画面・帳票サポートシステム XMAP3 Server

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付録B.2 提供サンプルの利用手順

<この項の構成>
(1) 実行形式AP
(2) APパターン

(1) 実行形式AP

次の手順で実行します。なお,実行前の各種ファイルの設定方法の詳細については,「7. XMAP3 Serverの環境設定」を参照してください。

  1. 自端末のホスト名(/etc/hosts)を設定します。
  2. 仮想端末定義ファイル(XMAPhosts)を設定します。
    提供AP中で指定している仮想端末名を次に示します。
    GUI画面およびCUI画面:DSP001
    シリアルプリンタ   :PRT001
    ページプリンタ    :PRT002
  3. サービス名ファイル(XPWhosts)を設定します。
    仮想端末定義ファイル(XMAPhosts)の仮想端末名と,実際の出力先を関連づけます。
  4. XMAP3サーバを起動します。
    /opt/HIXMAP/bin/xpwdaemon -s &
  5. 実行形式APのメニュー画面を表示します。
    ホスト名「host102」のディスプレイ「host102:0.0」に表示する場合を例に説明します。

    [図データ]

    コマンドの説明:x3menu
    デバイス名に対応するディスプレイにメニュー画面を表示します。
  6. メニュー画面から実行したいサンプルを選択して[了解]ボタンを選択します。
    • メニュー画面

      [図データ]

    • ラジオボタンから実行させたいデバイスを選択すると,右のリストボックスにサンプルの種類が表示されるので実行したいサンプルを選択し[了解]ボタンを押します。
      各デバイスで実行できるサンプルプログラムを表B-1に示します。

      表B-1 各デバイスで実行できるサンプルプログラム

      デバイス種別 実行できるサンプルプログラム
      GUI画面 GUI入門例題
      受発注業務例題
      CUI画面 GUI入門例題
      受発注業務例題
      ページプリンタ向け帳票 帳票入門例題
      書式オーバレイ 書式入門例題

      注※ 書式入門例題はAIX,HP-UXおよびSolarisで提供しています。


(2) APパターン

APの作成に際して,利用できそうなパターンがあれば,ユーザの開発環境にコピーして,エディタで編集してプログラム作成に利用します。これらのファイルは,次に示すディレクトリに格納されています。

 
/opt/HIXMAP/patterns
 

APパターンを表B-2〜表B-5に示します。

表B-2 APパターン(画面)(プログラムパターン)

用途 パターン名 概要 対応する定義サンプル
メニュー画面 BTMENU01.cbl ログイン画面からメニュー画面を起動する。プッシュボタンまたはファンクションキーの選択によって,アプリケーションプログラムを起動する。 ログインウィンドウ(GPASW1),一段ボタンメニュー(BMENU1)との併用を想定している。
SLMENU01.cbl ログイン画面からメニュー画面を起動する。ラジオボタンまたはテンキーの選択によって,アプリケーションプログラムを起動する。 ログインウィンドウ(GPASW1),一段ラジオボタンメニュー(SMENU1)との併用を想定している。
画面入出力 GENDSP01.cbl 一つの画面に対応した画面入出力処理をする。TRANSCEIVE文を使用して画面入出力を実行する。 一般の画面に適用できる。
GENDSP02.cbl 複数画面に対応した画面入出力処理をする。次画面の処理には,サブプログラム(GENDSP03で作成)を呼び出す。CALL文を使用して画面入出力を実行する。 一般の画面に適用できる。
GENDSP03.cbl GENDSP02から呼ばれるサブプログラムで,CALL文を使用して画面入出力を実行する。 一般の画面に適用できる。
画面入出力・帳票出力 DSPPRT01.cbl 画面入出力処理を実行したあと,帳票を出力する。 一般の画面,帳票に適用できる。

表B-3 APパターン(画面)(部品パターン)

パターン名 処理概要 対応する定義サンプル
NXTDSP01.cbl 画面入出力処理の追加コーディングである。 一般の画面に適用できる。
ATRCRS01.cbl 特定の入力または入出力テキストの文字色を変更して,フォーカスまたはカーソル位置を該当テキストに設定する。 一般の画面に適用できる。
CLRINP01.cbl 表示画面の入力テキストを初期化する。 一般の画面に適用できる。
FLDHLP01.cbl フィールドに対応するヘルプ画面を表示する。 小ダイアログ・中ダイアログ(HELP01)との併用を想定している。
MODATR01.cbl 入力,入出力,または出力テキストの文字色を変更する。 一般の画面に適用できる。
PRTWRT01.cbl 表示画面の一つのテキストだけを書き換える。 一般の画面に適用できる。
SETCRS01.cbl フォーカスまたはカーソル位置を設定する。 一般の画面に適用できる。

表B-4 APパターン(帳票,書式オーバレイ)(プログラムパターン)

用途 パターン名 概要 対応する定義サンプル
帳票出力 GENREP01.cbl 1種類の帳票を出力する。 一般の帳票に適用できる。

表B-5 APパターン(帳票,書式オーバレイ)(部品パターン)

パターン名 処理概要 対応する定義サンプル
NXTREP01.cbl 帳票出力処理の追加コーディングである。 一般の帳票に適用できる。
(a) サンプルAPのリソース

次の手順で実行形式のAPを作成し,実行したあと,ユーザ作成のAPに利用できそうなソースファイル,画面・帳票シートをユーザの開発環境にコピーして利用します。なお,実行前の各種ファイルの設定方法の詳細については,「7. XMAP3 Serverの環境設定」を参照してください。

  1. 自端末のホスト名(/etc/hosts)を設定します。
  2. 仮想端末定義ファイル(XMAPhosts)を設定します。
    提供のAP中で指定している仮想端末名を次に示します。
    GUI画面およびCUI画面:DSP001
    シリアルプリンタ  :PRT001
    ページプリンタ   :PRT002
  3. サービス名ファイル(XPWhosts)を設定します。
    仮想端末定義ファイル(XMAPhosts)の仮想端末名と,実際の出力先を関連づけます。
  4. XMAP3サーバを起動します。
    /opt/HIXMAP/bin/xpwdaemon -s &
  5. 提供パネル定義文ファイルからマップを生成し,提供ソースをコンパイルします。
    次に示す手順でマップ生成とソースコンパイルをします。なお,ここでは日立COBOLのAPについて手順を示しています。そのほかのケースについては,リソースファイルのコピー元(/opt/HIXMAP/samples/COBOL/*)を変更して作業してください。

    [図データ]

    • COBOL用提供ファイル
      日立COBOLのサンプルソースと,画面・帳票マップの一覧を表B-6に示します。これらのファイルは,次に示すディレクトリに格納されています。
      /opt/HIXMAP/samples/COBOL サンプルソース
      /opt/HIXMAP/map/COBOL 物理マップ,論理マップ

      表B-6 日立COBOLのサンプルソースと,画面・帳票マップの一覧

      実行形式ファイル名 ソースファイル名 使用物理マップ名 ファイルの内容
      kadnngc kadn1gc.cbl KADxGCND 受発注業務(GUI)
      kadn1prt.cbl KAD1SC6A
      KAD1PC6G
      cmpilKGC コンパイルコマンド
      kadnncc kadn1cc.cbl KADxCCNC 受発注業務(CUI)
      kadn1pc.cbl KAD1SC6A
      KAD1PC6G
      cmpilKCC コンパイルコマンド
      jyutugc jyutugc.cbl JYU1GCND GUI入門例題
      cmpilJGC コンパイルコマンド
      jyutucc jyutucc.cbl JYU1CCNC CUI入門例題
      cmpilJCC コンパイルコマンド
      jyutupc jyutupc.cbl JYU1PC6G 帳票入門例題
      cmpilJPC コンパイルコマンド
      jyutufc jyutufc.cbl JYU1FC6G.fmp 書式入門例題
      cmpilJFC コンパイルコマンド

      (凡例) −:該当しない

      注1 実行形式ファイルは,提供コンパイルコマンドの実行によって生成されます。

      注2 書式入門例題は,AIX,HP-UXおよびSolarisで提供しています。

       


    • C言語用提供ファイル
      C言語のサンプルソースと,画面・帳票マップについては,次に示すディレクトリに格納されています。提供サンプルの内容は日立COBOL用と同じです。ただし,ソースファイル名は「kadn1*h〜.c」となり,実行形式サンプルは,「kadnn*h〜」という名称で作成されます。コンパイルコマンドの名称は日立COBOL用と同じです。
      /opt/HIXMAP/samples/C サンプルソース
      /opt/HIXMAP/map/C 物理マップ,論理マップ