起動コマンドは,スーパユーザが実行します。必要に応じてシェルの中でサーバプログラムの起動に必要な動作環境を設定してください。
起動コマンドは,サーバ対応の環境設定のnameオペランドに指定します。起動コマンドは,サーバプログラムを直接指定することも,サーバプログラムの起動処理を記述したシェルなどを指定することもできます。
また,nameオペランドに指定したサーバプログラムによって,次の設定が必要です。
表4-4 サーバプログラム種別によるwaitserv_execオペランド設定値
nameオペランドに指定するサーバプログラムのタイプ | 設定値 |
---|---|
直接サーバプロセスとして動作するサーバプログラム | no |
直接サーバプロセスとして動作しないサーバプログラム | yes※ |
waitserv_execオペランドがyesの場合,HAモニタはnameオペランドに指定した起動コマンドの戻り値を評価します。戻り値ごとのHAモニタの処理を次に示します。
なお,複数のサーバプログラムの起動処理を起動コマンドに記述することで,複数のサーバプログラムを一つのサーバとして使用できます。
起動コマンドは,次の実行サーバ起動時の,共有リソースを接続したあとに呼び出されます。
サーバ障害時にサーバを再起動する設定の場合,nameオペランドに指定した起動コマンドの起動に失敗すると,メッセージKAMN273-Eを表示して,実行サーバの再起動処理を中止します。この場合,障害となる要因を取り除いたあと,オペレータがmonendコマンドでいったん実行サーバを停止し,再度monbeginコマンドで起動するか,monswapコマンドで待機系に計画系切り替えをする必要があります。KAMN273-Eに表示されるエラーコードの一覧を次の表に示します。
表4-5 KAMN273-Eに表示されるエラーコード一覧(起動コマンド運用時)
原因コード | 詳細コード | 説明 |
---|---|---|
1 | システムコールのerrno | nameオペランドに指定した起動コマンド実行時にシステムエラーが発生しました。 |
2 | コマンド戻り値 | nameオペランドに指定した起動コマンドが戻り値として0以外を返しました。 |
126 | nameオペランドに指定したファイルに実行権限がありません。 | |
127 | nameオペランドに指定したファイルがありせん。 |