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Hitachi Advanced Data Binder SQLリファレンス


8.14.3 NULLIF

対象データ1対象データ2を比較した結果,等しい場合はナル値を返し,等しくない場合は対象データ1を返します。

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

スカラ関数NULLIF::=NULLIF(対象データ1,対象データ2)
 
  対象データ1::=値式
  対象データ2::=値式

(2) 指定形式の説明

対象データ1対象データ2

比較する対象データを指定します。

指定規則を次に示します。

  • 対象データ1および対象データ2は,値式の形式で指定します。値式については,「7.20 値式」を参照してください。

  • 対象データ1および対象データ2には,配列データを指定できません。

  • 対象データ1対象データ2には,比較できるデータ型のデータを指定してください。比較できるデータ型については,「6.2.2 変換,代入,比較できるデータ型」の「(1) 比較できるデータ型」を参照してください。ただし,次のデータは比較できません。

    DATE型のデータと,日付を表す既定の入力表現の文字データ

    TIME型のデータと,時刻を表す既定の入力表現の文字データ

    TIMESTAMP型のデータと,時刻印を表す既定の入力表現の文字データ

  • 対象データ1対象データ2の両方に,?パラメタを単独で指定できません。

  • 対象データ1または対象データ2のどちらかに?パラメタを指定した場合,?パラメタを指定していない対象データのデータ型が,?パラメタのデータ型として仮定されます。

(3) 規則

  1. 実行結果のデータ型とデータ長は,「7.20.2 値式の結果のデータ型」で説明している規則に従って決まります。

  2. 実行結果の値は,非ナル値制約なし(ナル値を許す)となります。

  3. 対象データ1がナル値の場合,実行結果はナル値になります。

  4. NULLIF(対象データ1,対象データ2)は,次のCASE 式と同じになります。

    CASE
       WHEN 対象データ1 = 対象データ2 THEN NULL
       ELSE 対象データ1
    END

(4) 例題

例題

T1C1列とC2列の値を比較します。

SELECT NULLIF("C1","C2") FROM "T1"

[図データ]