5.4.1 必要なリソースとリソース数

系切り替え構成で必要なリソース,およびリソース数について説明します。必要なリソースには,HAモニタに必要なリソースと,サーバに必要なリソースがあります。必要なリソースの種類を決めたあとに,系やサーバの数を基に各リソースに必要な数を導き出します。

<この項の構成>
(1) HAモニタに必要なリソース
(2) サーバに必要なリソース
(3) リソースの最大構成・最小構成

(1) HAモニタに必要なリソース

HAモニタには,次のリソースが必要です。

(2) サーバに必要なリソース

サーバに必要なリソースは,業務内容に応じて決定してください。HAモニタが自動的に系切り替えをするリソースは,次のとおりです。

上記以外の共有リソースをサーバで使用するには,あらかじめ共有リソースの接続・切り離しの処理を,ユーザコマンドとして作成しておく必要があります。

(3) リソースの最大構成最小構成

HAモニタのハードウェアとソフトウェアに対する,最大構成と最小構成を次の表に示します。

なお,この表の値は論理的なものです。実際にシステムを構築する際には,プロセサの性能や使用環境に合わせて構成を決定してください。また,この表の最大構成はHAモニタの論理値であるため,実際は適用するOSやマシンの構成によって値が制限される場合があります。実際の値は,製品のマニュアルなどで確認してください。

表5-2 HAモニタで使用できるリソースの最大構成と最小構成

分類項目最大構成最小構成
ハードウェア一つの系切り替え構成での系の数322
一つの系での監視パスの数32
一つの系でのリセットパスの数11
一つの系での共有ディスク上のボリュームグループの数3,0000
一つの系での共有ディスク上のファイルシステムの数3,0000
一つの系でのLANの数0
一つの系での回線切替装置の数8※10
ソフトウェア一つの系でのHAモニタの数11
一つの系でのサーバの数(リソースサーバは含みません)64※21
一つの系でのエイリアスIPアドレスの数0 
一つの系でのリソースサーバの数32※30

(凡例)-:制限はありません。

注※1 通信回線を使用できるのは,マシンの機種がH9000Vの場合だけです。マシンの機種がBladeSymphonyまたはHA8500の場合は,通信回線を使用できません。

注※2 最大稼働サーバ数を設定した場合の値です。設定しない場合は16になります。

注※3 最大稼働サーバ数を設定した場合の値です。設定しない場合は8になります。