付録D.2 FOG2/W,XP/Wからの移行

<この項の構成>
(1) 同じシフトJIS環境への移行
(2) シフトJIS環境からEUC環境への移行

(1) 同じシフトJIS環境への移行

(a) 想定する移行環境
(b) システム構成の移行

同じシフトJIS環境へ移行する場合のシステム構成を次に示します。

表D-5 同じシフトJIS環境へ移行する場合のシステム構成(FOG2/W,XP/W)


システム構成移行の
可否
移行方法および注意事項
大分類中分類小分類
1帳票出力スタンドアロン構成AIXおよびSolarisではローカルプリンタへの帳票出力はできません。
C/S構成WSクライアント×スタンドアロン構成またはPCクライアントのC/S構成に変更が必要です。PCクライアントでは,PC XMAP3を使用することが前提となります。

(凡例) -:該当しない ○:移行できる ×:移行できない


注※ 
XMAP3 Serverと同一バージョン,またはそれ以降のバージョンが前提となります。基本的には同一バージョンを推奨します。
(c) ユーザ資産の移行

同じシフトJIS環境へ移行する場合の各種ユーザ資産の移行方法を次に示します。

表D-6 同じシフトJIS環境へ移行する場合のユーザ資産(FOG2/W,XP/W)


ユーザ資産移行の
可否
移行方法および注意事項
大分類中分類小分類
1書式記述文PC版XMAP3/Enterprise Edition※1への書式記述文の移行が前提となります。移行手順としては,ドローセットアップでターゲット環境を移行先に合わせ,インポート機能※2でマップ定義ファイルへの移行処理と,PC環境での書式イメージおよび行制御データファイルの生成が必要です。
2書式ファイル×特定の日立プリンタにだけ登録できる書式ファイルであるため,書式記述文から移行してください。
3アプリケーション実行ファイル×ソースファイルから移行してください。
ソースファイルCOBOLインタフェース
  • 書式オーバレイ名称を書式イメージファイル(拡張子なし)へ変更が必要です。
  • コンパイルオプションとして,「-Ks」「-Xp」が必要です。
C言語
(jstffxxx)
インタフェース
×COBOLまたはXMAP3 Serverで提供するC言語(jstqlxxx)インタフェースへの変更が必要です。
4コマンド/起動プログラム開発系cfog×書式開発用のコマンドは提供されませんので,PC XMAP3へ書式記述文を移行して書式イメージおよび行制御データファイルを生成してください。
cfogcp×同上
実行系fogpr従来のコマンドは提供されません。同等機能を提供したxmovlコマンドへの移行が必要です。
xpwrcそのまま移行できます。
xpwdaemonそのまま移行できます。
xptraceそのまま移行できます。
5環境ファイルXP/W関連XPWhostsプリンタ登録の変更に合わせた設定が必要です。
XPWconfigそのまま移行できます。
6環境変数FOG_PSNAMEXMAP3_PSNAMEへの変更が必要です。
FOG_FORMXMAP3_FMPへの変更が必要です。
FOG_LCB×行制御データファイル名は書式オーバレイ名で決定します。
FOG_FDIR×XMAPdrvファイルのmapPathで設定してください。
FOG_COPYXMAP3_COPIESへの変更が必要です。
FOG_SYNC×非同期印刷固定となります。
FOG_MSG×メッセージ出力あり固定となります。
FOG_PMRGNU×マージン値の設定は,PC版XMAP3/Enterprise Edition※1での書式定義時に設定してください。
FOG_PMRGNL×同上

(凡例) -:該当しない ○:移行できる △:移行方法に従った移行が必要 ×:移行できない


注※1
XMAP3 Serverと同一バージョン,またはそれ以前のバージョンが前提となります。基本的には同一バージョンを推奨します。
注※2
インポート機能で有効/無効となる定義情報については,マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。

(2) シフトJIS環境からEUC環境への移行

(a) 想定する移行環境
(b) システム構成の移行

シフトJIS環境からEUC環境へ移行する場合のシステム構成を次に示します。

表D-7 シフトJIS環境からEUC環境へ移行する場合のシステム構成(FOG2/W,XP/W)


システム構成移行の
可否
移行方法および注意事項
大分類中分類小分類
1帳票出力スタンドアロン構成AIXおよびSolarisではローカルプリンタへの帳票出力はできません。
C/S構成WSクライアント×スタンドアロン構成またはPCクライアントのC/S構成に変更が必要です。PCクライアントでは,PC XMAP3を使用することが前提となります。

(凡例) -:該当しない ○:移行できる ×:移行できない


注※ 
XMAP3 Serverと同一バージョン,またはそれ以降のバージョンが前提となります。基本的には同一バージョンを推奨します。
(c) ユーザ資産の移行

シフトJIS環境からEUC環境へ移行する場合の各種ユーザ資産の移行方法を次に示します。

表D-8 シフトJIS環境からEUC環境へ移行する場合のユーザ資産(FOG2/W,XP/W)


ユーザ資産移行の
可否
移行方法および注意事項
大分類中分類小分類
1書式記述文PC版XMAP3/Enterprise Edition※1への書式記述文の移行が前提となります。移行手順としては,ドローセットアップでターゲット環境を移行先に合わせ,インポート機能※2でマップ定義ファイルへの移行処理と,PC環境での書式イメージおよび行制御データファイルの生成が必要です。
2書式ファイル×特定の日立プリンタにだけ登録できる書式ファイルであるため,書式記述文から移行してください。
3アプリケーション※3実行ファイル×ソースファイルから移行してください。
ソースファイルCOBOLインタフェース
  • シフトJISからEUCへの文字コード変換および半角かな対応が必要です。
  • 書式オーバレイ名称を書式イメージファイル(拡張子なし)へ変更が必要です。
  • コンパイルオプションとして,「-Ks」「-Xp」が必要です。
  • 外字を使用した帳票出力はできません。
C言語
(jstffxxx)
インタフェース
×
  • シフトJISからEUCへの文字コード変換および半角かな対応が必要です。
  • COBOLまたはXMAP3 Serverで提供するC言語(jstqlxxx)インタフェースへの変更が必要です。
  • 外字を使用した帳票出力はできません。
4コマンド/起動プログラム開発系cfog×書式開発用のコマンドは提供されませんので,PC XMAP3へ書式記述文を移行して書式イメージおよび行制御データファイルを生成してください。
cfogcp×同上
実行系fogpr従来のコマンドは提供されません。同等機能を提供したxmovlコマンドへの移行が必要です。
xpwrcそのまま移行できます。
xpwdaemonそのまま移行できます。
xptraceそのまま移行できます。
5環境ファイル※4XP/W関連XPWhostsプリンタ登録の変更に合わせた設定が必要です。
XPWconfigそのまま移行できます。
6環境変数FOG_PSNAMEXMAP3_PSNAMEへの変更が必要です。
FOG_FORMXMAP3_FMPへの変更が必要です。
FOG_LCB×行制御データファイル名は書式オーバレイ名で決定します。
FOG_FDIR×XMAPdrvファイルのmapPathで設定してください。
FOG_COPYXMAP3_COPIESへの変更が必要です。
FOG_SYNC×非同期印刷固定となります。
FOG_MSG×メッセージ出力あり固定となります。
FOG_PMRGNU×マージン値の設定は,PC版XMAP3/Enterprise Edition※1での書式定義時に設定してください。
FOG_PMRGNL×同上

(凡例) -:該当しない ○:移行できる △:移行方法に従った移行が必要 ×:移行できない


注※1
XMAP3 Serverと同一バージョン,またはそれ以前のバージョンが前提となります。基本的には同一バージョンを推奨します。
注※2
インポート機能で有効/無効となる定義情報については,マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。
注※3
シフトJISコードで作成されているファイルをEUCコードに変換する必要があります。なお,半角かな文字を使用する項目は,論理項目長が2倍になることを考慮してください。
注※4
半角英数文字以外(全角文字や半角かな文字など)を指定している場合は,シフトJISコードからEUCコードへの変換が必要です。