Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


41.2.1 指定形式およびオプションの説明

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

adbreorgsystemdata 〔-g 再編成処理の経過メッセージの出力間隔〕
                   〔-w 作業用一時ファイルの格納先ディレクトリ名〕
                   〔--timeout タイムアウト時間〕
                     -c table
                     -f アンロードファイルの格納先を指定したディレクトリパスファイル名
                     -n 処理対象表

(2) オプションの説明

-g 再編成処理の経過メッセージの出力間隔

〜〈整数〉((0〜1,000,000,000))《0》(単位:1,000行)

再編成処理の経過メッセージの出力間隔を指定します。例えば,このオプションに2を指定すると,データが2,000行処理されるごとに経過メッセージ(KFAA80205-I)が出力されます。

なお,経過メッセージは,アンロード処理とリロード処理で別々に出力されます。

このオプションを省略した場合,またはこのオプションに0を指定した場合,経過メッセージは出力されません。

-w 作業用一時ファイルの格納先ディレクトリ名

〜〈OSパス名〉((2〜518バイト))《$DBDIR/ADBWORK》

再編成時に一時的に作成される作業用一時ファイルの格納先を,絶対パス名で指定します。

このオプションの指定規則を次に示します。

  • パス名の末尾にスラッシュ(/)を指定しないでください。

-wオプションに指定したディレクトリ下に作成される作業用一時ファイルの容量見積もりについては,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドadbreorgsystemdataコマンド実行時の作業用一時ファイルの容量見積もりを参照してください。なお,このオプションを省略した場合,$DBDIR/ADBWORK下に作業用一時ファイルが作成されます。

作業用一時ファイルを格納するディスクの空き容量が不足した場合は,容量が大きい別のディスクを格納先として指定してください。作業用一時ファイルを格納するディスクの空き容量が不足した場合の対処については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドコマンド実行時の作業用一時ファイルを格納するディスクの空き容量が不足した場合の対処方法を参照してください。

メモ

作業用一時ファイルを格納するディスクには,セクターサイズが512バイトまたは4,096バイトのディスクが使用できます。

--timeout タイムアウト時間

〜〈整数〉((0〜65,535))《3,600》(単位:秒)

adbreorgsystemdataコマンドがタイムアウトになるまでの時間を指定します。

adbreorgsystemdataコマンドの実行時間がこのオプションで指定した時間を超えた場合,adbreorgsystemdataコマンドの処理はキャンセルされます。

このオプションの指定を省略した場合,adbreorgsystemdataコマンドは3,600秒(1時間)でタイムアウトします。

このオプションに0を指定した場合,adbreorgsystemdataコマンドのタイムアウト時間は設定されません。adbreorgsystemdataコマンドの処理に時間が掛かっても,タイムアウトしないでコマンドの処理が続行されます。

メモ

adbreorgsystemdataコマンドの実行時間が長くなるとシステムの運用に支障が出る場合は,タイムアウト時間の指定を検討してください。

■マルチノード機能を使用している場合

次に示す状態のときは,このオプションで指定したタイムアウト時間が経過しても,adbreorgsystemdataコマンドの処理はすぐにはキャンセルされません。次に示す状態が解消されたあとで,adbreorgsystemdataコマンドの処理がキャンセルされます。

  • プライマリノード切り替え処理中

  • ノードの復帰処理中

  • ワーカーノードの追加処理中

  • 他ノードで実行中のトランザクションの終了待ち中

-c table

adbreorgsystemdataコマンドの処理対象として,表を指定します。

-f アンロードファイルの格納先を指定したディレクトリパスファイル名

〜〈OSパス名〉((2〜510バイト))

再編成処理時に一時的に作成されるアンロードファイルの格納先を指定したファイル名(ディレクトリパスファイル名)を,絶対パス名で指定します。

アンロードファイルの格納先を指定したディレクトリパスファイルの指定例を次に示します。

ディレクトリパスファイルの指定例

/home/adbmanager/unld

ディレクトリパスファイルの指定規則を次に示します。

  • ディレクトリパスファイル中に,アンロードファイルの格納先ディレクトリを1つ指定できます。

  • アンロードファイルの格納先ディレクトリは,2〜510バイトの絶対パスで指定してください。

  • アンロードファイルの格納先ディレクトリのパス名として使用できる文字は,アンロードファイルの格納先を指定したディレクトリパスファイル名と同じです。

  • アンロードファイルの格納先ディレクトリのパス名中の空白は無視されません。パス名の先頭や末尾の空白についても,パス名の一部として扱われます。

  • ディレクトリパスファイル中の改行文字だけの行は無視されます。

-fオプションに指定したディレクトリ下に作成されるアンロードファイルの容量見積もりについては,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドアンロードファイルの容量見積もりを参照してください。

なお,アンロードファイルを格納するディスクの空き容量が不足した場合は,容量が大きい別のディスクを格納先として指定してください。アンロードファイルを格納するディスクの空き容量が不足した場合の対処については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドアンロードファイルを格納するディスクの空き容量が不足したときの対処方法を参照してください。

メモ

アンロードファイルを格納するディスクには,セクターサイズが512バイトまたは4,096バイトのディスクが使用できます。

-n 処理対象表

再編成処理の対象となるシステム表を指定します。

処理対象表には,次に示すシステム表の表名を指定できます。

  • STATUS_TABLES

  • STATUS_COLUMNS

  • STATUS_INDEXES

  • STATUS_CHUNKS

  • STATUS_SYNONYM_DICTIONARIES