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Hitachi Advanced Data Binder SQLリファレンス


8.13.4 CHR

対象データの整数値が示す文字コードに対応する文字を返します。

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

スカラ関数CHR::=CHR(対象データ)
 
  対象データ::=値式

(2) 指定形式の説明

対象データ

対象データを指定します。

対象データに指定する値は,1つの文字に対応する文字コードを0以上の整数で指定します。例えば,16進数で0xE38182というマルチバイト文字の場合,0xE38182に等しい14909826を指定します。

指定規則を次に示します。

  • 対象データは,値式の形式で指定します。値式については,「7.20 値式」を参照してください。

  • 対象データには,INTEGER型またはSMALLINT型のデータを指定してください。

  • 対象データには,?パラメタを単独で指定できません。

スカラ関数CHRの実行結果の例を次に示します。使用している文字コードはUnicode(UTF-8)とします。

(例)

CHR(65) → 'A'

CHR(97) → 'a'

CHR(14845345) → '[図データ]'

(3) 規則

  1. 実行結果のデータ型はVARCHAR(8)になります。

  2. 実行結果の値は,非ナル値制約なし(ナル値を許す)となります。

  3. 対象データがナル値,または負の値の場合,実行結果はナル値になります。

  4. 対象データの値が255より大きい場合は,マルチバイト文字として扱います。例えば,14909826は,16進数で表すと0xE38182のため,先頭1バイトが0xE3,2バイト目が0x81,3バイト目が0x82で構成されるマルチバイト文字として扱います。

(4) 例題

例題

T1C1列の末尾に,NL(改行)を含む文字データを検索します。

SELECT "C1" FROM "T1" WHERE SUBSTR("C1",-1)=CHR(10)

[図データ]