2.6.1 リソースサーバを使用した共有リソースの共用

リソースサーバとは,共有リソースだけを制御するサーバです。そのため,サーバと同様の機能はありません。リソースサーバを使用すると,サーバグループ単位で共有リソースを制御できます。したがって,連動系切り替えで複数のサーバを一つのグループとして構成する場合に,一つの共有リソースを複数のサーバで共用できます。

リソースサーバは,サーバ対応の環境設定で指定します。共有リソースを共用するサーバグループの,各サーバの親サーバとして指定して使用します。サーバ対応の環境設定については,「3.3.1 サーバ対応の環境設定」を参照してください。

リソースサーバを使用した構成例を次の図に示します。この構成例の場合,サーバ1およびサーバ2が,同じ共有ディスク,およびエイリアスIPアドレスを共用しています。

図2-85 リソースサーバを使用した構成例

[図データ]

なお,リソースサーバを使用しないと,連動系切り替えの場合も,共有リソースの制御はサーバ単位に行うため,複数のサーバで同一の共有リソースを共用することはできません。