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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


17.10.5 B-treeインデクスとテキストインデクス作成処理からの再実行機能の適用可否

adbimportコマンドの中断タイミングによって,adbimportコマンドを再実行したときに,B-treeインデクスとテキストインデクス作成処理からの再実行機能が適用されるかどうかが決まります。

adbimportコマンドの中断タイミングによるB-treeインデクスとテキストインデクス作成処理からの再実行機能の適用可否を次の表に示します。

なお,データベースの回復方法はどの時点で中断が発生しても同じになります。

表17‒17 adbimportコマンドの中断タイミングによるB-treeインデクスとテキストインデクス作成処理からの再実行機能の適用可否

-dオプションの指定

中断のタイミング※1

表データ部の作成中

ソート処理中

B-treeインデクスとテキストインデクスの作成中※2

指定あり(作成モード)

  • 再実行機能の適用可否

    適用されません。※3

  • 表の状態

    次のどちらかの状態です。

    ・データなしの状態

    adbimportコマンド実行前の状態

  • インデクスの状態

    B-treeインデクス,テキストインデクス,およびレンジインデクスは,次のどちらかの状態です。

    ・データなしの状態

    adbimportコマンド実行前の状態

  • 再実行機能の適用可否

    適用されます。※4

  • 表の状態

    更新不可状態です。

  • インデクスの状態

    レンジインデクスのインポートは完了しています。

    B-treeインデクスおよびテキストインデクスは未完状態です。

指定なし(追加モード)

  • 再実行機能の適用可否

    適用されません。※3

  • 表の状態

    adbimportコマンド実行前の状態です。

  • インデクスの状態

    B-treeインデクス,テキストインデクス,およびレンジインデクスは,adbimportコマンド実行前の状態です。

  • 再実行機能の適用可否

    適用されます。※4

  • 表の状態

    更新不可状態です。

  • インデクスの状態

    レンジインデクスのインポートは完了しています。

    B-treeインデクスおよびテキストインデクスは,adbimportコマンド実行前の状態です。

(凡例)

再実行機能:B-treeインデクスとテキストインデクス作成処理からの再実行機能

B-treeインデクスには,主キーに対応するB-treeインデクスも含まれます。

注※1

中断のタイミングは,次に示すように出力されたメッセージで確認できます。

[図データ]

注※2

KFAA80204-Iメッセージ(リターンコードが0または4)が出力されている場合は,表およびインデクスのインポート処理が完了しています。この場合,adbimportコマンドの再実行は不要です。

KFAA80204-Iメッセージが出力されていない場合は,次のコマンドを実行して出力結果の2行目を確認してください(出力結果の1行目は列のタイトルです)。

adbdbstatus -c table -n adbimportコマンドが中断した表名

adbimportコマンドが中断した表名は,「スキーマ名.表識別子」の形式で指定します。

Command_status列(17列目)の値がabort,かつRerun_command列(18列目)の値がadbimportのとき

インポート処理が完了していません。adbimportコマンドを再実行してください。

[図データ]

Command_status列(17列目)およびRerun_command列(18列目)に値が出力されていないとき

インポート処理が完了しています。adbimportコマンドの再実行は不要です。

[図データ]

注※3

adbimportコマンドの再実行時,データインポート処理を最初から行います。

注※4

adbimportコマンドの再実行時,B-treeインデクスおよびテキストインデクスの作成処理からデータインポート処理を再開します。ただし,adbimportコマンドの再実行前に,処理対象表に定義されているB-treeインデクスおよびテキストインデクスをすべて削除した場合は,コマンドの終了処理だけ実行します。