6.1.2 COBOL85
(1) AIX環境でのコンパイル(シフトJIS)
COBOL85で記述した画面・帳票出力用APのソースプログラム(xxx.cbl)をAIXのシフトJIS環境でコンパイルする方法について説明します。使用するコマンドは,ccblコマンドです。
(a) 環境変数の設定
- XMAP3 Serverで提供する登録集原文をCOPY文でAPに取り込む場合は,環境変数CBLLIBにXMAP3 Serverが提供する登録集原文(JSVWATBL.cbl)のディレクトリ名称(/opt/HIXMAP/include/XMAP)を設定します。
CBLLIB=$CBLLIB:/opt/HIXMAP/include/XMAP
export CBLLIB
(b) オプション
コンパイル時に使用するオプションを次に示します。
- -o:リンケージ時に実行可能ファイル名称を指定する場合に指定する
- -Na:日本語項目などを英数字項目として扱う場合に指定する
- -Mw モジュール名:メインモジュールのコンパイルの場合に指定する。複数のモジュールをコンパイルする場合は,メインモジュール名の次にサブモジュール名を指定する
- -L ライブラリパス:使用ライブラリの検索パスを指定する(必須)
- -bdynamic:共用ライブラリを使用する場合に指定する(省略時仮定値)
- -bstatic:アーカイブライブラリを使用する場合に指定する
- -lxpdrv:マップドライバ実行ライブラリを指定する(必須)
- -lxpw:表示・印刷ライブラリを指定する(必須)
(c) コンパイル例
AIXのシフトJIS環境でのccblコマンドによるコンパイル例を図6-8および図6-9に示します。
図6-8 AIXのシフトJIS環境でのccblコマンドによる実行例(単一ファイル,共用ライブラリ使用の場合)(画面・帳票印刷)
![[図データ]](figure/zua60010.gif)
図6-9 AIXのシフトJIS環境でのccblコマンドによる実行例(単一ファイル,アーカイブライブラリ使用の場合)(画面・帳票印刷)
![[図データ]](figure/zua60020.gif)
(2) AIX環境でのコンパイル(EUC)
COBOL85で記述した画面・帳票出力用APのソースプログラム(xxx.cbl)をAIXのEUC環境でコンパイルする方法について説明します。使用するコマンドは,ccblコマンドです。
なお,コンパイル時に使用する論理マップおよび動的変更テーブルは文字コードがシフトJISのため,EUCへのコード変換が必要です。詳細については,「4.5 論理マップおよび動的変更テーブルの文字コード変換(AIX,Linux,Solaris)」を参照してください。
(a) 環境変数の設定
- XMAP3 Serverで提供する登録集原文をCOPY文でAPに取り込む場合は,環境変数CBLLIBにXMAP3 Serverが提供する登録集原文(JSVWATBL.cbl)のディレクトリ名称(/opt/HIXMAP/include/XMAP)を設定します。
CBLLIB=$CBLLIB:/opt/HIXMAP/include/XMAP
export CBLLIB
(b) オプション
コンパイル時に使用するオプションを次に示します。
- -o:リンケージ時に実行可能ファイル名称を指定する場合に指定する
- -Na:日本語項目などを英数字項目として扱う場合に指定する
- -K1:半角かな使用時に72カラム制限を抑止する
- -Mw モジュール名:メインモジュールのコンパイルの場合に指定する。複数のモジュールをコンパイルする場合は,メインモジュール名の次にサブモジュール名を指定する
- -L ライブラリパス:使用ライブラリの検索パスを指定する(必須)
- -bdynamic:共用ライブラリを使用する場合に指定する(省略時仮定値)
- -bstatic:アーカイブライブラリを使用する場合に指定する
- -lxpdrv:マップドライバ実行ライブラリを指定する(必須)
- -lxpw:表示・印刷ライブラリを指定する(必須)
(c) コンパイル例
AIXのEUC環境でのccblコマンドによるコンパイル例を図6-10および図6-11に示します。
図6-10 AIXのEUC環境でのccblコマンドによる実行例(単一ファイル,共用ライブラリ使用の場合)(画面・帳票印刷)
![[図データ]](figure/zua60015.gif)
図6-11 AIXのEUC環境でのccblコマンドによる実行例(単一ファイル,アーカイブライブラリ使用の場合)(画面・帳票印刷)
![[図データ]](figure/zua60025.gif)
(3) HP-UX環境でのコンパイル
COBOL85で記述した画面・帳票出力用APのソースプログラム(xxx.cbl)をHP-UX環境でコンパイルする方法について説明します。使用するコマンドは,ccblコマンドです。
(a) 環境変数の設定
- XMAP3 Serverで提供する登録集原文をCOPY文でAPに取り込む場合は,環境変数CBLLIBにXMAP3 Serverが提供する登録集原文のパスを設定します。
CBLLIB=$CBLLIB:/opt/HIXMAP/include/XMAP
export CBLLIB
(b) オプション
使用するコンパイルオプションを次に示します。
- -o:リンケージ時に実行可能ファイル名称を指定する場合に指定する
- -Na:日本語項目などを英数字項目として扱う場合に指定する
- -Mw モジュール名:メインモジュールのコンパイルの場合に指定する。複数のモジュールをコンパイルする場合は,メインモジュール名の次にサブモジュール名を指定する
- -L ライブラリパス:使用ライブラリの検索パスを指定する(必須)
- -Wl,-a,default:共用ライブラリを使用する場合に指定する(省略時仮定値)
- -Wl,-a,archive:アーカイブライブラリを使用する場合に指定する
- -lxpdrv:マップドライバ実行ライブラリを指定する(必須)
- -lxpw:表示・印刷ライブラリを指定する(必須)
(c) コンパイル例
HP-UX環境でのccblコマンドによるコンパイル例を図6-12および図6-13に示します。
図6-12 HP-UX環境でのccblコマンドによる実行例(単一ファイル,共用ライブラリ使用の場合)(画面・帳票印刷)
![[図データ]](figure/zua60030.gif)
図6-13 HP-UX環境でのccblコマンドによる実行例(単一ファイル,アーカイブライブラリ使用の場合)(画面・帳票印刷)
![[図データ]](figure/zua60040.gif)
(4) Linux環境でのコンパイル
COBOL85で記述した画面・帳票出力用APのソースプログラム(xxx.cbl)をLinux環境でコンパイルする方法について説明します。使用するコマンドは,ccblコマンドです。
なお,コンパイル時に使用する論理マップおよび動的変更テーブルは文字コードがシフトJISのため,EUCへのコード変換が必要です。詳細については,「4.5 論理マップおよび動的変更テーブルの文字コード変換(AIX,Linux,Solaris)」を参照してください。
(a) 環境変数の設定
- 環境変数PATHおよびLD_LIBRARY_PATHに,COBOL85で提供するccblコマンドとライブラリのパスを設定します。
PATH=$PATH:/opt/HILNGcbl/bin
LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/opt/HILNGcbl/lib
export PATH LD_LIBRARY_PATH
- XMAP3 Serverで提供する登録集原文をCOPY文でAPに取り込む場合は,環境変数CBLLIBにXMAP3 Serverが提供する登録集原文のパスを設定します。
CBLLIB=$CBLLIB:/opt/HIXMAP/include/XMAP
export CBLLIB
(b) オプション
使用するコンパイルオプションを次に示します。
- -o:リンケージ時に実行可能ファイル名称を指定する場合に指定する
- -K1:半角かな使用時に72カラム制限を抑止する
- -X5:リトルエンディアンの論理マップを使用する場合に指定する(必須)
- -Na:日本語項目などを英数字項目として扱う場合に指定する
- -L ライブラリパス:使用ライブラリの検索パスを指定する(必須)
- -Wl,-Bstatic:アーカイブライブラリを使用する場合に指定する
- -lxpdrv:マップドライバ実行ライブラリを指定する(必須)
- -lxpw:表示・印刷ライブラリを指定する(必須)
(c) コンパイル例
Linux環境でのccblコマンドによるコンパイル例を図6-14および図6-15に示します。
図6-14 Linux環境でのccblコマンドによる実行例(単一ファイル,共用ライブラリ使用の場合)(画面・帳票印刷)
![[図データ]](figure/zua60050.gif)
図6-15 Linux環境でのccblコマンドによる実行例(単一ファイル,アーカイブライブラリ使用の場合)(画面・帳票印刷)
![[図データ]](figure/zua60060.gif)
(5) Solaris環境でのコンパイル(EUC)
COBOL85で記述した画面・帳票出力用APのソースプログラム(xxx.cbl)をSolarisのEUC環境でコンパイルする方法について説明します。使用するコマンドは,ccblコマンドです。
なお,コンパイル時に使用する論理マップおよび動的変更テーブルは文字コードがシフトJISのため,EUCへのコード変換が必要です。詳細については,「4.5 論理マップおよび動的変更テーブルの文字コード変換(AIX,Linux,Solaris)」を参照してください。
(a) 環境変数の設定
- 環境変数PATHおよびLD_LIBRARY_PATHに,COBOL85で提供するccblコマンドおよびライブラリのパスを設定します。
PATH=$PATH:/opt/HILNGcbl/bin
LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/opt/HILNGcbl/lib:/usr/dt/lib
export PATH LD_LIBRARY_PATH
- XMAP3 Serverで提供する登録集原文をCOPY文でAPに取り込む場合は,環境変数CBLLIBにXMAP3 Serverが提供する登録集原文のパスを設定します。
CBLLIB=$CBLLIB:/opt/HIXMAP/include/XMAP
export CBLLIB
(b) オプション
コンパイル時に使用するオプションを次に示します。
- -o:リンケージ時に実行可能ファイル名称を指定する場合に指定する
- -Na:日本語項目などを英数字項目として扱う場合に指定する
- -Mw モジュール名:メインモジュールのコンパイルの場合に指定する。複数のモジュールをコンパイルする場合は,メインモジュール名の次にサブモジュール名を指定する
- -K1:半角かなを使用するとき,72カラム制限を抑止する
- -L ライブラリパス:使用ライブラリの検索パスを指定する(必須)
- -Bstatic:アーカイブライブラリを使用する場合に指定する
- -Bdynamic:共用ライブラリを使用する場合に指定する(省略時仮定値)
- -lxpdrv:マップドライバ実行ライブラリを指定する(必須)
- -lxpw:表示・印刷ライブラリを指定する(必須)
- -lsocket:TCP/IP通信時に使用するライブラリ(必須)
- -lnsl:TCP/IP通信時に使用するライブラリ(必須)
(c) コンパイル例
SolarisのEUC環境でのccblコマンドによるコンパイル例を図6-16および図6-17に示します。
図6-16 SolarisのEUC環境でのccblコマンドによる実行例(単一ファイル,共用ライブラリ使用の場合)(画面・帳票印刷)
![[図データ]](figure/zua60070.gif)
図6-17 SolarisのEUC環境でのccblコマンドによる実行例(単一ファイル,アーカイブライブラリ使用の場合)(画面・帳票印刷)
![[図データ]](figure/zua60080.gif)
(6) Solaris環境でのコンパイル(シフトJIS)
COBOL85で記述した画面・帳票出力用APのソースプログラム(xxx.cbl)をSolarisのシフトJIS環境でコンパイルする方法について説明します。使用するコマンドは,ccblコマンドです。
(a) 環境変数の設定
- 環境変数PATHおよびLD_LIBRARY_PATHに,COBOL85で提供するccblコマンドおよびライブラリのパスを設定します。
PATH=$PATH:/opt/HILNGcbl/bin
LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/opt/HILNGcbl/lib:/usr/dt/lib
export PATH LD_LIBRARY_PATH
- XMAP3 Serverで提供する登録集原文をCOPY文でAPに取り込む場合は,環境変数CBLLIBにXMAP3 Serverが提供する登録集原文のパスを設定します。
CBLLIB=$CBLLIB:/opt/HIXMAP/include/XMAP
export CBLLIB
(b) オプション
コンパイル時に使用するオプションを次に示します。
- -o:リンケージ時に実行可能ファイル名称を指定する場合に指定する
- -Na:日本語項目などを英数字項目として扱う場合に指定する
- -Mw モジュール名:メインモジュールのコンパイルの場合に指定する。複数のモジュールをコンパイルする場合は,メインモジュール名の次にサブモジュール名を指定する
- -L ライブラリパス:使用ライブラリの検索パスを指定する(必須)
- -Bstatic:アーカイブライブラリを使用する場合に指定する
- -Bdynamic:共用ライブラリを使用する場合に指定する(省略時仮定値)
- -lxpdrv:マップドライバ実行ライブラリを指定する(必須)
- -lxpw:表示・印刷ライブラリを指定する(必須)
- -lsocket:TCP/IP通信時に使用するライブラリ(必須)
- -lnsl:TCP/IP通信時に使用するライブラリ(必須)
(c) コンパイル例
SolarisのシフトJIS環境でのccblコマンドによるコンパイル例を図6-18および図6-19に示します。
図6-18 SolarisのシフトJIS環境でのccblコマンドによる実行例(単一ファイル,共用ライブラリ使用の場合)(画面・帳票印刷)
![[図データ]](figure/zua60085.gif)
図6-19 SolarisのシフトJIS環境でのccblコマンドによる実行例(単一ファイル,アーカイブライブラリ使用の場合)(画面・帳票印刷)
![[図データ]](figure/zua60087.gif)