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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


13.10.6 特定のインデクスの状態を調べる(インデクスのサマリ情報の出力)

特定のインデクス(ADBUSER01.INDEX01)のサマリ情報を出力して,次の情報を調べます。

adbdbstatusコマンドの実行例

adbdbstatus -c index              ...1
            -n ADBUSER01.INDEX01  ...2
[説明]
  1. サマリ情報を取得する範囲として,インデクスを指定します。

  2. サマリ情報を取得するインデクス名(ADBUSER01.INDEX01)を指定します。

adbdbstatusコマンドを実行すると,インデクスADBUSER01.INDEX01のサマリ情報が出力されます。

出力結果を確認する方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) インデクスが未完状態かどうかを調べるとき

[図データ]

次の手順に従って,インデクスADBUSER01.INDEX01が未完状態かどうかを調べます。

  1. インデクスのスキーマ名およびインデクス識別子を確認します。

    インデクスのスキーマ名(ADBUSER01)がSchema_name列(出力結果の5列目)に,インデクス識別子(INDEX01)がIndex_identifier列(出力結果の6列目)に出力されていることを確認します。

  2. インデクスが未完状態かどうかを調べます。

    インデクスが未完状態の場合は,Unfinished列(出力結果の15列目)にunfinishedが出力されます。未完状態のインデクスの種類を確認する場合は,Index_type列(出力結果の8列目)を確認してください。

    B-treeインデクスの未完状態を解除する方法については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドB-treeインデクスが未完状態になったときの対処方法を参照してください。

    テキストインデクスの未完状態を解除する方法については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドテキストインデクスが未完状態になったときの対処方法を参照してください。

    レンジインデクスの未完状態を解除する方法については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドレンジインデクスが未完状態になったときの対処方法を参照してください。

    メモ

    --shared-lockオプションを指定している場合は,Unfinished列(出力結果の15列目)にno_checkと出力されます。インデクスの未完状態に関する情報は出力されません。インデクスが未完状態かどうかを調べる場合は,--shared-lockオプションを指定しないでください。

(2) インデクスが一意性制約違反状態かどうかを調べるとき

[図データ]

次の手順に従って,インデクスADBUSER01.INDEX01が一意性制約違反状態かどうかを調べます。

  1. インデクスのスキーマ名およびインデクス識別子を確認します。

    インデクスのスキーマ名(ADBUSER01)がSchema_name列(出力結果の5列目)に,インデクス識別子(INDEX01)がIndex_identifier列(出力結果の6列目)に出力されていることを確認します。

  2. インデクスが一意性制約違反状態かどうかを調べます。

    インデクスが一意性制約違反状態の場合は,Unique_constraint_violated列(出力結果の12列目)にunique_constraint_violatedが出力されます。

    インデクスの一意性制約違反状態を解除する方法については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイド一意性制約に違反した場合の対処方法(KFAA61205-Wメッセージが出力された場合)を参照してください。

    メモ

    --shared-lockオプションを指定している場合は,Unique_constraint_violated列(出力結果の12列目)にno_checkと出力されます。インデクスの一意性制約違反状態に関する情報は出力されません。インデクスが一意性制約違反状態かどうかを調べる場合は,--shared-lockオプションを指定しないでください。