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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


37.6 注意事項

  1. adbreorgsystemdataコマンドが使用する処理リアルスレッド数は3です。コマンドまたはAPの実行中にadbreorgsystemdataコマンドを実行した場合,必要な処理リアルスレッド数が確保できないことがあります。この場合,必要な処理リアルスレッド数が確保できるまで,adbreorgsystemdataコマンドの実行を待ちます。処理リアルスレッド数の確保待ち状態が発生した場合,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドコマンドの実行時に使用する処理リアルスレッド数に関する考慮点を参照して対処してください。

    また,使用できる処理リアルスレッドはクライアントグループ機能を適用しているかどうかによって変わります。詳細はマニュアルHADB システム構築・運用ガイドグループの処理リアルスレッド数を設定する際の考慮点を参照してください。

  2. adbreorgsystemdataコマンドの実行中は,アンロードファイルに対して,ほかのアプリケーションによる読み込みや書き込みを行わないでください。

  3. adbreorgsystemdataコマンドのオプションに指定するファイルの改行コードは,X'0A'LF)またはX'0D0A'CRLF)としてください。

  4. adbreorgsystemdataコマンドの実行を中断する場合は,adbcancelコマンドで中断させてください。実行中のコマンドをadbcancelコマンドで中断する方法については,「1.6 実行中のコマンドを中断(強制終了)する場合」を参照してください。

  5. システム表の再編成処理は,サーバプロセスで実行されます。このため,[Ctrl][C]キーなどでadbreorgsystemdataコマンドのコマンドプロセスを強制終了しても,サーバプロセスで実行中のシステム表の再編成処理は中断されません(処理が続行されます)。再編成処理が完了すると,メッセージログファイルにKFAA81001-Iメッセージが出力されます。

  6. システム表の再編成処理中に作業用のファイル(作業用一時ファイル)が一時的に作成されます。作業用一時ファイルは,adbreorgsystemdataコマンドが正常に終了した場合(リターンコードが0または4),および再編成前のデータの削除に失敗した場合(リターンコードが12)は自動的に削除されます。ただし,adbreorgsystemdataコマンドが正常に終了しなかった場合は,作業用一時ファイルが削除されないことがあります。

    このとき,処理対象表および-wオプションを変更しないでadbreorgsystemdataコマンドを再実行すると,残った作業用一時ファイルはコマンドの正常終了時に自動で削除されます。このため,作業用一時ファイルが残っていても問題はありません。ただし,adbreorgsystemdataコマンドの再実行前にディスクの空き容量を増やしたい場合は,作業用一時ファイルを削除してください。

  7. システム表の再編成処理中に,無効な行データを除いたシステム表のデータを格納するファイル(アンロードファイル)が一時的に作成されます。アンロードファイルは,adbreorgsystemdataコマンドが正常に終了した場合(リターンコードが0または4),および再編成前のデータの削除に失敗した場合(リターンコードが12)は自動的に削除されます。ただし,adbreorgsystemdataコマンドが正常に終了しなかった場合は,アンロードファイルが削除されないことがあります。

    このとき,処理対象表および-fオプションを変更しないでadbreorgsystemdataコマンドを再実行すると,残ったアンロードファイルはコマンドの正常終了時に自動で削除されます。このため,アンロードファイルが残っていても問題はありません。

    -fオプションを変更してadbreorgsystemdataコマンドを再実行する場合は,変更前のアンロードファイルの格納先ディレクトリを確認してください。アンロードファイルが残っているときは,アンロードファイルを削除してください。

    なお,アンロードファイルは,処理対象表1つにつき1ファイル出力されます。アンロードファイルのファイル名を次に示します。

    アンロードファイルのファイル名

    reorganize-unload-[表ID]-00001

    表ID:処理対象表の表IDを16進数に変換した8桁の文字列