付録E 用語解説
英字|ア行|カ行|サ行|タ行|ハ行|マ行|ラ行
英字
- AP(Application Program)
- 画面・帳票に入出力する業務プログラムです。
- API(Application Programming Interface)
- 画面の入出力および帳票の出力時に発生するAPとのプログラムインタフェースです。
- APパターン・AP部品
- APの定型的な型としてXMAP3 Serverが提供しているパターンです。APパターンは,プログラムの標準的な骨組みです。AP部品は,処理の手続きです。
- これらを組み合わせて利用すると,APを効率よく作成でき,定型的なコーディングの統一も図れます。
- C/Sシステム(Client - Server System)
- サーバとクライアントで処理を分散する業務形態です。また,一つの処理をネットワーク上のサーバとクライアントで分担する機器構成モデル,または処理方式です。
- CUI画面
- キーボードからの文字入力が中心の画面です。従来のメインフレーム型オンライン業務か,キャラクタベースの業務で使用していた画面です。
- dpi(dots per inch)
- プリンタの印刷精度を示す数値で,25.4mm(1インチ)当たりのドット数を指します。この数値が大きいプリンタほど,精密な印刷ができます。
- ESC/Pスルー(EPSON Standard Code for / Page printer)モード
- シリアルプリンタ固有の印刷モードです。エプソン社のインパクト型ドットプリンタが該当します。
- EUC(Extended UNIX Code)
- UNIXで使用するために定められたマルチバイトコードです。ターゲットOSがAIXのEUC環境,LinuxおよびSolarisの場合に使用する文字コードです。
- GUI画面
- キーボードからの入力のほかに,マウスによる操作ができる画面です。Windowsの「ボタン」「スクロール」「プルダウン・カスケード」「ポップアップ」などが使用できます。
- LIPS(LBP Image Processing System)
- ページプリンタ固有の印刷モードです。キヤノン社のページプリンタが該当します。LIPSには,LIPS II+,LIPS IIIなどがあります。
- LPI(Line Per Inch)
- 行の間隔の単位で,25.4mm(1インチ)当たり何行印字できるかを表します。PC XMAP3で「ます目の設定」を「自由な設定」にした場合,3,4,6,8,10,12LPIの中から選べます。例えば,8LPIは25.4mm(1インチ)当たりが8行になります。
- OLTP(Online Transaction Processing)
- オンライントランザクション処理を実現するプログラムプロダクトで日立OpenTP1などがあります。
- PDF(Portable Document Format)
- Adobe Acrobatが扱う文書のファイル形式で,特定のプラットフォームに依存しないで文書を表示できます。PC XMAP3では,ページプリンタ用帳票をPDFファイルに出力できます。
ア行
- 網掛け帳票
- 240dpi/300dpiのページプリンタ用の帳票です。各種の文字サイズ,けい線,網掛けなどが使えます。
- イベント通知コード
- コマンドコントロールオブジェクト(プッシュボタン,メニューバー)や確定キー(PFキーなど)に割り当てるコードです。オブジェクトやキーを操作するとイベントが発生し,通知コードに対応づけた動作(AP通知など)が実行されます。
- イベント通知コードの値はドローセットアップで変更できます。動作はドローで変更できます。これを「INC定数」といいます。また,入力単位がイベントのとき通知される「イベント定数」もあります。
- インポート
- PC XMAP3のユティリティ機能の一つです。ほかのシステムで作成した定義ファイルを入力して,PC XMAP3で使用できる形式の定義ファイルに変換します。
- オペレータインジケータ
- キーボード状態や送信状態などのメッセージを画面に表示するための領域です。ユーザプログラムからの操作はできません。
- オペレータインジケータの有無は,PC XMAP3側で定義します。
カ行
- カーソル・フォーカス制御
- カーソル・フォーカス制御は,ドローセットアップで設定します。カーソル・フォーカス制御は,同時に制御するか別々に制御するかを選択できます。
- 仮想端末定義ファイル(XMAPhosts)
- APがプログラム中で使用する仮想端末名,デバイス,サービス名などの設定ファイルです。
- 行制御データファイル
- 書式オーバレイの使用時に,ユーザの行データを印字する行の間隔や,標準の文字サイズ・文字間隔などの情報を格納するファイルです。拡張子は「.pci」です。書式オーバレイの定義終了時に,書式イメージファイルとともに生成されます。
- APでは,印刷するデータを1行(1レコード)ずつ出力し,1ページ分となった時点で書式がオーバレイされて印字されます。
- グラフィック帳票
- 240dpi/300dpiのページプリンタ用の帳票です。網掛け帳票の機能に加え,オブジェクトやけい線などのバリエーションなどをより豊富に備えています。
- けい線帳票
- 180dpiのドットインパクトプリンタ用の帳票です。カット紙に対応するものと,連続紙に対応するものとがあります。
- OCR文字も使えます。
サ行
- サービス名ファイル(XPWhosts)
- 表示・印刷サービスに関連するサービス名やサービス種別などを設定するファイルです。この情報はサーバ側だけに設定します。
- 修飾名
- 表示属性の変更をAPから指示するための定数です。次の手順で利用します。
- PC XMAP3のドローセットアップで,修飾名と表示属性の対応を定義する
- PC XMAP3のドローで,オブジェクトや画面の属性に「動的変更」を指定する
制御項目(修飾名を格納する領域)が論理マップに展開されます。
- APで,制御データ項目に修飾名を格納する
表示属性が動的に変更されます。
- ショートカットキー
- メニューバーのメニュー項目の選択操作するキーです。フォーカス・カーソルの位置に関係なく,[Ctrl]+ ショートカットキーを押すことで該当するメニュー項目を選択できます。なお,メニューバーのメニュー項目,またはカスケードメニューを持つプルダウンメニューにはショートカットキーを定義できません。
- 初期クリア文字
- AP実行時に,画面からの入力データをAPが受け取る前に,入力論理マップの各項目をあらかじめクリアしておく文字です。
- 書式イメージファイル
- 書式オーバレイの文字列やけい線などの情報を格納するファイル(拡張子は「.fmp」)です。書式オーバレイの定義終了時に,行制御データファイルとともに生成されます。
- 書式オーバレイ
- 240dpi/300dpiのページプリンタ用の書式オーバレイです。定型帳票から書式(文字列やけい線などの固定項目)を分離し,アプリケーション(行データ)を印刷時に重ねあわせるソフトオーバレイ方式を採っています。書式をプリンタ(ハードウェア側)に登録する出力方式とは異なります。
- 書式定義ファイル
- PC XMAP3側のドローで定義した書式の定義情報を格納したファイル(拡張子は「.ifm」)です。
タ行
- データキー([Ctrl]+[End])
- 画面上のすべての入力テキスト(または入力フィールド)の文字を削除するためのキーです。データクリアキーともいいます。
- データ消去通知文字
- AP実行時に,画面からフィールドキーで入出力テキスト・フィールドのデータを消去したり,(00)16のデータを受信したときにAPが受け取ったりするデータです。したがって,APが受け取ったデータがデータ消去通知文字であれば,画面操作でデータ消去されたと判断できます。
- 初期クリア文字や初期値とデータ消去通知とを分けておくことで,入力操作がなかったのか,データ消去されたのかが区別できます。
- ただし,「入力済み」属性のオブジェクトで,画面確定時に入力データや表示データがない場合は,データ消去されていなくてもデータ消去通知文字が返ります。
- また,データ消去通知文字に指定できるのは半角文字だけです。データ消去通知文字に「スペース」を指定した場合は,漢字専用オブジェクトでも1文字につき半角スペース二つが通知されます。
- ドロー
- PC XMAP3で画面や帳票を定義する機能(エディタ)です。画面や帳票のレイアウトや各オブジェクトの属性を定義します。定義内容から,マップ定義ファイル(書式オーバレイでは書式定義ファイル),物理マップと論理マップ(書式オーバレイでは行制御データファイルと書式イメージファイル)を作成します。
- ドローセットアップ
- PC XMAP3で,画面や帳票の定義に関する標準の値を設定するための機能です。
ハ行
- 背景色
- 入出力テキストのボックス内の色やボタンボックス内の色です。 背景色は,16色から選べます。色の設定は,各属性ダイアログのほかに,ツールバーの[文字色/背景色]ボタンを押して表示される文字色/背景色のツールボックスで変更することができます。このツールボックスを使うと画面全体の配色を見ながら設定できます。
- パネル定義文
- マップ生成するための定義文です。PC XMAP3のマップ生成機能を使用して物理マップと論理マップを生成できます。
- 表示・印刷環境ファイル(XPWconfig)
- XMAP3 Serverでの画面表示および帳票印刷環境の設定ファイルです。
- 表示属性
- 表示属性とは,画面では,テキストやフィールドに出力する文字色やボタンの活性/不活性などを指定する属性をいいます。また,帳票では,フィールドの文字の書体やけい線の種類などを指定する属性をいいます。ドローでは,必要に応じて各ダイアログで変更できます。
- また,表示属性は定義上の指定のほかに,APから動的に変更できる属性もあります。APから動的に表示属性を変更するためには,PC XMAP3側のドローセットアップの動的変更を指定する修飾名で指定します。
- フォーカス
- GUI画面を表示した際,操作対象となるオブジェクトに表示される枠です。APから操作対象となるオブジェクトを選択することを「APからフォーカスを位置づける」といいます。
- フォーカス制御
- フォーカス位置の情報を制御するための制御項目です。APでは,フォーカスを設定したいオブジェクトに対応するフォーカス定数を,制御項目に格納して渡します。また,画面上でフォーカスが位置づいているオブジェクトに対応したフォーカス定数を,制御項目で受け取ります。なお,フォーカス定数は,PC XMAP3が生成します。このため,画面のオブジェクトの位置を変更しても,APを変更する必要はありません。
- 物理マップ
- 画面や帳票のオブジェクトの位置などを格納した情報ファイルで,拡張子は「.pmp」です。画面・帳票の定義終了時に,論理マップとともに生成されます。
- ディスプレイやプリンタの入出力データを論理マップデータに変換したり,論理マップデータを入出力データに変換したりするときにXMAP3 Serverが参照します。
- プレプリント帳票
- 180dpiのドットインパクトプリンタ用の帳票です。カット紙に対応するものと,連続紙に対応するものとがあります。
- プレプリント用紙(あらかじめけい線や標題などが印刷されている用紙)に対して可変データを印字するときに使います。
- バーコードやOCR文字も使えます。
- ポップアップメニューファイル
- メニュー項目が大量にある場合や,メニューを大分類,小分類にして表示したい場合,ポップアップテキストに表示するメニューデータをAP実行時にファイルから渡すことができます。このファイルをポップアップメニューファイルといいます。ポップアップメニューファイルは,あらかじめ作成して用意しておく必要があります。
マ行
- マージン
- ページプリンタで,用紙に穴を開けることを想定して設定しておく余白のことです。用紙の左上を起点にしてマージンを設定し,レイアウト開始位置をずらすことができます。このようにユーザが指定するマージンをソフトマージンといいます。これに対し,プリンタドライバおよびプリンタ装置ごとに,ハードマージンと呼ばれるハード機構上,印刷できない領域があります。このハードマージンの値よりも小さいマージンを設定すると,ハードマージンが有効になるので,注意してください。
- マッピングライブラリ
- 実行支援のコンポーネントの一つです。マップを参照して画面表示や帳票印刷に必要なデータを生成します。
- マップ生成
- PC XMAP3のユティリティ機能の一つです。マップ定義ファイル,またはパネル定義文ファイルから,論理マップファイルと物理マップファイルを生成します。
- また,書式定義ファイルから書式イメージファイルと行制御データファイルを生成します。
- マップ定義ファイル
- PC XMAP3ドローで定義した画面や帳票の定義情報であるソースマップを格納したファイルで,拡張子は「.imp」です。
- 画面・帳票の定義終了時に,論理マップとともに生成されます。物理マップと論理マップは,このマップ定義ファイルを基に生成されます。
- 文字色
- 入出力テキスト・フィールドの文字やボタンのラベルなどの色になります。文字色は,PC XMAP3で定義したパレット番号とXMAP3 Serverの表示・印刷環境ファイルで設定された値で表示される色が決まります。
ラ行
- レイアウトパターン
- PC XMAP3のドローで画面/帳票を新規作成するときに,用途に応じて指定するパターンです。標準的なレイアウト領域のサイズやパターンなどがあらかじめ設定されていて,ドローでのレイアウト定義の基本フォーマットとなります。
- PC XMAP3が標準提供しているレイアウトパターンのほかに,ユーザが独自に作成・登録することもできます。
- 論理マップ
- 画面や帳票の可変情報を設定する出力論理マップと,画面から入力されたデータなどを設定する入力論理マップがあります。ファイルの拡張子は,COBOLの場合は「.cbl」,C言語の場合は「.h」です。画面・帳票の定義終了時に,登録集原文として物理マップとともに生成されます。
- COBOLでAPを作成する場合は,COPY文で論理マップを取り込みます。AP実行時には,APに取り込まれた論理マップのデータ領域を介して,データがやり取りされます。ファイルの拡張子は,COBOLの場合は「.cbl」に,C言語の場合は「.h」になります。