2.6 注意事項
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adbarchivechunkコマンドは,HADBサーバが稼働中の場合にだけ実行できます。
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adbarchivechunkコマンドのオプションに指定するファイルの改行コードは,X'0A'(LF)またはX'0D0A'(CRLF)としてください。
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adbarchivechunkコマンドの実行を中断する場合は,adbcancelコマンドで中断してください。または,adbstop --forceコマンド,OSのkillコマンドなどでサーバプロセスを強制終了してください。実行中のコマンドをadbcancelコマンドで中断する方法については,「1.6 実行中のコマンドを中断(強制終了)する場合」を参照してください。
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チャンクのアーカイブ処理は,サーバプロセスで実行されます。このため,[Ctrl]+[C]キーなどでadbarchivechunkコマンドのコマンドプロセスを強制終了しても,サーバプロセスで実行中のチャンクのアーカイブ処理は中断されません(処理が続行されます)。チャンクのアーカイブ処理が完了すると,メッセージログファイルにKFAA81001-Iメッセージが出力されます。
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アーカイブファイルが複数作成される場合,ファイルごとに出力されるデータ件数にばらつきが出ます。その影響で,データ件数が0件のファイルが作成されることがあります。データ件数が0件のアーカイブファイルは,削除されます。
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データが1件も格納されていないチャンクをアーカイブした場合,アーカイブファイルは作成されません。
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コマンドまたはAPの実行中にadbarchivechunkコマンドを実行した場合,必要な処理リアルスレッド数が確保できないことがあります。この場合,必要な処理リアルスレッド数が確保できるまで,adbarchivechunkコマンドの実行を待ちます。処理リアルスレッド数の確保待ち状態が発生した場合,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドのリソースの設計のコマンドを同時実行する際の考慮点のコマンドの実行時に使用する処理リアルスレッド数に関する考慮点を参照して対処してください。
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アーカイブチャンクオプションadb_arcv_rthd_numには9を指定してください。このオプションの指定を省略したり,9以外の値を指定したりすると,チャンクのアーカイブ処理に掛かる時間が長くなるおそれがあります。
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次に示すチャンクはアーカイブできません。
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カレントチャンク
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待機状態としてインポートされたあと,一度も通常状態に変更されていないチャンク
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削除仕掛中のチャンク
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-tオプションを指定したadbarchivechunkコマンドを実行した場合,チャンクのアーカイブ処理は実行されません。-tオプションは,-rオプションまたは-cオプションで指定した範囲に該当するチャンクのうち,アーカイブされるチャンクを事前に確認するために指定します。
アーカイブされるチャンクを確認したあと,それらのチャンクに対してチャンクのアーカイブ処理を実行する場合は,-tオプション以外は同じ指定で(-tオプションを省略して)adbarchivechunkコマンドを実行してください。
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暗号化されたデータ用DBエリアに格納されている表のチャンクに対して,adbarchivechunkコマンドで作成したアーカイブファイルは,暗号化されません。DBエリア暗号化機能については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドのDBエリア暗号化機能を参照してください。