moninfo実行系でのサーバ引き継ぎ情報の設定/待機系でのサーバ引継ぎ情報の参照・表示

形式

moninfo サーバ識別名 {-p サーバ引き継ぎ情報|-g}

機能

実行サーバと待機サーバとの間にペアが成立した際,ペアとなる待機サーバに引き継がれるサーバ引き継ぎ情報を設定します。また,設定されているサーバ引き継ぎ情報を参照・表示します。

このコマンドは,ユーザコマンド内でだけ発行できます。

オプション

サーバ識別名

ペアとなる待機サーバに引き継がせたいサーバ引き継ぎ情報を設定する,実行サーバの識別名を指定します。または,設定されているサーバ引き継ぎ情報を参照・表示したい,サーバの識別名を指定します。

-p サーバ引き継ぎ情報

ペアとなる待機サーバに引き継がせたいサーバ引き継ぎ情報を指定します。サーバ引き継ぎ情報は,半角のパス名で80文字まで指定できます。パス名の指定値については,「3.1.3(3) 構文要素記号」を参照してください。

-pオプションを指定した場合,サーバ引き継ぎ情報は省略できません。

-g

設定されているサーバ引き継ぎ情報を,参照または標準出力に表示します。

注意事項

使用例

ユーザコマンド内でのmoninfoコマンドの使用例を示します。

例1
moninfo -pコマンドで,共有リソースとして使用したいCGMTのスペシャルファイル名を設定します。
  • 対象となるサーバの識別名:server1
  • CGMTのスペシャルファイル名:/dev/cgmt00
  • サーバ引き継ぎ情報を設定するタイミング:実行サーバの起動処理開始時(online -s start)
ユーザコマンドの一部分

case "$2" in
"server1")
   case "$4" in
   "online")
       case "$5" in
       "-s")
       if [ "$6" = "start" ]
       then
#server1 online start!!
             moninfo server1 -p /dev/cgmt00
       fi

(凡例) 太字:サーバ引き継ぎ情報の設定部分


実行サーバと待機サーバとの間にペアが成立した際,設定されたCGMTのスペシャルファイル名は,待機サーバに引き継がれます。
例2
moninfo -gコマンドで,サーバ引き継ぎ情報を参照し,CGMTにアクセスするコマンドに引き渡します。
  • 対象となるサーバの識別名:server1
  • CGMTにアクセスするコマンド名:/etc/mtconnect
  • サーバ引き継ぎ情報を引き渡すタイミング:待機サーバの系切り替え処理開始時(standby -a start)

    case "$2" in
    "server1")
       case "$4" in
       "standby")
           case "$5" in
           "-a")
           if [ "$6" = "start" ]
           then
    #server1 system exchange start CGMT reset & access!!
                  /etc/mtconnect 'moninfo server1 -g' -c -r
           fi

    (凡例) 太字:サーバ引き継ぎ情報の参照部分