2.4.9 LANアダプタ障害時の自動系切り替え

ここでは,LANアダプタを二重化にしている構成で,LANアダプタに障害が発生したときの系切り替えについて説明します。LANアダプタを二重化にできるのは,HP-UX(PA-RISC)およびHP-UX(IPF)の場合です。

二重化されたLANアダプタの監視については,「2.4.8 LANアダプタの二重化」を参照してください。

<この項の構成>
(1) LANアダプタ障害時の系切り替えの流れ
(2) 連動系切り替えに関する注意事項

(1) LANアダプタ障害時の系切り替えの流れ

二重化されたLANアダプタの両方に障害を検出した際に,LANアダプタを使用するサーバが系切り替えができる状態であれば,系切り替えを実施します。サーバがグループ化されていれば,連動系切り替えを実施します。

なお,LAN障害検知のタイミングで系切り替えができる状態になっていない場合は,系切り替えができる状態になった時点で,自動系切り替えを実施します。

LANアダプタを二重化した場合の構成を次の図に示します。

図2-78 LANアダプタを二重化した場合の構成

[図データ]

この構成でLANアダプタ障害,LANケーブル障害が一定回数連続すると,該当LANアダプタをリソースとするサーバのうち,系切り替えができる状態のサーバ,またはグループの系切り替えを実施します。LANアダプタ二重障害時の系切り替えの流れを次の図に示します。

図2-79 LANアダプタ二重障害時の系切り替えの流れ

[図データ]

(2) 連動系切り替えに関する注意事項

サーバをグループ化し,連動系切り替えの構成とする場合,LAN障害時にグループ化したすべてのサーバを連動系切り替えさせるために,次の点に注意してください。

なお,サーバの切り替え順序制御機能については,「2.2.9 サーバの切り替え順序制御」を参照してください。