27.3 使用例
adbls -d lockコマンドを実行して,排他資源の状態を表示します。
各出力項目の説明
- RESOURCETYPE:
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APおよびコマンドが確保要求を発行した排他資源の種別が表示されます。次に示すどれかが表示されます。
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SINGLE_CONNECTION:シングルコネクション
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DATABASE_ACCESS:データベースアクセス
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DICTIONARY:ディクショナリ
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DBAREA:DBエリア
データ用DBエリア,ディクショナリ用DBエリア,およびシステム表用DBエリアが該当します。
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TABLE:表
処理対象表,システム表,およびディクショナリ表が該当します。
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PREPARE_TABLE:前処理表
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- RESOURCEID:
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APおよびコマンドが確保要求を発行した排他資源のIDが表示されます。
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排他資源の種別がシングルコネクション,データベースアクセス,またはディクショナリの場合
*が表示されます。
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排他資源の種別がDBエリアの場合
DBエリアIDが表示されます。
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排他資源の種別が表,または前処理表の場合
表IDが表示されます。
ディクショナリ表に対して排他資源の確保要求を発行している場合は,ディクショナリ表(実表)の表IDが表示されます。また,システム表に対して排他資源の確保要求を発行している場合は,システム表(実表)の表IDが表示されます。
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- LOCK_MODE:
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排他制御モードが表示されます。次に示すどれかが表示されます。
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EXCLUSIVE:占有モード(EXCLUSIVE)(EX)
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PRTCT_UPD:保護更新モード(PROTECTED UPDATE)(PU)
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SHARE_UPD:共有更新モード(SHARED UPDATE)(SU)
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SHARE:共有参照モード(SHARED RETRIEVE)(SR)
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- NODE_NO:
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マルチノード機能を使用している場合は,排他資源の確保要求を発行したノードのノード番号が表示されます。
マルチノード機能を使用していない場合は,何も表示されません。
- CID:
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排他資源の確保要求を発行したコネクションのコネクションIDが表示されます。
「更新行のカラム化機能」のメンテナンス処理が排他資源の確保要求を発行した場合は,"SYSTEM"が表示されます。
- STATUS:
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発行された排他資源の確保要求の状態が表示されます。次に示すどれかが表示されます。
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WAITING:排他資源の確保待ち
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LOCKING:排他資源の確保中
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ESCALAT:排他制御モードの遷移待ち
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SYSWAIT:次に示す機能またはコマンドの排他解除待ち
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更新行のカラム化機能
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adbmergechunkコマンド
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- COUNT:
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同一トランザクションで排他資源を確保した回数が表示されます。
一度も排他資源を確保していない場合は,何も表示されません。
- LOCK_TIME:
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最初に排他資源の確保要求を発行した時刻が表示されます。
- ESCALAT_MODE:
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STATUS列に「ESCALAT」が出力されている場合に,現在の排他制御モードが遷移したあとに適用される排他制御モードが表示されます。
STATUS列に「ESCALAT」以外が出力されている場合は,何も表示されません。
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EXCLUSIVE:占有モード(EXCLUSIVE)(EX)
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PRTCT_UPD:保護更新モード(PROTECTED UPDATE)(PU)
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SHARE_UPD:共有更新モード(SHARED UPDATE)(SU)
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SHARE:共有参照モード(SHARED RETRIEVE)(SR)
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- メモ
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排他資源および排他制御モードの詳細については,HADB システム構築・運用ガイドのアーキテクチャの排他制御を参照してください。