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Hitachi Advanced Data Binder SQLリファレンス


8.2.4 ATAN2

y/xの逆正接である角度を,−π〜πの範囲(ラジアン単位)で返します。

なお,y対象データ1とし,x対象データ2とし,2つの対象データの符号によって実行結果の値の象限が決まります。

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

スカラ関数ATAN2::=ATAN2(対象データ1,対象データ2)
 
  対象データ1::=値式
  対象データ2::=値式

(2) 指定形式の説明

対象データ1および対象データ2

y/xの逆正接を求める数データを指定します。

指定規則を次に示します。

  • 対象データ1および対象データ2は,値式の形式で指定します。値式については,「7.20 値式」を参照してください。

  • 対象データ1および対象データ2には,数データを指定してください。数データについては,「6.2.1 データ型の種類」の「(1) 数データ」を参照してください。

  • 対象データ1および対象データ2には,?パラメタを単独で指定できません。

(3) 規則

  1. 実行結果のデータ型はDOUBLE PRECISION型になります。

  2. 実行結果の値は,非ナル値制約なし(ナル値を許す)となります。

  3. 対象データ1または対象データ2のどちらかがナル値の場合,実行結果はナル値になります。

(4) 例題

例題

T1C1列とC2列の値を対象データ1対象データ2に指定して,y/xの逆正接を求めます。

SELECT ATAN2("C1","C2") FROM "T1"

[図データ]