HAモニタが監視するサーバには,HAモニタとのインタフェースを持つサーバ,または持たないサーバに分けられます。
HAモニタが系切り替えの対象とする障害(HAモニタが検出する障害)は,サーバに発生するサーバ障害と,系に発生する系障害とに分けられます。
HAモニタとのインタフェースを持つサーバの監視では,サーバ障害および系障害を検出できます。HAモニタとのインタフェースを持たないサーバの監視では,系障害だけを検出できます。
それぞれの障害について,次に説明します。
サーバ障害とは,サーバに発生する障害です。サーバ障害は,サーバ自身が検出できる障害と,サーバ自身が検出できない障害(サーバのスローダウンなど)とに分けられます。
サーバ自身が検出できる障害を次に示します。
これらの障害が発生すると,サーバはHAモニタに障害の発生を連絡して異常終了します。障害連絡を受けたHAモニタは系切り替えを実行します。系切り替え時には,待機していたサーバは引き継ぎ情報からサーバ自身が持つ回復機能で再開始し,業務処理を引き継ぎます。
サーバ自身で検出できない障害は,HAモニタが検出します。障害を検出すると,HAモニタは障害が発生したサーバを停止させて系切り替えをします。
系障害とは,サーバを除いた系に発生する障害です。系障害には,次の種類があります。
系障害が発生すると,HAモニタは障害が発生した系を停止させて,系切り替えをします。