4.17 障害情報の可搬媒体への移送

可搬媒体に移送できる障害情報について説明します。

<この節の構成>
(1) HI-UX/WE2の場合
(2) AIX,HP-UX(PA-RISC),HP-UX(IPF)およびLinux(IPF)の場合

(1) HI-UX/WE2の場合

HAモニタでは,HI-UX/WE2の場合,障害発生時にカーネルのtransptコマンドを実行することで,取得した障害情報を可搬媒体へ移送できます。移送する情報を次に示します。

定義情報
定義ファイル/HAmon/etc/sysdef,/HAmon/etc/serversの内容
コアダンプ情報
コアファイル/HAmon/coreの内容
モジュールトレース情報
コアファイル/HAmon/core内のモジュールトレースバッファに取得したモジュールトレース情報
  • モジュールトレースバッファを確保した時刻
  • モジュールトレースバッファ長
  • モジュールトレース情報を取得した時刻
  • プロセスID
  • モジュールID
  • リターンコード
  • ファンクション名

障害情報の移送方法を,次の図に示します。

図4-13 障害情報の移送方法(HI-UX/WE2)

[図データ]

障害情報の移送方法の詳細については,マニュアル「HI-UX/WE2 システム管理 導入・保守編」を参照してください。

(2) AIX,HP-UX(PA-RISC),HP-UX(IPF)およびLinux(IPF)の場合

HAモニタでは,AIX,HP-UX(PA-RISC),HP-UX(IPF)およびLinux(IPF)の場合,障害発生時にmontsコマンドを実行することで,取得した障害情報を可搬媒体へ移送できます。または,取得した障害情報のアーカイブを通常ファイルへ保存できます。移送または保存する情報を次に示します。

定義情報
定義ファイル/opt/hitachi/HAmon/etcの下のすべてのファイル
コアダンプ情報
コアファイル/opt/hitachi/HAmon/core
トレース情報
トレースファイル/opt/hitachi/HAmon/spoolの下のすべてのファイル
ログ情報
AIXの場合
montsコマンド実行時に入力したシステムログファイル(このシステムログファイル名は,環境変数HAMON_SYSLOGに設定するシステムログファイル名)
HP-UX(PA-RISC)およびHP-UX(IPF)の場合
システムログファイル/var/adm/syslogの下のすべてのファイル
Linux(IPF)の場合
システムログファイル/var/logsの下のmessageで始まるすべてのファイル
メモリ情報
HAモニタが稼働している場合,そのメモリ情報を取得します。

障害時の移送方法を次の図に示します。

図4-14 障害情報の移送方法(AIX,HP-UX,およびLinux(IPF))

[図データ]