13.10.8 特定のDBエリアの使用率と使用量をDBエリアファイル単位で調べる(DBエリア,表とインデクスの使用量情報の出力)
特定のDBエリア(DBAREA01)の使用量情報を出力して,次の情報を調べます。
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DBAREA01のDBエリアファイル単位での使用率
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DBAREA01のDBエリアファイル単位での使用量(単位:メガバイト)
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DBAREA01に格納された表の,DBエリアファイル単位での使用量(単位:メガバイト)
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DBAREA01に格納されたインデクスの,DBエリアファイル単位での使用量(単位:メガバイト)
■adbdbstatusコマンドの実行例
adbdbstatus -d used ...1 -c dbarea ...2 -n DBAREA01 ...3 -S M ...4 --shared-lock ...5
- [説明]
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出力する情報として,使用量情報を指定します。
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使用量情報を取得する範囲として,DBエリアを指定します。
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使用量情報を取得するDBエリア名(DBAREA01)を指定します。
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使用量の出力単位として,メガバイトを指定します。
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ほかのSQL文やコマンドによってデータベースを更新しているときでも,情報を出力できるように,--shared-lockオプションを指定します。
なお,--shared-lockオプションを指定すると,システム表(実表)やシステム表(実表)に定義されたインデクスについては,削除仕掛中のチャンクの使用量を出力できません。
adbdbstatusコマンドを実行すると,DBエリアDBAREA01の使用量情報が出力されます。
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出力結果を確認する方法を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) DBエリアの使用率をDBエリアファイル単位で調べるとき
次の手順に従って,DBエリアDBAREA01のDBエリアファイル単位での使用率を調べます。
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使用率の計算に必要な行を確認します。
DBエリアの使用量をDBエリアファイル単位で調べるためには,MB_Total_segments列(出力結果の22列目)に値が出力されている行を参照します。
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DBエリアファイル名を確認します。
DBarea_filename列(出力結果の9列目)に出力されているDBエリアファイル名を確認します。
- メモ
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クラウドストレージ機能を使用している場合,DBエリアファイル名は出力されません。そのため,この手順は不要です。
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DBエリアファイル単位のDBエリアの使用率を求めます。
MB_Used_segments列(出力結果の20列目)およびMB_Total_segments列(出力結果の22列目)の値を行ごと(DBエリアファイルごと)に調べます。調べた値を次の計算式にそれぞれ代入して,各DBエリアファイルのセグメント使用率を求めます。
DBエリアファイルのセグメント使用率(単位:%)
MB_Used_segments÷MB_Total_segments×100
- 変数の説明
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MB_Used_segments:MB_Used_segments列の値(単位:メガバイト)
MB_Total_segments:MB_Total_segments列の値(単位:メガバイト)
この例では,DBエリアファイル/home/adbmanager/DBDIR/DBAREA01の使用率は1,152メガバイト÷1,152メガバイト×100=100%,DBエリアファイル/home/adbmanager/DBDIR/DBAREA01.00001の使用率は984メガバイト÷984メガバイト×100=100%となります。
(2) DBエリアの使用量(単位:メガバイト)をDBエリアファイル単位で調べるとき
次の手順に従って,DBエリアDBAREA01のDBエリアファイル単位での使用量(単位:メガバイト)を調べます。
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使用量の計算に必要な行を確認します。
DBエリアの使用量をDBエリアファイル単位で調べるためには,MB_Total_segments列(出力結果の22列目)に値が出力されている行を参照します。
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DBエリアファイル名を確認します。
DBarea_filename列(出力結果の9列目)に出力されているDBエリアファイル名を確認します。
- メモ
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クラウドストレージ機能を使用している場合,DBエリアファイル名は出力されません。そのため,この手順は不要です。
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DBエリアファイル単位でDBエリアの使用量(単位:メガバイト)を調べます。
MB_Used_segments列(出力結果の20列目)の値を行ごと(DBエリアファイルごと)に調べます。
(3) 表の使用量(単位:メガバイト)をDBエリアファイル単位で調べるとき
次の手順に従って,表の使用量(単位:メガバイト)をDBエリアファイル単位で調べます。
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使用量の計算に必要な行を確認します。
表の使用量をDBエリアファイル単位で調べるためには,Object_type列(出力結果の11列目)にtableが出力されている行を参照します。
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使用量を調べる表のスキーマ名,および表識別子を確認します。
Schema_name列(出力結果の5列目)に出力されている表のスキーマ名,およびObject_identifier列(出力結果の6列目)に出力されている表識別子を確認します。
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DBエリアファイル名を確認します。
DBarea_filename列(出力結果の9列目)に出力されているDBエリアファイル名を確認します。
- メモ
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クラウドストレージ機能を使用している場合,DBエリアファイル名は出力されません。そのため,この手順は不要です。
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DBエリアファイル単位で表の使用量(単位:メガバイト)を求めます。
MB_Used_pages列(出力結果の21列目)の値を行ごとに調べます。調べた値をDBエリアファイルごとに合計すると,DBエリアファイルごとの表の使用量が求められます。
この例では,表ADBUSER01.TABLE01のDBエリアファイル/home/adbmanager/DBDIR/DBAREA01の使用量は,36メガバイト+0メガバイト=36メガバイトとなります。表ADBUSER01.TABLE01のDBエリアファイル/home/adbmanager/DBDIR/DBAREA01.00001の使用量は,68メガバイト+0メガバイト=68メガバイトとなります。
(4) インデクスの使用量(単位:メガバイト)をDBエリアファイル単位で調べるとき
次の手順に従って,インデクスの使用量(単位:メガバイト)をDBエリアファイル単位で調べます。
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使用量の計算に必要な行を確認します。
インデクスの使用量をDBエリアファイル単位で調べるためには,Object_type列(出力結果の11列目)にindexが出力されている行を参照します。
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使用量を調べるインデクスのスキーマ名,およびインデクス識別子を確認します。
Schema_name列(出力結果の5列目)に出力されているインデクスのスキーマ名,およびObject_identifier列(出力結果の6列目)に出力されているインデクス識別子を確認します。
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DBエリアファイル名を確認します。
DBarea_filename列(出力結果の9列目)に出力されているDBエリアファイル名を確認します。
- メモ
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クラウドストレージ機能を使用している場合,DBエリアファイル名は出力されません。そのため,この手順は不要です。
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DBエリアファイル単位でインデクスの使用量(単位:メガバイト)を求めます。
MB_Used_pages列(出力結果の21列目)の値を行ごとに調べます。調べた値をDBエリアファイルごとに合計すると,DBエリアファイルごとのインデクスの使用量が求められます。
この例では,インデクスADBUSER01.INDEX01のDBエリアファイル/home/adbmanager/DBDIR/DBAREA01の使用量は,8メガバイト+4メガバイト=12メガバイトとなります。インデクスADBUSER01.INDEX01のDBエリアファイル/home/adbmanager/DBDIR/DBAREA01.00001の使用量も同様に,8メガバイト+4メガバイト=12メガバイトとなります。