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Hitachi Advanced Data Binder SQLリファレンス


7.22.6 SUM

合計値を求めます。

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

一般集合関数SUM::={SUM(〔ALL〕 値式)|SUM(DISTINCT 値式)}

(2) 指定形式の説明

SUM(〔ALL〕 値式)

値式の結果の合計値を求めます。値式については,「7.20 値式」を参照してください。

ALLは省略できます。指定のありなしに関係なく結果は同じになります。

SUM(DISTINCT 値式)

値式の結果の合計値を求めます。値式については,「7.20 値式」を参照してください。

なお,同じ値がある場合,その値は1つだけカウント対象にします。例えば,値式の結果の値が2325の場合,実行結果は2+3+5=10になります。

(3) 規則

  1. ナル値は集計対象に含まれません。

  2. 次に示す場合,実行結果はナル値になります。

    • 入力行数が0の場合

    • 集計対象の値がすべてナル値の場合

  3. 値式に指定できるデータ型と一般集合関数SUMの実行結果のデータ型を次の表に示します。

    表7‒20 値式に指定できるデータ型と一般集合関数SUMの実行結果のデータ型

    項番

    値式に指定できるデータ型

    一般集合関数SUMの実行結果のデータ型

    1

    INTEGER

    INTEGER

    2

    SMALLINT

    3

    DECIMAL(m,n)

    DECIMAL(38,n)

    4

    NUMERIC(m,n)

    5

    DOUBLE PRECISION

    DOUBLE PRECISION

    6

    FLOAT

  4. 集合関数の計算途中でオーバフローが発生した場合,オーバフローエラーとなります。

(4) 例題

例題

給与表(SALARYLIST)から,社員の給与額(SAL)の合計を,部門(SCODE)ごとに求めます。

SELECT "SCODE",SUM("SAL") AS "SUM-SAL"
    FROM "SALARYLIST"
        GROUP BY "SCODE"

実行結果の例

[図データ]