(a) サービス名(ポート番号)の割り当て
複数起動させるXMAP3サーバに対して,ホスト上のservicesファイルのudpおよびtcpに,ユニークなサービス名(ポート番号)を割り当てます。
また,XMAP3クライアントを起動するPC上のservicesファイルのudpおよびtcpには,接続するXMAP3サーバに割り当てたサービス名(ポート番号)を設定します。
(b) 環境変数(XPW_DAEMON_PORT_NO)の設定
XMAP3サーバとリンクしたアプリケーションプログラムのプロセスが,表示・印刷サービスへサービス要求できるように,アプリケーションプログラムとXMAP3サーバのサービス名(ポート番号)を合わせる設定をします。
XMAP3サーバを起動させるコマンドの前に,XMAP3サーバに割り当てたポート番号に対応するサービス名を設定します。また,アプリケーションプログラムが動作する環境で,環境変数として,「XPW_DAEMON_PORT_NO」を設定します。次に「XPW_DAEMON_PORT_NO」の設定例を示します。
![[図データ]](figure/zu071300.gif)
(c) サービス名(ポート番号),サービス名ファイルおよび表示・印刷環境ファイルの割り当て
1台のホスト上で,おのおののXMAP3サーバにサービス名(ポート番号),サービス名ファイル,表示・印刷環境ファイルを割り当てます。
- -servicesオプションの設定
おのおののXMAP3サーバの-servicesオプションに,使用するポート番号に対応するサービス名を指定します。
次に「-servicesオプション」の設定例を示します。
![[図データ]](figure/zu071400.gif)
- 使用するサービス名は,システム上でそれぞれユニークにしてください。
- サービス名を指定しない場合は,オプション指定エラーとして,次のエラーメッセージが標準出力されます。
「xpwdaemon:サービス名is not defind(/etc/services)」
- -xオプションの設定
おのおののXMAP3サーバの-xオプションに,サービス名ファイルを割り当てます。デフォルトは,インストール時に提供しているサービス名ファイルが設定してあります。次に「-xオプション」の設定例を示します。
![[図データ]](figure/zu071500.gif)
- このオプションを指定した場合,デフォルトのサービス名ファイルは必要ありません。
- 読み込むサービス名ファイル中のXMAP3表示または印刷サービス名称は,重複しないようにしてください。
- -cオプションの設定
おのおののXMAP3サーバの-cオプションに,表示・印刷環境ファイルを割り当てます。デフォルトは,インストール時に提供している表示・印刷環境ファイルが設定してあります。次に「-cオプション」の設定例を示します。
![[図データ]](figure/zu071600.gif)
- このオプションを指定した場合,デフォルトの表示・印刷環境ファイルは必要ありません。
(d) XMAP3サーバの起動
XMAP3サーバに割り当てたパラメタを指定して,XMAP3サーバを起動し,XMAP3クライアントを起動します。
![[図データ]](figure/zu071700.gif)
- <説明>
- XMAP3 Serverサーバが起動するホスト上のservicesファイルのポート番号と,XMAP3クライアントが起動するホスト上のservicesファイルのポート番号をあわせます。
- アプリケーションプログラムとXMAP3サーバの起動前に,XMAP3サーバを起動させるポート名を環境変数で指定します。
- 任意のサービス名ファイルを作成します。
- パラメタを指定してXMAP3サーバを起動すると,Serviceファイルで定義されたポート番号,サービス名ファイルが,それぞれのXMAP3 Serverサーバに割り当てられます。
- XMAP3クライアントが,XMAP3サーバと同一ポート番号で接続し,表示・印刷サービスが起動します。
- アプリケーションプログラムが,表示・印刷サービスへ入出力を要求します。
(e) XMAP3サーバの停止
起動済みのXMAP3サーバのプロセスIDを調査し,停止してください。サービス名「xpex1」のXMAP3サーバを停止する場合の実行例を次に示します。
![[図データ]](figure/zu071800.gif)