表示・印刷環境ファイル(XPWconfig)に,使用するプリンタ種別やLIPSコマンドの作成モードを指定します。表示・印刷環境ファイルの形式については,「7.8.2 表示・印刷環境ファイルの形式」を参照してください。
XMAP3 Serverでスタンドアロン印刷する場合,二つの印刷システムを利用できます。
印刷方式 | 概要 |
---|---|
LPスプール出力方式 | OSが標準で提供するLPスプールを経由してリモートプリンタに印刷する方式で,lprコマンドを発行することで印刷を実行する。 |
JP1/NQSEXEC連携方式 | 日立ミドル製品JP1/NQSEXECが提供するジョブ登録方式で,qprxコマンドを発行することで,直接JP1/NQSEXECのジョブキューに印刷データを登録する方式である。 |
メンバ名 | 設定値 | 内容 |
---|---|---|
*.PCQPRX | ON | JP1/NQSEXEC連携方式にて印刷する |
OFF | LPスプール出力方式にて印刷する(JP1/NQSEXECと連携しない) |
使用するプリンタ種別を指定します。記述形式は,次のとおりです。
印刷サービス名には,LPスプーラ出力用,またはJP1/NQSEXEC連携用の印刷サービス名を記述してください。ここで指定したプリンタ種別と実際のプリンタが異なる場合,正しく印刷できません。プリンタ種別と表示・印刷環境ファイルの設定値を,次に示します。
表7-11 プリンタ種別と表示・印刷環境ファイルの設定値
プリンタ種別 | 設定値 |
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ESC/P J84準拠のプリンタ | 印刷サービス名.PCRPRT = ESCP_D |
PostScriptレベル2準拠のプリンタまたは, PostScriptレベル3準拠のプリンタ※ | 印刷サービス名.PCRPRT = PostScript2 |
LIPS II+準拠,LIPS III準拠のプリンタ | 印刷サービス名.PCRPRT = LIPS |
LIPS適応プリンタの場合,XMAP3 Serverが生成するLIPSコマンドの作成モードを指定できます。必要に応じて,指定してください。記述形式は,次のとおりです。
LIPSコマンドの作成モードと表示・印刷環境ファイルの設定値を,次に示します。
表7-12 LIPSコマンドの作成モードと表示・印刷環境ファイルの設定値
作成モード | 設定値 |
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LIPS II+でデータを作成 | 印刷サービス名.PCLIPS = 2 |
LIPS IIIでデータを作成 | 印刷サービス名.PCLIPS = 3 |
LIPS II+とLIPS IIIでは,サポートする機能に差があります。それぞれのLIPSプリンタでサポートする機能については,「付録C サポートプリンタの機能差」を参照してください。
なお,LIPS III対象プリンタ以外でPCLIPS=3を指定した場合は,正しく印刷できません。また,出力対象プリンタがLIPSプリンタ以外の場合は,設定が無効になります。