファイルの内容はラップアラウンドされ,次のバックアップファイルに書き換えられます。
/opt/hitachi/HAmon/history/patrol_history_old
監視履歴を解析するときは,監視履歴ファイル,およびバックアップファイルを使用してください。なお,解析に当たって監視履歴ファイルおよびバックアップファイルは常時参照できますが,ファイルやファイルが格納されているディレクトリを直接編集しないでください。
監視履歴は,一つの履歴につき1行ずつ監視履歴ファイルに蓄積されます。監視履歴ファイルの出力形式を,次に示します。
西暦/月/日 時刻;ID;種別;サーバの識別名またはホスト名;秒数;メッセージ |
HAモニタは監視履歴ファイルの作成時,ファイルを空白で埋めることでサイズを固定します。このため監視履歴が追加されたあとファイル内に空白行が残っている場合もありますが,解析のときは空白行を無視してかまいません。
監視履歴ファイルのサイズが指定値を超えてラップアラウンドされるとき,メッセージKAMN740-Iが出力されます。ユーザは,メッセージが出力されたタイミングでバックアップファイルを退避してください。退避したバックアップファイルは,監視履歴を解析するときに使用できます。