15.2.1 指定形式およびオプションの説明
- 〈この項の構成〉
(1) 指定形式
adbgetcst -u 認可識別子 〔-p パスワード〕 〔-t 表名〕 〔-d〕 〔-z コスト情報収集オプションファイル名〕 〔-g コスト情報収集処理の経過メッセージの出力間隔〕
(2) オプションの説明
- ●-u 認可識別子
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〜〈文字列〉((1〜100バイト))
adbgetcstコマンドを実行するHADBユーザの認可識別子を指定します。adbgetcstコマンドを実行するには,次の2つの権限を持っている必要があります。
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CONNECT権限
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処理対象表に対するGET COSTINFO権限
このオプションに指定する認可識別子は,1~100バイトの範囲で指定してください。ただし,認可識別子を囲む二重引用符は,1~100バイトには含みません。
- 重要
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認可識別子の文字列中に英小文字または\がある場合は,認可識別子の指定規則を必ず確認してください。認可識別子の指定規則については,「1.4.2 認可識別子およびパスワードの指定規則」を参照してください。
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- ●-p パスワード
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〜〈文字列〉((1〜255バイト))
-uオプションに指定した認可識別子のパスワードを指定します。
- 重要
-
パスワードの文字列中に,二重引用符(")やストローク(|)など,OSやシェルが別の意味で使用している文字がある場合は,パスワードの指定規則を必ず確認してください。パスワードの指定規則については,「1.4.2 認可識別子およびパスワードの指定規則」を参照してください。
なお,このオプションを省略してadbgetcstコマンドを実行すると,パスワードの入力を求める応答メッセージが表示されます。バックグラウンドで実行する場合など,標準入力からパスワードを入力できない環境では,このオプションを省略しないでください。
- ●-t 表名
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〜〈文字列〉
コスト情報を収集する表の表名を指定します。-dオプションを指定した場合は,コスト情報をシステム表(実表)から削除する表の表名を指定します。
このオプションを省略した場合,-uオプションに指定した認可識別子のスキーマ内に定義されている全表が,adbgetcstコマンドの処理対象になります。
指定規則を次に示します。
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「スキーマ名.表識別子」の形式で指定します。
自分が所有している表を指定する場合は,スキーマ名を省略できます。ほかのHADBユーザが所有している表を指定する場合は,スキーマ名を指定してください。
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スキーマ名または表識別子中に,英小文字または\がある場合の指定規則については,「1.4.3 表名の指定規則」を参照してください。
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GET COSTINFO権限を持っている表を指定できます。
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ビュー表は指定できません。
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- ●-d
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システム表(実表)からコスト情報を削除する場合に指定します。
なお,削除対象のコスト情報がシステム表(実表)にない場合は,そのコスト情報の削除処理をスキップします。
- ●-z コスト情報収集オプションファイル名
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〜〈OSパス名〉((2〜510バイト))
コスト情報収集オプションを指定したコスト情報収集オプションファイルの絶対パス名を指定します。このオプションを省略すると,コスト情報収集オプションファイルが指定されないため,すべてのコスト情報収集オプションにデフォルト値が仮定されます。
コスト情報収集オプションについては,「15.2.2 コスト情報収集オプションの形式」を参照してください。
- ●-g コスト情報収集処理の経過メッセージの出力間隔
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〜〈整数〉((0〜1,000,000,000))《0》(単位:1,000行)
コスト情報収集処理の経過メッセージの出力間隔を指定します。例えば,このオプションに2を指定すると,コスト情報収集処理が2,000行終わるごとに経過メッセージ(KFAA80205-I)が出力されます。
このオプションを指定して-tオプションを省略した場合,経過メッセージは処理対象表ごとに出力されます。
このオプションを省略した場合,またはこのオプションに0を指定した場合,経過メッセージは出力されません。
-dオプションを指定した場合,このオプションは無視されます。