付録D.3 KAPS/W/PS,XMAP3/PRINTER UTILITY,XP/Wからの移行

<この項の構成>
(1) 同じシフトJIS環境への移行
(2) シフトJIS環境からEUC環境への移行

(1) 同じシフトJIS環境への移行

(a) 想定する移行環境
(b) システム構成の移行

同じシフトJIS環境へ移行する場合のシステム構成を次に示します。

表D-9 同じシフトJIS環境へ移行する場合のシステム構成(KAPS/W/PS,XMAP3/PRINTER UTILITY,XP/W)


システム構成移行の
可否
移行方法および注意事項
大分類中分類小分類
1帳票出力スタンドアロン構成AIXおよびSolarisではローカルプリンタへの帳票出力はできません。
C/S構成WSクライアント×スタンドアロン構成またはPCクライアントのC/S構成に変更が必要です。PCクライアントでは,PC XMAP3を使用することが前提となります。

(凡例) -:該当しない ○:移行できる ×:移行できない


注※ 
XMAP3 Serverと同一バージョン,またはそれ以降のバージョンが前提となります。基本的には同一バージョンを推奨します。
(c) ユーザ資産の移行

同じシフトJIS環境へ移行する場合の各種ユーザ資産の移行方法を次に示します。

表D-10 同じシフトJIS環境へ移行する場合のユーザ資産(KAPS/W/PS,XMAP3/PRINTER UTILITY,XP/W)


ユーザ資産移行の
可否
移行方法および注意事項
大分類中分類小分類
1PAGEC記述文×PAGEC記述文の移行はできません。
PC版XMAP3/Enterprise Editionで新規に書式イメージおよび行制御データファイルの生成が必要です。そのため,従来プリンタ固有の機能は使用できませんので,PC XMAP3で定義できる範囲でご使用ください。
2PAGECモジュール×同上
3アプリケーション実行ファイル×ソースファイルから移行してください。
ソースファイルCOBOLインタフェース
  • 書式オーバレイ(書式イメージファイル(拡張子なし))を使用する変更が必要です(APPLY FORMS-OVERLAY句の使用が前提)。
  • コンパイルオプションとして,「-Ks」「-Xp」が必要です。
jstqlxxx関数XMAP3 Serverで提供するjstqlxxx関数への移行が必要です(書式オーバレイを使用するjstqlpag関数の使用が前提)。
4コマンド/起動プログラム開発系pgen×PAGECモジュール開発用のコマンドは提供されませんので,PC XMAP3で書式イメージおよび行制御データファイルを生成してください。
kploadfog×プリンタへの書式オーバレイ登録が必要ないため,提供されません。
kploadfont×プリンタへの外字フォント登録が必要ないため,提供されません。
kpcodeprt×コード表印刷機能は提供されません。
xmovlコマンドやAPから確認したいコード範囲の印刷を行ってください。
実行系xpwrcそのまま移行できます。
xpwdaemonそのまま移行できます。
xptraceそのまま移行できます。
5環境ファイルXP/W関連XPWhostsプリンタ登録の変更に合わせた設定が必要です。
XPWconfigそのまま移行できます。
6環境変数KAPS_PSNAMEXMAP3_PSNAMEへの変更が必要です。
KAPS_PGCDIR×XMAPdrvファイルのmapPathで設定してください。
KAPS_DEV×デバイス名指定は必要ありません。
KAPS_SYNC×非同期印刷固定となります。
KAPS_MSG×メッセージ出力あり固定となります。

(凡例) -:該当しない ○:移行できる △:移行方法に従った移行が必要 ×:移行できない


注※
XMAP3 Serverと同一バージョン,またはそれ以前のバージョンが前提となります。基本的には同一バージョンを推奨します。

(2) シフトJIS環境からEUC環境への移行

(a) 想定する移行環境
(b) システム構成の移行

シフトJIS環境からEUC環境へ移行する場合のシステム構成を次に示します。

表D-11 シフトJIS環境からEUC環境へ移行する場合のシステム構成(KAPS/W/PS,XMAP3/PRINTER UTILITY,XP/W)


システム構成移行の
可否
移行方法および注意事項
大分類中分類小分類
1帳票出力スタンドアロン構成AIXおよびSolarisではローカルプリンタへの帳票出力はできません。
C/S構成WSクライアント×スタンドアロン構成またはPCクライアントのC/S構成に変更が必要です。PCクライアントでは,PC XMAP3を使用することが前提となります。

(凡例) -:該当しない ○:移行できる ×:移行できない


注※ 
XMAP3 Serverと同一バージョン,またはそれ以降のバージョンが前提となります。基本的には同一バージョンを推奨します。
(c) ユーザ資産の移行

シフトJIS環境からEUC環境へ移行する場合の各種ユーザ資産を次に示します。

表D-12 シフトJIS環境からEUC環境へ移行する場合のユーザ資産(KAPS/W/PS,XMAP3/PRINTER UTILITY,XP/W)


ユーザ資産移行の
可否
移行方法および注意事項
大分類中分類小分類
1PAGEC記述文×PAGEC記述文の移行はできません。
PC版XMAP3/Enterprise Edition※1で新規に書式イメージおよび行制御データファイルの生成が必要です。そのため,従来プリンタ固有の機能は使用できませんので,PC XMAP3で定義できる範囲でご使用ください。
2PAGECモジュール×同上
3アプリケーション※2実行ファイル×ソースファイルから移行してください。
ソースファイルCOBOLインタフェース
  • シフトJISからEUCへの文字コード変換および半角かな対応が必要です。
  • 書式オーバレイ(書式イメージファイル(拡張子なし))を使用する変更が必要です(APPLY FORMS-OVERLAY句の使用が前提)。
  • コンパイルオプションとして,「-Ks」「-Xp」が必要です。
  • 外字を使用した帳票出力はできません。
jstqlxxx関数
  • シフトJISからEUCへの文字コード変換および半角かな対応が必要です。
  • XMAP3 Serverで提供するjstqlxxx関数への移行が必要です(書式オーバレイを使用するjstqlpag関数の使用が前提)。
  • 外字を使用した帳票出力はできません。
4コマンド/起動プログラム開発系pgen×PAGECモジュール開発用のコマンドは提供されませんので,PC XMAP3で書式イメージおよび行制御データファイルを生成してください。
kploadfog×プリンタへの書式オーバレイ登録が必要ないため,提供されません。
kploadfont×プリンタへの外字フォント登録が必要ないため,提供されません。
kpcodeprt×コード表印刷機能は提供されません。
xmovlコマンドやAPから確認したいコード範囲の印刷を行ってください。
実行系xpwrcそのまま移行できます。
xpwdaemonそのまま移行できます。
xptraceそのまま移行できます。
5環境ファイル※3XP/W関連XPWhostsプリンタ登録の変更に合わせた設定が必要です。
XPWconfigそのまま移行できます。
6環境変数KAPS_PSNAMEXMAP3_PSNAMEへの変更が必要です。
KAPS_PGCDIR×XMAPdrvファイルのmapPathで設定してください。
KAPS_DEV×デバイス名指定は必要ありません。
KAPS_SYNC×非同期印刷固定となります。
KAPS_MSG×メッセージ出力あり固定となります。

(凡例) -:該当しない ○:移行できる △:移行方法に従った移行が必要 ×:移行できない


注※1
XMAP3 Serverと同一バージョン,またはそれ以前のバージョンが前提となります。基本的には同一バージョンを推奨します。
注※2
シフトJISコードで作成されているファイルをEUCコードに変換する必要があります。なお,半角かな文字を使用する項目は,論理項目長が2倍になることを考慮してください。
注※3
半角英数文字以外(全角文字や半角かな文字など)を指定している場合は,シフトJISコードからEUCコードへの変換が必要です。