付録D.1 XMAP2/W,XMAP2/W/FOG,XMAP3/DISPLAY,XMAP3/PRINTER,XP/Wからの移行

<この項の構成>
(1) 同じシフトJIS環境への移行
(2) シフトJIS環境からEUC環境への移行

(1) 同じシフトJIS環境への移行

(a) 想定する移行環境
(b) システム構成の移行

同じシフトJIS環境へ移行する場合のシステム構成を次に示します。

表D-1 同じシフトJIS環境へ移行する場合のシステム構成(XMAP2/W,XMAP2/W/FOG,XMAP3/DISPLAY,XMAP3/PRINTER,XP/W)


システム構成移行の
可否
移行方法および注意事項
大分類中分類小分類
1画面入出力スタンドアロン構成×PC XMAP3をクライアントとしたC/S構成に変更が必要です。
C/S構成WSクライアント×同上
PCクライアントPC XMAP3を使用することが前提となります。
2帳票出力スタンドアロン構成AIXおよびSolarisではローカルプリンタへの帳票出力はできません。
C/S構成WSクライアント×スタンドアロン構成またはPCクライアントのC/S構成に変更が必要です。
PCクライアントPC XMAP3を使用することが前提となります。

(凡例) -:該当しない ○:移行できる ×:移行できない


注※ 
XMAP3 Serverと同一バージョン,またはそれ以降のバージョンが前提となります。基本的には同一バージョンを推奨します。
(c) ユーザ資産の移行

同じシフトJIS環境へ移行する場合の各種ユーザ資産の移行方法を次に示します。

表D-2 同じシフトJIS環境へ移行する場合のユーザ資産(XMAP2/W,XMAP2/W/FOG,XMAP3/DISPLAY,XMAP3/PRINTER,XP/W)


ユーザ資産移行の
可否
移行方法および注意事項
大分類中分類小分類
1パネル定義文PC版XMAP3/Enterprise Edition※1へのパネル定義文の移行が前提となります。移行手順としては,ドローセットアップでターゲット環境を移行先に合わせ,インポート機能※2でマップ定義ファイルへの移行およびPC環境でのマップ生成が必要です。
2論理マップそのまま移行できます。
3物理マップそのまま移行できます。
4アプリケーション実行ファイル×同じOSであっても,再リンケージが必要です。OSが異なる場合には,ソースファイルから移行する必要があります。
ソースファイルCOBOL
インタフェース
ページ制御機能(PAGEC)を使用した帳票出力は使用できません。
C言語
(jsvwadrv)
インタフェース
ページ制御機能(PAGEC)を使用した帳票出力は使用できません。
C言語
(tx_xxx)
インタフェース
×XP/Wの関数は使用できません。COBOLまたはC言語(jsvwadrv)インタフェースへの変更が必要です。
5コマンド/起動プログラム開発系cmap×マップ開発用のコマンドは提供されませんので,PC XMAP3へパネル定義文を移行してマップ生成してください。
cmapcpPC XMAP3で作成した物理マップも対象に実行できます。また,物理マップが使用できるかどうかバージョンのチェックも実行します。
実行系xmapstartライブラリマッピング機能を使用することになりますので,このコマンドは提供されません。xpwrcを使用する方法に変更してください。
jsvwdeam×ライブラリマッピング機能を使用することになりますので,この起動プログラムは提供されません。
jsvwuedtそのまま移行できます。
xpwrcそのまま移行できます。
xpwdaemonそのまま移行できます。
xptraceそのまま移行できます。
6環境ファイルXMAP関連※3XMAPhostsサーバマッピング機能を使用している場合は,ライブラリマッピング機能に変更が必要です。
XMAPconfig同上
マッピングサーバ属性定義ファイル(xps)※4ユーザ任意のファイルを使用して,ファイルのフルパスを変更する場合は,XMAPconfigファイルに指定が必要です。
XMAPdrvそのまま移行できます。
XP/W関連※3XPWhosts画面表示をWSサーバまたはWSクライアントで行っていたものは,PCクライアントへの表示設定に変更が必要です。
XPWconfigそのまま移行できます。

(凡例) -:該当しない ○:移行できる △:移行方法に従った移行が必要 ×:移行できない


注※1
XMAP3 Serverと同一バージョン,またはそれ以前のバージョンが前提となります。基本的には同一バージョンを推奨します。
注※2
インポート機能で有効/無効となる定義情報については,マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。
注※3
PP入れ替え時には,現在の設定ファイルをバックアップ後にアンインストールし,新PPインストール後にバックアップファイルを提供ディレクトリへ回復してください。
注※4
サーバマッピング機能でだけ有効となるパラメタ(clientCount,mapSize)は無視されます。

(2) シフトJIS環境からEUC環境への移行

(a) 想定する移行環境
(b) システム構成の移行

シフトJIS環境からEUC環境へ移行する場合のシステム構成を次に示します。

表D-3 シフトJIS環境からEUC環境へ移行する場合のシステム構成(XMAP2/W,XMAP2/W/FOG,XMAP3/DISPLAY,XMAP3/PRINTER,XP/W)


システム構成移行の
可否
移行方法および注意事項
大分類中分類小分類
1画面入出力スタンドアロン構成×PC XMAP3をクライアントとしたC/S構成に変更が必要です。
C/S構成WSクライアント×同上
PCクライアントPC XMAP3を使用することが前提となります。
2帳票出力スタンドアロン構成AIXおよびSolarisではローカルプリンタへの帳票出力はできません。
C/S構成WSクライアント×スタンドアロン構成またはPCクライアントのC/S構成に変更が必要です。
PCクライアントPC XMAP3を使用することが前提となります。

(凡例) -:該当しない ○:移行できる ×:移行できない

注※ 
XMAP3 Serverと同一バージョン,またはそれ以降のバージョンが前提となります。基本的には同一バージョンを推奨します。

(c) ユーザ資産の移行

シフトJIS環境からEUC環境へ移行する場合の各種ユーザ資産の移行方法を次に示します。

表D-4 シフトJIS環境からEUC環境へ移行する場合のユーザ資産(XMAP2/W,XMAP2/W/FOG,XMAP3/DISPLAY,XMAP3/PRINTER,XP/W)


ユーザ資産移行の
可否
移行方法および注意事項
大分類中分類小分類
1パネル定義文PC版XMAP3/Enterprise Edition※1へのパネル定義文の移行が前提となります。移行手順としては,ドローセットアップでターゲット環境を移行先に合わせ,インポート機能※2でマップ定義ファイルへの移行およびPC環境でのマップ生成が必要です。
2論理マップ※3×パネル定義文から移行してください。
3物理マップ×同上
4アプリケーション※3実行ファイル×ソースファイルから移行してください。
ソースファイルCOBOL
インタフェース
  • シフトJISからEUCへの文字コード変換および半角かな対応が必要です。
  • ページ制御機能(PAGEC)を使用した帳票出力は使用できません。
  • 外字を使用した画面入出力および帳票出力はできません。
C言語
(jsvwadrv)
インタフェース
同上
C言語
(tx_xxx)
インタフェース
×XP/Wの関数は使用できません。COBOLまたはC言語(jsvwadrv)インタフェースへの変更が必要です。
5コマンド/起動プログラム開発系cmap×マップ開発用のコマンドは提供されませんので,PC XMAP3へパネル定義文を移行してマップ生成してください。
cmapcpPC XMAP3で作成した物理マップも対象に実行できます。また,物理マップが使用できるかどうかバージョンのチェックもします。
実行系xmapstartライブラリマッピング機能を使用することになりますので,このコマンドは提供されません。xpwrcを使用する方法に変更してください。
jsvwdeam×ライブラリマッピング機能を使用することになりますので,この起動プログラムは提供されません。
jsvwuedtそのまま移行できます。
xpwrcそのまま移行できます。
xpwdaemonそのまま移行できます。
xptraceそのまま移行できます。
6環境ファイル※4XMAP関連XMAPhostsサーバマッピング機能を使用している場合は,ライブラリマッピング機能に変更が必要です。
XMAPconfig同上
マッピングサーバ属性定義ファイル(xps)※5ユーザ任意のファイルを使用して,ファイルのフルパスを変更する場合は,XMAPconfigファイルに指定が必要です。
XMAPdrvそのまま移行できます。
XP/W関連XPWhosts画面表示をWSサーバまたはWSクライアントで行っていたものは,PCクライアントへの表示設定に変更が必要です。
XPWconfigそのまま移行できます。

(凡例) -:該当しない ○:移行できる △:移行方法に従った移行が必要 ×:移行できない


注※1
XMAP3 Serverと同一バージョン,またはそれ以前のバージョンが前提となります。基本的には同一バージョンを推奨します。
注※2
インポート機能で有効/無効となる定義情報については,マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。
注※3
シフトJISコードで作成されているファイルをEUCコードに変換する必要があります。なお,半角かな文字を使用する項目は,論理項目長が2倍になることを考慮してください。
注※4
半角英数文字以外(全角文字や半角かな文字など)を指定している場合は,シフトJISコードからEUCコードへの変換が必要です。
注※5
サーバマッピング機能でだけ有効となるパラメタ(clientCount,mapSize)は無視されます。