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Hitachi Advanced Data Binder SQLリファレンス


8.8.2 UPPER

文字データの英小文字(az)を英大文字(AZ)に変換します。半角英文字および全角英文字に対応しています。

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

スカラ関数UPPER::=UPPER(変換対象の文字データ)
 
  変換対象の文字データ::=値式

(2) 指定形式の説明

変換対象の文字データ

変換対象の文字データを指定します。

指定規則を次に示します。

  • 変換対象の文字データは,値式の形式で指定します。値式については,「7.20 値式」を参照してください。

  • 変換対象の文字データには,CHAR型またはVARCHAR型のデータを指定してください。

  • 変換対象の文字データには,?パラメタを単独で指定できません。

変換対象となる文字コードおよび文字範囲を次の表に示します。

表8‒24 スカラ関数UPPERの変換対象となる文字コードおよび文字範囲

文字コード

変換対象の文字範囲

変換後の文字範囲

半角/全角

Unicode(UTF-8)

a(0x61)z(0x7a)

A(0x41)Z(0x5a)

半角文字

a(0xefbd81)〜z(0xefbd9a)

A(0xefbca1)〜Z(0xefbcba)

全角文字

Shift-JIS

a(0x61)z(0x7a)

A(0x41)Z(0x5a)

半角文字

a(0x8281)〜z(0x829a)

A(0x8260)Z(0x8279)

全角文字

スカラ関数UPPERの実行結果の例を次に示します。

(例)

文字列aBc123XyZの英小文字を,英大文字に変換します。

UPPER('aBc123XyZ') → 'ABC123XYZ'

(3) 規則

  1. 実行結果のデータ型と長さは,変換対象の文字データのデータ型と長さになります。

  2. 実行結果の値は,非ナル値制約なし(ナル値を許す)となります。

  3. 変換対象の文字データがナル値の場合,実行結果はナル値になります。

(4) 例題

例題

社員表(EMPLIST)のNAME列のデータをすべて大文字に変換します。

  SELECT "USERID",UPPER("NAME")
     FROM "EMPLIST"

[図データ]