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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


14.1.1 機能概要

adbexportコマンドを実行すると,実表およびビュー表のデータをファイルに出力できます。この処理をデータエクスポート処理といいます。adbexportコマンドに表名を指定した場合は,指定した表(実表およびビュー表)のデータを出力できます。adbexportコマンドにSQL記述ファイルを指定した場合は,ファイル中に記述したSQL文(SELECT文)の検索結果を出力できます。

データエクスポート処理の概要を次の図に示します。

図14‒1 データエクスポート処理の概要

[図データ]

[説明]

adbexportコマンドを実行すると,表データをファイルに出力できます。SQL記述ファイルを指定した場合は,任意の検索結果を出力できます。

なお,adbexportコマンドでデータをエクスポートできる表は,次の表です。

  • EXPORT TABLE権限を持っている実表

  • EXPORT TABLE権限を持っているビュー表

  • ディクショナリ表

  • システム表

メモ
マルチチャンク表のデータをエクスポートする場合

待機状態のチャンクに含まれるデータを出力したい場合は,待機状態のチャンクのチャンクIDを出力対象に指定して,チャンク単位でデータを出力する必要があります。チャンクIDを指定しないと,待機状態のチャンクは出力対象外になります。

チャンク単位でデータを出力する方法については,「14.2.1 指定形式およびオプションの説明」の「(3) オプションの説明」にある-cオプションの説明を参照してください。

各ファイルについて次に説明します。
  • 出力データファイル

    表データが出力されるファイルです。出力形式はCSV形式です。CSV形式については,「14.5 出力データファイルの形式(CSV形式)」を参照してください。

    なお,出力データファイルを圧縮して,GZIP形式のファイルとしてエクスポートすることもできます。出力データファイルの圧縮形式の詳細については,「14.6 出力データファイルの圧縮形式」を参照してください。

  • 出力データパスファイル

    出力データファイルの出力先のパス名一覧を指定するファイルです。

  • エクスポートオプションファイル

    adbexportコマンドの実行環境を設定するオプションを指定するファイルです。

  • SQL記述ファイル

    任意の検索結果をエクスポートする際に,検索に使用するSELECT文を記載したファイルです。