2.4.1 共有ディスクの制御

共有ディスクの接続,共有ディスクの切り替え,ログファイル,および共有ディスクを使用する際の注意事項について説明します。

<この項の構成>
(1) 共有ディスクとの接続
(2) 共有ディスクの切り替え
(3) ログファイル
(4) 注意事項

(1) 共有ディスクとの接続

共有ディスクとの接続は,カーネルがします。

HAモニタと共有ディスクとの接続時には,実行サーバが使用しているときに待機サーバからアクセスできないように,論理的に排他制御をします。HI-UX/WE2ではパーティション単位に,AIX,HP-UX(PA-RISC),HP-UX(IPF),およびLinux(IPF)ではボリュームグループ単位に排他制御をします。

AIXの場合,HA Boosterを使用することによって共有ディスクの切り替え処理を高速にできます。この場合,共有ディスクのアクセス制御は,HA Boosterがします。また,排他制御はHA Boosterが管理する制御グループ単位にします。HA Boosterの詳細については,マニュアル「Hitachi HA Booster Pack for AIX」を参照してください。

(a) 共有ディスクとの接続の流れ(HI-UX/WE2)

HI-UX/WE2の場合の,共有ディスクとの接続の流れを,次の図に示します。

図2-35 共有ディスクとの接続の流れ(HI-UX/WE2)

[図データ]

(b) 共有ディスクとの接続の流れ(AIX,HP-UX(PA-RISC),HP-UX(IPF),およびLinux(IPF))

AIX,HP-UX(PA-RISC),HP-UX(IPF),およびLinux(IPF)の場合の,共有ディスクとの接続の流れを,次の図に示します。

図2-36 共有ディスクとの接続の流れ(AIX,HP-UX,およびLinux(IPF))

[図データ]

(c) HA Boosterを使用した共有ディスクとの接続の流れ(AIX)

AIXの場合で,HA Boosterを使用した共有ディスクとの接続の流れを,次の図に示します。

図2-37 HA Boosterを使用した共有ディスクとの接続の流れ

[図データ]

(2) 共有ディスクの切り替え

共有ディスクの切り替え時には,障害が発生した系のサーバからはアクセスできないようにし,業務処理を引き継ぐ系のサーバからはアクセスできるように排他制御をします。

(a) 共有ディスクの切り替えの流れ(HI-UX/WE2)

共有ディスクの切り替えの流れは,サーバ障害時と系障害時とで異なります。HI-UX/WE2の場合の,サーバ障害時の共有ディスクの切り替えの流れを次の図に示します。

図2-38 サーバ障害時の共有ディスクの切り替えの流れ(HI-UX/WE2)

[図データ]

HI-UX/WE2の場合の,系障害時の共有ディスクの切り替えの流れを次の図に示します。

図2-39 系障害時の共有ディスクの切り替えの流れ(HI-UX/WE2)

[図データ]

(b) 共有ディスクの切り替えの流れ(AIX,HP-UX(PA-RISC),HP-UX(IPF),およびLinux(IPF))

共有ディスクの切り替えの流れは,サーバ障害時と系障害時とで異なります。AIX,HP-UX(PA-RISC),HP-UX(IPF),およびLinux(IPF)の場合の,サーバ障害時の共有ディスクの切り替えの流れを,次の図に示します。

図2-40 サーバ障害時の共有ディスクの切り替えの流れ(AIX,HP-UX,およびLinux(IPF))

[図データ]

AIX,HP-UX(PA-RISC),HP-UX(IPF),およびLinux(IPF)の場合の,系障害時の共有ディスクの切り替えの流れを,次の図に示します。

図2-41 系障害時の共有ディスクの切り替えの流れ(AIX,HP-UX,およびLinux(IPF))

[図データ]

(c) HA Boosterを使用した共有ディスクの切り替えの流れ(AIX)

共有ディスクの切り替えの流れは,サーバ障害時と系障害時とで異なります。AIXの場合で,HA Boosterを使用したサーバ障害時の共有ディスクの切り替えの流れを,次の図に示します。

図2-42 HA Boosterを使用したサーバ障害時の共有ディスクの切り替えの流れ

[図データ]

AIXの場合で,HA Boosterを使用した系障害時の共有ディスクの切り替えの流れを,次の図に示します。

図2-43 HA Boosterを使用した系障害時の共有ディスクの切り替えの流れ

[図データ]

(3) ログファイル

AIX,HP-UX(PA-RISC),HP-UX(IPF),およびLinux(IPF)の場合,ボリュームグループ接続時,その実行結果が/opt/hitachi/HAmon/spool/の下に「ボリュームグループ名称.vglog」というファイル名で,ボリュームグループごとに出力されます。接続エラーが発生した場合,このログファイルを参照し,エラー要因を調査してください。

なお,ログ取得時にログファイルが65,535バイトを超えるときは,「ボリュームグループ名称.vglog_old」というファイル名でバックアップファイルを作成しクリアしてから,再度ログを取得してください。

(4) 注意事項

(a) HI-UX/WE2の場合

HI-UX/WE2での共有ディスクを使用する際の注意事項を示します。

(b) AIXの場合

AIXでの共有ディスクを使用する際の注意事項を示します。

(c) HA Boosterを使用する場合(AIX)

HA Boosterを使用する場合の注意事項を示します。

(d) HP-UX(PA-RISC)およびHP-UX(IPF)の場合

HP-UX(PA-RISC)およびHP-UX(IPF)での共有ディスクを使用する際の注意事項を示します。

(e) Linux(IPF)の場合

Linux(IPF)での共有ディスクを使用する際の注意事項を示します。