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Hitachi Advanced Data Binder SQLリファレンス


8.16.2 GREATEST

指定した対象データの値のうち,最大値を返します。

数データ同士の比較だけではなく,文字データ同士の比較,日時データ同士の比較などもできます。

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

スカラ関数GREATEST::=GREATEST(対象データ1〔,対象データ2〕…)
 
  対象データ1::=値式
  対象データ2::=値式

(2) 指定形式の説明

対象データ1対象データ2,…:

最大値を求める数データを指定します。

指定規則を次に示します。

  • 対象データは,値式の形式で指定します。値式については,「7.20 値式」を参照してください。

  • 対象データは255個まで指定できます。

  • 対象データに指定できるデータ型は,数データ,文字データ,または日時データです。

  • 対象データ1対象データ2,…には,比較できるデータ型を指定してください。比較できるデータ型については,「6.2.2 変換,代入,比較できるデータ型」の「(1) 比較できるデータ型」を参照してください。ただし,次のデータは比較できません。

    DATE型のデータと,日付を表す既定の入力表現の文字データ

    TIME型のデータと,時刻を表す既定の入力表現の文字データ

    TIMESTAMP型のデータと,時刻印を表す既定の入力表現の文字データ

    既定の入力表現については,「6.3.3 既定の文字列表現」を参照してください。

  • 対象データ1には,?パラメタを単独で指定できません。

  • 対象データ2以降に?パラメタを単独で指定した場合,?パラメタのデータ型には,対象データ1のデータ型が仮定されます。

(3) 規則

  1. 実行結果のデータ型とデータ長は,「7.20.2 値式の結果のデータ型」で説明している規則に従って決まります。

  2. 実行結果の値は,非ナル値制約なし(ナル値を許す)となります。

  3. 指定した対象データのどれかがナル値の場合,実行結果はナル値になります。

(4) 例題

例題

T1C1列〜C4列の値を比べて,その中の最大値を求めます。

SELECT GREATEST("C1","C2","C3","C4") FROM "T1"

[図データ]