7.12.1 LPスプールシステムでの帳票一括出力機能

LPスプールシステムでの帳票一括出力機能」は,XMAP3 Serverからの出力をアプリケーションからのクローズ処理タイミングで,LPスプールシステムに対して一括出力する機能です。この機能を使用することで,LPスプールシステムへの出力を,アプリケーションからの要求で変えられます。この機能を使用する場合は,マップ帳票出力時は「7.6.6 マップドライバ環境定義ファイル」で説明した指定項目の「プリンタ出力」に「async」設定が必要になります。ただし,JP1連携時には常にこの機能が有効になっています。

<この項の構成>
(1) 環境設定
(2) 起動方法例
(3) 使用時の注意事項

(1) 環境設定

XMAP3サーバを起動する前に,次の環境変数に値を設定することで,LPスプールシステムへの一括出力するタイミングを変更できます。

なお,この環境変数での設定は,環境変数を設定したWSで起動するすべての印刷サービスを対象とします。

環境変数に設定する内容および動作を次に示します。

表7-32 帳票一括出力機能の設定値および動作

設定値動作
ON
  • DISABLE発行時またはAP終了時
    XMAP3内にキューイングしている印刷データをLPスプールシステムに対してスプーリングする。
  • SEND時には,XMAP3 Server内にキューイングするだけで,LPスプールシステムに対しては要求しない。
OFF印刷要求SENDごとにLPスプールシステムにlpコマンドを発行する。
不定値(上記以外)
環境変数なし

(2) 起動方法例

帳票一括出力機能を使用する場合は,次の設定順でXMAP3 Serverを起動します。

(Cシェル環境の場合)

% setenv XPWCSTMW ON
% /opt/HIXMAP/bin/xpwdaemon -s &

(Bourneシェル環境の場合)

#XPWCSTMW=ON
#export XPWCSTMW
#/opt/HIXMAP/bin/xpwdaemon -s &

(3) 使用時の注意事項