リソースサーバを使用する場合,共有リソースとの接続は,リソースサーバの起動と同時に行います。また,共有リソースとの切り離しは,リソースサーバの停止と同時に行います。そのため,HAモニタは,サーバが共有リソースを使用できるように,グループ内に定義されたサーバおよびリソースサーバの起動順序を制御します。
ここでは,リソースサーバを使用する場合の,サーバとリソースサーバの起動順序,共有リソースとの接続および切り離しの流れ,およびサーバとリソースサーバの停止順序について説明します。
なお,リソースサーバを起動するときの実行サーバと待機サーバの決定方法は,ほかのサーバを起動するときと同様です。実行サーバと待機サーバの決定方法については,「4.1.1 HAモニタによるサーバの起動制御」を参照してください。
HAモニタは,サーバとリソースサーバにグループ内で親子関係を持たせ,親から順番に起動します。サーバグループの例として,サーバ1,サーバ2,およびリソースサーバを含むサーバグループの,親子関係と起動順序を次の図に示します。
図4-32 リソースサーバを含むサーバグループの親子関係と起動順序
リソースサーバを使用するには,ユーザが環境設定で,リソースサーバをサーバ1およびサーバ2の親サーバとして指定します。リソースサーバは必ず最上位の親サーバとして指定します。HAモニタは,指定された親子関係に基づいて,最上位の親サーバから順に起動するように制御します。
リソースサーバを使用した場合の,サーバが起動してから障害発生時に系切り替えをするまでの共有リソースとの接続・切り離しの流れについて説明します。ここで説明するサーバグループの親子関係については,「4.6.2(1) サーバとリソースサーバの起動順序」を参照してください。HAモニタおよびサーバの処理の詳細については,「4.7 処理の流れ」を参照してください。
図4-33 共有リソースとの接続および切り離しの流れ(リソースサーバ使用時)
図で示した接続の流れについて,詳細を説明します。番号は,図中の番号と対応しています。
リソースサーバは,リソースサーバを親サーバに指定したサーバがすべて停止すると,自動停止されます。リソースサーバを親サーバに指定していない同一グループ内のサーバが停止しても,リソースサーバは自動停止されません。また,実行中のリソースサーバが停止した場合,対応する待機中のリソースサーバも自動停止されます。