Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


43.6 注意事項

  1. adbunarchivechunkコマンドは,HADBサーバが稼働中の場合にだけ実行できます。

  2. adbunarchivechunkコマンドの実行を中断する場合は,adbcancelコマンドで中断してください。または,adbstop --forceコマンド,OSのkillコマンドなどでサーバプロセスを強制終了してください。実行中のコマンドをadbcancelコマンドで中断する方法については,「1.6 実行中のコマンドを中断(強制終了)する場合」を参照してください。

  3. チャンクのアンアーカイブ処理は,サーバプロセスで実行されます。このため,[Ctrl][C]キーなどでadbunarchivechunkコマンドのコマンドプロセスを強制終了しても,サーバプロセスで実行中のチャンクのアンアーカイブ処理は中断されません(処理が続行されます)。チャンクのアンアーカイブ処理が完了すると,メッセージログファイルにKFAA81001-Iメッセージが出力されます。

  4. コマンドまたはAPの実行中にadbunarchivechunkコマンドを実行した場合,必要な処理リアルスレッド数が確保できないことがあります。この場合,必要な処理リアルスレッド数が確保できるまで,adbunarchivechunkコマンドの実行を待ちます。処理リアルスレッド数の確保待ち状態が発生した場合,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドリソースの設計コマンドを同時実行する際の考慮点コマンドの実行時に使用する処理リアルスレッド数に関する考慮点を参照して対処してください。

  5. チャンクのアンアーカイブ処理中に作業用のファイル(作業用一時ファイル)が一時的に作成されます。作業用一時ファイルは,adbunarchivechunkコマンドが正常に終了(リターンコードが0または4の場合)した場合は自動的に削除されます。しかし,adbunarchivechunkコマンドが正常に終了しなかった場合は削除されないことがあります。

    作業用一時ファイルの中には,ほかのコマンドを再実行する際に必要となるファイルが含まれています。そのため,ほかのコマンドを再実行する前に作業用一時ファイルを削除しないでください。削除すると,ほかのコマンドが正しく実行されません。

  6. 作業用一時ファイルがディスク容量を圧迫するおそれがあるため,ほかのコマンドを再実行する必要がない場合は,作業用一時ファイルを定期的に削除することを推奨します。

    この場合は,次に示すディレクトリ下に作業用一時ファイルが残っていないかを定期的に確認し,ファイルがあるときは削除してください。

    • $DBDIR/ADBSYS/ADBUTL

    • -wオプションに指定した作業用一時ファイルの格納先ディレクトリ(-wオプションを省略した場合は$DBDIR/ADBWORK

  7. adbunarchivechunkコマンドのオプションに指定する次のディレクトリおよびファイルの絶対パスが重複しないようにしてください。該当するディレクトリおよびファイルを次に示します。

    • 作業用一時ファイルの格納先ディレクトリ(-wオプションで指定,または-wオプションに指定したディレクトリパスファイルに指定)

    • 作業用一時ファイルの格納先を指定したディレクトリパスファイル(-wオプションで指定)

    • アンアーカイブチャンクオプションファイル(-zオプションで指定)

    また,上記のディレクトリおよびファイルの絶対パスは,adbunarchivechunkコマンド以外のプログラムが使用しているディレクトリおよびファイルの絶対パスとも重複しないようにしてください。重複した場合,ファイル中のデータが失われるおそれがあります。シンボリックリンクの指定や,相対パスの指定にも注意してください。

  8. -tオプションを指定したadbunarchivechunkコマンドを実行した場合,チャンクのアンアーカイブ処理は実行されません。-tオプションは,-rオプションまたは-cオプションで指定した範囲に該当するチャンクのうち,アーカイブ状態が解除されるチャンクを事前に確認するために指定します。

    アーカイブ状態が解除されるチャンクを確認したあと,それらのチャンクに対して,チャンクのアンアーカイブ処理を実行する場合は,-tオプション以外は同じ指定で(-tオプションを省略して)adbunarchivechunkコマンドを実行してください。