HAモニタとのインタフェースを持つサーバの状態遷移について説明します。
サーバは,実行サーバとして起動した場合と,待機サーバとして起動した場合とで状態遷移が異なります。
HAモニタでは,各種リソースとの接続処理などを,ユーザがユーザコマンドとして作成できます。ユーザコマンドは,HAモニタの環境設定で設定しておくと,この項で説明するサーバの状態変化や,HAモニタの状態変化に伴うHAモニタの処理を契機に,自動発行できます。ユーザコマンドとHAモニタのインタフェースについては,「4.15 ユーザコマンドインタフェース」を,HAモニタへの設定方法については,「3.2 HAモニタの環境設定」を参照してください。
なお,この項で説明する図中の各オペランドの指定については,「3.2 HAモニタの環境設定」および「3.3.1 サーバ対応の環境設定」を参照してください。接続構成設定ファイルについては,「4.2.3 HAモニタの接続構成設定ファイルの作成」を参照してください。また,各コマンドについては,「4.18 コマンド」を参照してください。
HAモニタとのインタフェースを持つサーバを,実行サーバとして起動(initialオペランドにonlineを指定)した場合のサーバの状態遷移を,次の図に示します。
図2-6 HAモニタとのインタフェースを持つ実行サーバの状態遷移
注※1 ボリュームグループやLANなどの,必須な共有リソースの接続失敗を表します。サーバ対応の環境設定の該当サーバに関する定義で,vg_neckオペランド,lan_neckオペランドなどを指定した場合だけです。
注※2 該当サーバの起動開始,または系切り替え開始時のユーザコマンドが失敗した場合を表します。サーバ対応の環境設定の該当サーバに関する定義で,uoc_neckオペランドを指定した場合だけです。
注※3 二重化されたLANアダプタの二重障害の場合です。サーバ対応の環境設定の該当サーバに関する定義で,switchbyfailオペランドを指定した場合だけです。
HAモニタとのインタフェースを持つサーバを,待機サーバとして起動(initialオペランドにstandbyを指定)した場合のサーバの状態遷移を,次の図に示します。
図2-7 HAモニタとのインタフェースを持つ待機サーバの状態遷移