HAモニタでは,HI-UX/WE2の場合,障害発生時にカーネルのtransptコマンドを実行することで,取得した障害情報を可搬媒体へ移送できます。移送する情報を次に示します。
- 定義情報
- 定義ファイル/HAmon/etc/sysdef,/HAmon/etc/serversの内容
- コアダンプ情報
- コアファイル/HAmon/coreの内容
- モジュールトレース情報
- コアファイル/HAmon/core内のモジュールトレースバッファに取得したモジュールトレース情報
- モジュールトレースバッファを確保した時刻
- モジュールトレースバッファ長
- モジュールトレース情報を取得した時刻
- プロセスID
- モジュールID
- リターンコード
- ファンクション名
障害情報の移送方法を,次の図に示します。
図4-13 障害情報の移送方法(HI-UX/WE2)
![[図データ]](figure/zu04080.gif)
障害情報の移送方法の詳細については,マニュアル「HI-UX/WE2 システム管理 導入・保守編」を参照してください。
HAモニタでは,AIX,HP-UX(PA-RISC),HP-UX(IPF)およびLinux(IPF)の場合,障害発生時にmontsコマンドを実行することで,取得した障害情報を可搬媒体へ移送できます。または,取得した障害情報のアーカイブを通常ファイルへ保存できます。移送または保存する情報を次に示します。
- 定義情報
- 定義ファイル/opt/hitachi/HAmon/etcの下のすべてのファイル
- コアダンプ情報
- コアファイル/opt/hitachi/HAmon/core
- トレース情報
- トレースファイル/opt/hitachi/HAmon/spoolの下のすべてのファイル
- ログ情報
- AIXの場合
- montsコマンド実行時に入力したシステムログファイル(このシステムログファイル名は,環境変数HAMON_SYSLOGに設定するシステムログファイル名)
- HP-UX(PA-RISC)およびHP-UX(IPF)の場合
- システムログファイル/var/adm/syslogの下のすべてのファイル
- Linux(IPF)の場合
- システムログファイル/var/logsの下のmessageで始まるすべてのファイル
- メモリ情報
- HAモニタが稼働している場合,そのメモリ情報を取得します。
障害時の移送方法を次の図に示します。
図4-14 障害情報の移送方法(AIX,HP-UX,およびLinux(IPF))
![[図データ]](figure/zu04090.gif)