8.1.4 XMAP3サーバの複数起動

1台のホスト上で複数のXMAP3サーバを起動させるには,XMAP3サーバごとに,servicesファイルのサービス名(ポート番号),サービス名ファイルおよび表示・印刷環境ファイルを割り当てます。

なお,この機能は,1台のホスト上で複数の業務を負荷分散をする場合や,台数が少ないホスト構成で,複数の業務をする場合に使用します。

<この項の構成>
(1) XMAP3サーバの複数起動の設定

(1) XMAP3サーバの複数起動の設定

(a) サービス名(ポート番号)の割り当て

複数起動させるXMAP3サーバに対して,ホスト上のservicesファイルのudpおよびtcpに,ユニークなサービス名(ポート番号)を割り当てます。

また,XMAP3クライアントを起動するPC上のservicesファイルのudpおよびtcpには,接続するXMAP3サーバに割り当てたサービス名(ポート番号)を設定します。

(b) 環境変数(XPW_DAEMON_PORT_NO)の設定

XMAP3サーバとリンクしたアプリケーションプログラムのプロセスが,表示・印刷サービスへサービス要求できるように,アプリケーションプログラムとXMAP3サーバのサービス名(ポート番号)を合わせる設定をします。

XMAP3サーバを起動させるコマンドの前に,XMAP3サーバに割り当てたポート番号に対応するサービス名を設定します。また,アプリケーションプログラムが動作する環境で,環境変数として,「XPW_DAEMON_PORT_NO」を設定します。次に「XPW_DAEMON_PORT_NO」の設定例を示します。

[図データ]

(c) サービス名(ポート番号),サービス名ファイルおよび表示・印刷環境ファイルの割り当て

1台のホスト上で,おのおののXMAP3サーバにサービス名(ポート番号),サービス名ファイル,表示・印刷環境ファイルを割り当てます。

(d) XMAP3サーバの起動

XMAP3サーバに割り当てたパラメタを指定して,XMAP3サーバを起動し,XMAP3クライアントを起動します。

[図データ]

<説明>
  1. XMAP3 Serverサーバが起動するホスト上のservicesファイルのポート番号と,XMAP3クライアントが起動するホスト上のservicesファイルのポート番号をあわせます。
  2. アプリケーションプログラムとXMAP3サーバの起動前に,XMAP3サーバを起動させるポート名を環境変数で指定します。
  3. 任意のサービス名ファイルを作成します。
  4. パラメタを指定してXMAP3サーバを起動すると,Serviceファイルで定義されたポート番号,サービス名ファイルが,それぞれのXMAP3 Serverサーバに割り当てられます。
  5. XMAP3クライアントが,XMAP3サーバと同一ポート番号で接続し,表示・印刷サービスが起動します。
  6. アプリケーションプログラムが,表示・印刷サービスへ入出力を要求します。
(e) XMAP3サーバの停止

起動済みのXMAP3サーバのプロセスIDを調査し,停止してください。サービス名「xpex1」のXMAP3サーバを停止する場合の実行例を次に示します。

[図データ]