17.3.3 固定長形式の表データをインポートする場合
次に示す条件で,表データのインポートを行います。
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表TABLE01に表データを新規にインポートする
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TABLE01にはB-treeインデクス,テキストインデクス,およびレンジインデクスが定義されている
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入力データファイル(固定長形式)は2つある
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入力データ中に論理エラーデータがあるおそれがある
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論理エラーデータがあった場合,データの修正後にインポートする
このとき,次に示す手順でadbimportコマンドを実行します。
- 手順
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入力データパスファイルを作成する
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インポートオプションファイルを作成する
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列構成情報ファイルを作成する
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adbimportコマンドを実行する
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各手順の例を以降で説明します。
(1) 入力データパスファイルを作成する
入力データパスファイルを作成して,すべての入力データファイルのパスを指定します。
- 入力データパスファイルの指定例
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/mnt/diska/wwwww/imp1 /mnt/diskb/xxxxx/imp2
(2) インポートオプションファイルを作成する
インポートオプションファイルを作成して,インポートオプションを指定します。
- インポートオプションファイルの指定例
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set adb_import_errdata_file_name = "/home/adbmanager/imp_file/errdata" ...1 set adb_import_errdata_num = 500 ...2 set adb_import_rthd_num = 2 ...3 set adb_import_sort_buff_size = 2 :
- [説明]
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論理エラーデータを出力する論理エラーデータファイルを指定します。
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論理エラーデータの出力個数の上限を指定します。
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そのほかの性能に関するインポートオプションを指定します。
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(3) 列構成情報ファイルを作成する
列構成情報ファイルを作成して,列構成情報オプションを指定します。
- 列構成情報ファイルの指定例
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set adb_import_input_record_size = 38 ...1 adbcolumninfo -n C1 -p 1,10 ...2 adbcolumninfo -n C2 -p 11,8 adbcolumninfo -n C3 -p 19,20
- [説明]
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入力データファイルのレコード長を指定します。
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処理対象表に定義してある列単位(C1〜C3)に,入力データをどう扱うかを指定します。
この例では,TABLE01に列C1(CHAR(10)),列C2(INT),および列C3(CHAR(20))が定義されているものとします。
入力データファイルの内容と処理対象表の列定義の関係ごとの列構成情報オプションの指定パターンについては,「17.2.5 列構成情報オプションの指定パターン」の「(2) 入力データファイルのファイル形式が固定長形式の場合」を参照してください。
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(4) adbimportコマンドを実行する
adbimport -u ADBUSER01 ...1 -p '#HelloHADB_01' ...2 -g 10 ...3 -w /home/adbmanager/tmp ...4 -z /home/adbmanager/imp_file/env01.txt ...5 -f fix ...6 -r /home/adbmanager/imp_file/clm01.txt ...7 TABLE01 ...8 /home/adbmanager/imp_file/inf01.txt ...9
- [説明]
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adbimportコマンドを実行するHADBユーザの認可識別子を指定します。
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-uオプションに指定した認可識別子のパスワードを指定します。
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データインポート処理の経過メッセージ(KFAA80205-I)が10,000行ごとに出力されるように指定します。
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データインポート処理時に作成される作業用一時ファイルを格納するディレクトリを指定します。
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「(2) インポートオプションファイルを作成する」で作成したインポートオプションファイルの絶対パス名を指定します。
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入力データファイルの形式に固定長形式を指定します。
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「(3) 列構成情報ファイルを作成する」で作成した列構成情報ファイルの絶対パス名を指定します。
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インポート対象表(TABLE01)を指定します。
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「(1) 入力データパスファイルを作成する」で作成した入力データパスファイルの絶対パス名を指定します。
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