22.3 使用例
adbls -d cltgrpコマンドを実行して,クライアントグループおよびコマンドグループに関する情報を表示します。
クライアントグループおよびコマンドグループに関する情報は,次に示す順序で表示されます。
-
クライアントグループおよびコマンドグループの情報
サーバ定義のadbcltgrpオペランドを指定した数と同じ行数分,表示されます。
-
無所属の(グループに所属していない)HADBクライアントおよびコマンドの情報
1行にまとめて表示されます。
各出力項目の説明
各行に出力される情報の種類によって,出力項目の内容が異なります。
■クライアントグループおよびコマンドグループの情報
- CLIENT_GROUP:
-
クライアントグループの場合,クライアントグループ名(サーバ定義adbcltgrpオペランドの-gオプションの指定値)が表示されます。
コマンドグループの場合,「command」が表示されます。
- MAX_CON:
-
グループの最大同時接続数(サーバ定義adbcltgrpオペランドの-mオプションの指定値)※が表示されます。
- GUARANTEE_CON:
-
グループの接続保証数(サーバ定義adbcltgrpオペランドの-uオプションの指定値)※が表示されます。
- CON:
-
グループに所属しているHADBクライアントおよびコマンドの,HADBサーバへの接続数が表示されます。
- MAX_RTHD:
-
グループで使用できる処理リアルスレッドの最大数(サーバ定義adbcltgrpオペランドの-rオプションの指定値)※が表示されます。
- GUARANTEE_RTHD:
-
グループで使用できる処理リアルスレッドの保証数(サーバ定義adbcltgrpオペランドの-eオプションの指定値)※が表示されます。
- RTHD:
-
グループに所属しているHADBクライアントおよびコマンドで使用中の,処理リアルスレッド数が表示されます。
- WRNMSG_CON:
-
このクライアントグループに適用されている最大同時接続数に関する警告メッセージの出力契機(サーバ定義のadbcltgrpオペランドの-wオプションの指定値)が表示されます。
- RSTWRN_CON:
-
このクライアントグループに適用されている最大同時接続数に関する警告メッセージの出力済み状態のリセット契機(サーバ定義のadbcltgrpオペランドの-wオプションの指定値)※が表示されます。
- 注※
-
サーバ定義adbcltgrpオペランドの各オプションに指定した値と,実際に適用された値が異なる場合は,実際に適用された値が表示されます。
■無所属のHADBクライアントおよびコマンドの情報
- CLIENT_GROUP:
-
「-----」が出力されます。
- MAX_CON:
-
接続数の自由利用枠※が表示されます。
- GUARANTEE_CON:
-
無所属のHADBクライアントやコマンドだけが使用できる接続数※が表示されます。
- CON:
-
無所属のHADBクライアントおよびコマンドが使用中の,HADBサーバへの接続数の合計が表示されます。
- MAX_RTHD:
-
処理リアルスレッド数の自由利用枠※が表示されます。
- GUARANTEE_RTHD:
-
無所属のHADBクライアントやコマンドだけが使用できる処理リアルスレッド数※が表示されます。
- RTHD:
-
無所属のHADBクライアントおよびコマンドが使用中の,処理リアルスレッド数の合計が表示されます。
- WRNMSG_CON:
-
無所属のHADBクライアントおよびコマンドに適用されている最大同時接続数に関する警告メッセージの出力契機※が表示されます。
- RSTWRN_CON:
-
無所属のHADBクライアントおよびコマンドに適用されている最大同時接続数に関する警告メッセージの出力済み状態のリセット契機が表示されます。
- 注※
-
各項目については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドのリソースの設計のクライアントグループ機能を適用する際の考慮点を参照してください。