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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


16.5.5 再実行時にコマンドオプションおよびインデクス再作成オプションを変更する場合

ここでは,adbidxrebuildコマンドの再実行時に,コマンドオプションおよびインデクス再作成オプションを変更する場合の動作について示します。

〈この項の構成〉

(1) コマンドオプションを変更する場合

変更したコマンドオプションが有効になるかどうかは,adbidxrebuildコマンドの中断タイミングによって異なります。コマンドオプションを変更する場合の再開時の動作について,次の表に示します。

表16‒5 コマンドオプションを変更する場合の再開時の動作

項番

変更するコマンドオプション

中断のタイミング※1

表データの検索中

ソート処理中

B-treeインデクスとテキストインデクスの作成中

1

-uオプション

×

×

×

2

-pオプション

×

×

×

3

-gオプション

4

-wオプション

5

-zオプション

6

-iオプション※2

※3

7

--create-temp-file

※4

8

--force

--forceを指定すると処理の初めから強制実行されるため,該当しません。※5

9

処理対象表

×

×

×

(凡例)

○:変更が有効になります。

△:シングルチャンク表では,変更しても無視されます(変更前の指定で実行されます)。マルチチャンク表では,次のチャンクの処理から変更が有効になります。ただし,最後のチャンクの処理中にadbidxrebuildコマンドが中断したときは,変更しても無視されます。

×:変更すると,再実行となりません。

−:変更しても無視されます(変更前の指定で実行されます)。

注※1

中断のタイミングについては,次に示す項目を参照してください。

・シングルチャンク表:「表16‒3 adbidxrebuildコマンドの中断タイミングによる再実行機能の適用可否(シングルチャンク表の場合)

・マルチチャンク表:「表16‒4 adbidxrebuildコマンドの中断タイミングによる再開時の処理(マルチチャンク表の場合)

注※2

マルチチャンク表に対して再実行機能を使用するときは,-iオプションの指定を変更しないでください。変更すると,条件によっては変更が有効になり,再実行機能を使用できなくなることがあります。

注※3

マルチチャンク表では,最初のチャンクのデータ検索から処理を再開するときだけ,変更が有効になります。2つ目以降のチャンクの処理から再開するときは,変更が無効になります。

注※4

adbimportコマンドの中断後に,--create-temp-fileオプションを指定して実行したadbidxrebuildコマンドが中断した場合,そのあとで実行するadbidxrebuildコマンドは,--create-temp-fileオプションが指定された状態になります。このとき,インデクス再作成処理は表のデータ検索から再開されます(処理対象表がマルチチャンク表の場合は,adbimportコマンドが中断したときに処理中だったチャンクの表のデータ検索から再開されます)。

adbidxrebuildコマンドを実行し直す際に,--create-temp-fileオプションの指定を変更しても無効となります。ただし,--forceオプションを指定すると,--forceオプションの指定が有効になります。

注※5

adbimportコマンドの中断後に,--forceオプションを指定して実行したadbidxrebuildコマンドが中断した場合,そのあとで実行するadbidxrebuildコマンドは,--forceオプションが指定された状態になります。このとき,インデクス再作成処理の初めから強制実行されます(KAFF80215-Iメッセージが出力されます)。

adbidxrebuildコマンドを実行し直す際に,--forceオプションの指定を変更しても無効となります。

(2) インデクス再作成オプションを変更する場合

変更したインデクス再作成オプションが有効になるかどうかは,adbidxrebuildコマンドの中断タイミングによって異なります。インデクス再作成オプションを変更する場合の再開時の動作について,次の表に示します。

表16‒6 インデクス再作成オプションを変更する場合の再開時の動作

項番

変更するインデクス再作成オプション

中断のタイミング

表データの検索中

ソート処理中

B-treeインデクスとテキストインデクスの作成中

1

adb_idxrebuild_rthd_num

2

adb_idxrebuild_scan_buff_size

3

adb_idxrebuild_buff_blk_num

4

adb_idxrebuild_sort_buff_size

5

adb_idxrebuild_dvix_rdbuff_size

6

adb_idxrebuild_dvix_wtbuff_size

7

adb_idxrebuild_txt_buff_size

8

adb_idxrebuild_dvbix_rthd_use

×

×

×

(凡例)

○:変更が有効になります。

△:シングルチャンク表では,変更しても無視されますが,スレッド数のチェックは有効になります。マルチチャンク表では,次のチャンクの処理から変更が有効になります。ただし,最後のチャンクの処理中にadbidxrebuildコマンドが中断したときは,変更しても無視されます。

×:指定は無視されます。常にFIXEDが指定されたと仮定して実行されます。なお,サーバ定義adb_cmd_dvbix_rthd_useオペランドが指定されていても,その指定も無視されます。

注※

中断のタイミングについては,次に示す項目を参照してください。

・シングルチャンク表:「表16‒3 adbidxrebuildコマンドの中断タイミングによる再実行機能の適用可否(シングルチャンク表の場合)

・マルチチャンク表:「表16‒4 adbidxrebuildコマンドの中断タイミングによる再開時の処理(マルチチャンク表の場合)