高信頼化システム監視機能 HAモニタ HP-UX編
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すでに構築された系切り替え構成に,サーバを追加する手順について説明します。
サーバを追加する場合,実行系,待機系の両方にサーバをインストールし,環境設定をします。
- <この項の構成>
- (1) 準備
- (2) サーバを追加する場合の設定
HAモニタを使用して,サーバが使用する共有ディスクやLANを引き継ぐ場合,次の準備が必要です。実行系と待機系間で,HAモニタを使用して共有ディスクやLANを引き継がない場合は,これらの準備は必要ありません。
- 共有ディスクにボリュームグループを追加する。
HAモニタを使用した系切り替え構成では,サーバ単位で一つのボリュームグループを切り替えるため,必要に応じて追加するサーバ用のボリュームグループを作成しておきます。
- サーバが使用するエイリアスIPアドレスを確保する。
HAモニタは,エイリアスIPアドレスを引き継ぎます。サーバは,現用系と予備系とで同じエイリアスIPアドレスを使用するため,一つのサーバにつき最低1個のエイリアスIPアドレスが必要です。一つのサーバで複数のエイリアスIPアドレスを使用することもできます。
(2) サーバを追加する場合の設定
ここでは,系にサーバを追加する場合の設定と,システム全体を新規に構築する場合とを比べて,異なる点について説明します。
一つの系で同時に実行できるサーバの最大数には上限があります。サーバを追加する前に,サーバの数が上限値を超えないことを確認してください。一つの系で稼働するサーバの最大数は,デフォルトでは16です。HAモニタの環境設定のservmaxオペランドの値を変更することで,上限値を64に変更することもできます。
(a) 上限の範囲内でサーバを追加する場合
上限の範囲内でサーバを追加する場合,「6.1 構築の流れ」で示すサーバを追加する場合の設定の流れに従って設定してください。HAモニタを停止する必要はありません。
(b) 上限値を変更する場合
上限値を64に変更する場合は,「6.1 構築の流れ」で示すサーバを追加する場合の設定の流れに加えて,HAモニタの環境設定が必要です。次の流れで設定してください。
- 実行系および待機系で稼働しているすべてのサーバを停止する。
サーバが停止されたことを確認するには,すべてのサーバに対してメッセージKAMN280-IまたはメッセージKAMN281-Iが表示されているかをsyslogで調べます。モニタモードのサーバの場合は,サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)を実行して,その系ですべてのサーバが停止していることを確認します。
- 実行系および待機系のHAモニタを停止する。
HAモニタが停止されたことを確認するには,両系のHAモニタに対してメッセージKAMN050-Iが出力されていることをsyslogで調べます。
- サーバを追加する場合の設定をする。
「6.1 構築の流れ」で示す,サーバを追加する場合の設定に従って,設定してください。
- HAモニタの環境設定をする。
HAモニタの動作環境を設定する定義ファイルで,servmaxオペランドを修正します。詳細については,「8.3 HAモニタの環境設定」を参照してください。
- 定義チェックをする。
- システムの動作確認をする。
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