7.6.1 実行環境の設定に必要な情報を取得する

環境設定ファイルに記述する情報を調査しておきます。調査する項目は,次のとおりです。

次に,それぞれの項目を調査する方法を説明します。

<この項の構成>
(1) ホスト名を調査する
(2) IPアドレスを調査する
(3) ほかのプログラムが使用しているポート番号を調査する

(1) ホスト名を調査する

作成したAPが動作するWS,画面を表示するPCおよび帳票を印刷するプリンタが接続されているWSのホスト名を調査しておきます。

WSの端末画面からhostnameコマンドを実行すると,コマンドを実行したWSのホスト名が表示されます。

コマンドの実行例を次に示します。この例では,ホスト名は「host102」になります。

[図データ]

C/S構成でクライアントにPCを使用する場合は,使用するPCのホスト名も調査しておいてください。ただし,C/Sシステムの通信設定の簡略化機能を使用する場合は,クライアントPCのホスト名は不要です。

(2) IPアドレスを調査する

作成したAPが動作するWS,画面を表示するPCおよび帳票を印刷するプリンタが接続されているWSのIPアドレスを調査しておきます。

IPアドレスを調査したいWSの/etc/hostsファイルを参照して,(1)で調査したホスト名に対応するIPアドレスを検索します。

/etc/hostsファイルの表示例を次に示します。この例では,WS(ホスト名:host102)のIPアドレスは「200.10.10.2」になります。

[図データ]

C/S構成でクライアントにPCを使用する場合は,使用するPCのIPアドレスも調査しておいてください。

(3) ほかのプログラムが使用しているポート番号を調査する

XMAP3 Serverとほかのプログラムが同じポート番号を使用していないか確認します。標準で使用するポート番号は8500です。

確認の手順は,次のとおりです。

  1. ポート番号を確認したいWSの/etc/servicesファイルを参照します。
    /etc/servicesファイルの表示例を次に示します。

    [図データ]

  2. netstat -aコマンドですべてのソケットの状態を表示して,ポート番号8500を使用しているプロセスがないかどうか確認します。
    netstat -aコマンドの実行例を次に示します。

    [図データ]

  3. C/S構成でクライアントにPCを使用する場合は,使用するPCのservicesファイルを参照して,XMAP3 Server以外でポート番号8500を使用しているプログラムがないことを確認します。
    XMAP3 Server以外でポート番号8500を使用しているプログラムがある場合には,次のファイルに設定するポート番号およびサービス番号を,ほかのプログラムが使用していない番号に変更してください。
    • ポート番号管理ファイル(services)