リソースサーバの起動・停止に伴う,共有リソースとの接続の流れについて説明します。ここでは,サーバ1およびサーバ2で構成されるサーバグループで,リソースサーバを使用する場合を例に説明します。この例でのサーバ1,サーバ2およびリソースサーバの親子関係と起動順序を次に示します。
図2-87 リソースサーバを含むサーバグループの親子関係と起動順序
![[図データ]](figure/zu026080.gif)
リソースサーバは,サーバ1およびサーバ2の親サーバとして指定します。なお,リソースサーバは必ず最上位の親サーバとして指定します。指定した最上位の親サーバから順に起動されます。
サーバが起動してから障害発生時に系切り替えするまでの,リソースサーバ使用時の共有リソースとの接続の流れを次の図に示します。HAモニタ,およびサーバの詳細な処理の流れについては,「2.7 処理の流れ」を参照してください。
図2-88 リソースサーバ使用時の共有リソースとの接続の流れ
![[図データ]](figure/zu026090.gif)
- 図の説明
- 実行系のサーバ1,またはサーバ2が起動を開始すると,リソースサーバが起動を開始します。また,リソースサーバの起動と同時に共有リソースとの接続を開始します。なお,このとき,実行系のサーバ1,およびサーバ2は「リソースサーバ起動待ち中」になります。
- 共有リソースとの接続が完了したあと,サーバ1,およびサーバ2は起動完了します。このとき,待機系のサーバ1,またはサーバ2の起動を開始すると,リソースサーバも起動を開始します。
- サーバ障害の発生などで連動系切り替えをすると,リソースサーバは共有リソースの切り離しをします。
また,サーバ1にサーバ障害が発生したため,リソースサーバの停止前にサーバ1およびサーバ2が停止します。
- 実行系のサーバ1およびサーバ2が停止完了すると,リソースサーバが停止します。
実行系のリソースサーバが共有リソースの切り離しをすると,待機系のリソースサーバが系切り替えを開始します。また,系切り替えの開始と同時に共有リソースとの接続を開始します。このとき,待機系のサーバ1およびサーバ2は「系切り替え完了待ち中」になります。
- 共有リソースとの接続が完了したあと,待機系のサーバ1,およびサーバ2は実行サーバとして系切り替えを開始します。このとき,実行系のサーバ1およびサーバ2を再起動すると,リソースサーバ,サーバ1およびサーバ2は待機サーバとして起動します。
なお,実行系および待機系のリソースサーバの状態については,「2.6.5 リソースサーバの状態の決定・確認方法」を参照してください。