この項では,C/S構成またはOLTP構成の環境で,起動中のクライアント端末をサーバ側で識別するための機能(以降,起動クライアント通知機能と表記する)の概要と利用方法ついて説明します。
起動クライアント通知機能は,C/S構成またはOLTP構成の環境で,クライアント起動時にサーバ側APを自動実行する場合だけ利用できます。
XMAP3では,自動実行したサーバ側APの環境変数「XMAP3_CLIENTHOST」に,クライアント端末のホスト名を設定します。自動実行したサーバ側APから,環境変数「XMAP3_CLIENTHOST」に設定されたホスト名を取得することで,起動中のクライアント端末をサーバ側APで識別できます。
起動中のクライアント端末をサーバ側で識別できると,例えば,次のことができるようになります。
クライアントの起動から,APがクライアント端末のホスト名を取得するまでの処理の流れを次に示します。
図中の1.~4.の処理について説明します。
環境変数「XMAP3_CLIENTHOST」には,サービス名ファイル(XPWhosts)で指定したホスト名が設定されます。サービス名ファイル(XPWhosts)で設定するホスト名の詳細については「7.6.7 サービス名ファイルを編集する」を参照してください。
例えば,Windows 2000の場合,環境変数「XMAP3_CLIENTHOST」には,「システムのプロパティ」の「コンピュータ名」に設定されている文字列が設定されます。
なお,クライアントの起動時に,実行時オプションの「/attach」を指定している場合,環境変数「XMAP3_CLIENTHOST」にはクライアント端末のホスト名が設定されます。「*」は設定されません。
環境変数「XMAP3_CLIENTHOST」の値を取得するAPを作成して,作成したAPをクライアント起動時に自動実行するサーバ側APとして設定してください。設定方法の詳細については「7.6.7 サービス名ファイルを編集する」を参照してください。