クライアントPC上の表示サービスへ画面を表示したまま,または印刷サービスを起動したままなど無通信の状態で,表示サービス/印刷サービス側でユーザアプリケーションプログラムへ応答を返せない異常(停電やサーバ側が起動状態で再IPLしたときなど)が発生した場合に備えて,障害監視時間を設定できます。
XMAP3 Serverは,監視時間内に表示サービス/印刷サービスから応答がなかった場合,障害が発生したものと判断して,XMAP3 Server上のユーザアプリケーションプログラムへ障害報告します。
障害監視時間は,次の環境変数で設定します。ただし,プリンタ端末クローズ時の印刷サービスからの応答待ち時間については,環境変数「XPCLOSEWAITTIME」で設定します。
環境変数名:XRESPONSETIME
環境変数に指定できる値は,0または25~300です。0を指定した場合,応答を監視しません。25~300を指定した場合,秒単位に指定された値をタイマとして応答を監視します。301以上の値が指定された場合,または値を省略した場合は,25を仮定し,応答を監視します。
プリンタ端末クローズ時にクライアント側のXMAP3印刷サービスからの応答待ち時間は,次の環境変数で設定します。
環境変数名 XPCLOSEWAITTIME
プリンタ端末クローズ時に通信が切断された場合など,クライアント側からの応答が受信できない事象が発生したとき,この環境変数を設定していないと応答待ちの状態が解除されません。帳票を印刷するシステムでは,この環境変数を設定することを推奨します。
環境変数に指定できる値は,0または25~86400です。0を指定した場合,応答を監視しません。25~86400を指定した場合,秒単位に指定された値をタイマとして応答を監視します。1~24,および86401以上の値が指定された場合,または値を省略した場合は,0を仮定し,応答を監視しません。
OpenTP1を利用したC/S構成で設定する場合,OpenTP1のシステム環境定義system_terminate_watch_timeオペランドの指定値を超えない時間を設定してください。
環境変数の設定例を次に示します。
% setenv XRESPONSETIME 100
% sample1← ユーザアプリケーションのプログラムの起動
$ XRESPONSETIME=100
$ export XRESPONSETIME
$ sample1← ユーザアプリケーションのプログラムの起動