2.2.5 サーバの再起動

自系で系障害やサーバ障害が発生すると,自系のサーバは停止します。系切り替えのあとにオペレータが停止したサーバを再起動させておくと,系切り替えで実行系になった他系の障害に備えられます。

このとき,他系ではすでに実行サーバが稼働している可能性があります。そのため,自系で再起動させたサーバは,実行サーバとして定義しても他系のサーバの状態が確認できるまでは自動的に待機サーバになります。他系のサーバの状態が確認できたら,定義内容に従って,表2-1で示した方法でサーバの起動種別を決定します。

実行サーバとして定義したサーバを再起動する際に,他系のサーバの状態が確認できない場合の起動種別の決定方法を,次の表に示します。

表2-4 サーバ再起動時に他系のサーバの状態が確認できない場合の起動種別の決定方法

他系の状態サーバの起動種別※1
実行サーバあり起動処理中待機サーバとして起動
実行処理中待機サーバとして起動
停止処理中起動不可※2
待機サーバあり起動処理中起動不可※2
実行処理中起動不可※2
停止処理中起動不可※2
待機サーバから実行サーバへ系切り替え処理中待機サーバとして起動
サーバなし(または停止中)実行サーバの起動待ち※3
サーバの状態確認不可実行サーバの起動待ち※3

注※1 サーバ対応の環境設定で指定した起動種別は,無視されます。

注※2 サーバの起動を中止します。

注※3 他系の実行サーバの起動が確認できるまで待機サーバの起動を待たせます。実行サーバの起動開始を確認できたら,待機サーバとして起動させます。実行サーバ起動待ち状態のサーバを実行サーバとして起動する場合は,オペレータがHAモニタのmonactコマンドを実行して起動させます。また,強制的にサーバを停止する場合は,オペレータがHAモニタのmondeactコマンドを実行して停止させます。