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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


13.7.2 DBエリア,表とインデクスの使用量情報で出力される項目の一覧

DBエリア,表とインデクスの使用量情報で出力される項目(列)のタイトル,および出力される内容を次の表に示します。各列の出力順序は,次に示す表の項番の順序と同じです。DBエリア,表とインデクスの使用量情報の出力規則については,「13.12 adbdbstatusコマンドの出力規則」を参照してください。

表13‒20 DBエリア,表とインデクスの使用量情報で出力される列

項番

列のタイトル

出力される内容

囲み文字の有無

1

Type

出力される情報の種類※6

UsedDBエリア,表とインデクスの使用量情報

Used(Shared_lock)DBエリア,表とインデクスの使用量情報(--shared-lockオプションを指定している場合)

×

2

Timestamp

adbdbstatusコマンド実行時のタイムスタンプ※6

adbdbstatusコマンドを実行した日時が,次の形式で出力されます。

"YYYY-MM-DDhh:mm:ss"※1

3

DBarea_name

DBエリア名※6

4

DBarea_ID

DBエリアID※6

×

5

DBarea_type

DBエリアの種類※6
  • dictionaryディクショナリ用DBエリア

  • system_tableシステム表用DBエリア

  • dataデータ用DBエリア

×

6

Rsv

7

Page_size

ページサイズ(単位:バイト)※6

×

8

Segment_size

セグメントサイズ(単位:ページ数)※6

×

9

DBarea_filename

DBエリアファイル名※6

DBエリアに割り当てたDBエリアファイルのファイルパスが出力されます。

  • レギュラーファイルの場合

    DBエリアファイルの絶対パスが出力されます。

  • ブロックスペシャルファイルの場合

    DBエリアファイルに割り当てたブロックスペシャルファイル名が出力されます。シンボリックリンクのときは,シンボリックリンクのリンク先が出力されます。

10

Rsv

11

Object_type

スキーマオブジェクトの種類※2,※6
  • table

  • indexインデクス

×

12

Schema_name

スキーマ名※2,※6

ディクショナリ表(実表),システム表(実表),およびそれらに定義されているインデクスの場合は,スキーマ名が"HADB"となります。

13

Object_identifier

スキーマオブジェクト識別子※2,※6

表識別子またはインデクス識別子が出力されます。

14

Object_ID

スキーマオブジェクトID※2,※6

表IDまたはインデクスIDが出力されます。

×

15

Chunk_ID

チャンクID※2,※6

×

16

Chunk_create_time

チャンク作成時のタイムスタンプ※2,※6

チャンクを作成した日時が,次の形式で出力されます。

"YYYY-MM-DDhh:mm:ss"※1

なお,次のケースに該当する場合は,出力される内容が異なります。

  • マージしたチャンクの場合は,マージ元チャンクの中で,最も古いチャンクを作成した日時が出力されます。

  • チャンクの状態変更によるカレントチャンクの切り替えによって作成されたチャンクの場合は,adbchgchunkstatusコマンドを実行した日時が出力されます。

  • バックグラウンドインポートで待機状態のチャンクとして作成されたあとで,adbchgchunkstatusコマンドでチャンクの状態を通常状態に変更されたチャンクの場合は,adbchgchunkstatusコマンドを実行した日時が出力されます。

  • バックグラウンドインポートで待機状態のチャンクとして作成されたあとで,adbchgchunkstatusコマンドでチャンクの状態を通常状態に変更されていないチャンクの場合は,この項目には値が出力されません。

  • システム表(実表)の場合は,adbinitコマンドを実行した日時,またはadbreorgsystemdataコマンドを最後に実行した日時が出力されます。

    ただし,Chunk_status列がPending_deleteのときは,「再編成前のデータの削除まで完了したadbreorgsystemdataコマンド」を最後に実行した日時が出力されます。再編成前のデータが残ったadbreorgsystemdataコマンドの実行日時は出力されません。

17

Chunk_swap_time

チャンク切り替え時のタイムスタンプ※2,※6,※7

新たなチャンクが作成されてカレントチャンクが切り替わった日時が,次の形式で出力されます。

"YYYY-MM-DDhh:mm:ss"※1

チャンクを切り替えていない場合,この項目には値が出力されません。

なお,次のケースに該当する場合は,出力される内容が異なります。

  • マージしたチャンクの場合は,マージ元チャンクの中で,最も新しいカレントチャンクが切り替わった日時が出力されます。

  • バックグラウンドインポートで待機状態のチャンクとして作成されたあとで,adbchgchunkstatusコマンドでチャンクの状態が通常状態に変更されており,かつ通常状態に変更されたときにカレントチャンクにならなかったチャンクの場合は,adbchgchunkstatusコマンドを実行した日時が出力されます。

  • システム表(実表)の場合は,Chunk_status列がPending_deleteのときにだけ,次に示す日時が出力されます。

    ・「再編成後のデータは作成されたが,再編成前のデータが削除されなかったadbreorgsystemdataコマンド」を最後に実行した日時

18

Chunk_status

チャンクの状態※2,※6,※7
  • Normal通常状態

  • Wait待機状態

  • Pending_delete削除仕掛中

×

19

Segment_type

セグメントの種類※2,※6

表(ローストア形式)の場合

  • Base_row基本行用セグメント

  • Branch_row分岐行用セグメント

表(カラムストア形式)の場合

  • Column_dataカラムデータ用セグメント

  • Row_dataローデータ用セグメント

B-treeインデクスの場合

  • Lower_pageB-treeインデクス下位ページ用セグメント

  • Upper_pageB-treeインデクス上位ページ用セグメント

テキストインデクスの場合

  • String_page文字列管理部用のセグメント

  • Position_page出現情報管理部用のセグメント

レンジインデクスの場合

  • Range_controlDBエリアファイル管理部用のセグメント

  • Range_index_control値域情報部用のセグメント

×

20

Used_segments※3

使用中セグメント数※4,※6,※7

セグメントの種類ごと,またはDBエリアファイルごとに使用しているセグメント数※4が出力されます。

×

21

Used_pages※3,※8

使用中ページ数※2,※4,※6

セグメントの種類ごとに使用しているページ数※4が出力されます。

×

22

Total_segments※3

DBエリアファイル内の総セグメント数※4,※5,※7

adbdbstatusコマンド実行時のDBエリアファイルのサイズで,管理できるセグメント数※4が出力されます。

×

23

Initialized_pages※3

DBエリアファイル内の初期化済みページ数※4,※5,※7

このページ数には,ディレクトリページが含まれています。ディレクトリページについては,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドDBエリアの構造(セグメントとページ)ページページの種類を参照してください。

×

24

Storage_format

チャンク内のデータ格納形式※2

表の場合

  • row:ローストア形式

  • column:カラムストア形式

表以外の場合

値が出力されません。

×

(凡例)

−:値が出力されません。

○:出力される値が囲み文字で囲まれます。

×:出力される値が囲み文字で囲まれません。

注※1

年(YYYY)は4桁で出力されます。月(MM),日(DD),時(hh),分(mm),および秒(ss)は2桁で出力されます。桁数が足りない場合は,足りない分,左側に0が補われます。△は半角空白を表します。

注※2

表およびインデクスの使用量が出力される行で,値が出力されます。表およびインデクスの使用量が出力される行の出力行数を次に示します。

セグメントの種類×DBエリアファイル数×チャンク数

注※3

-Sオプションを指定して使用量の表示単位を変更すると,表示単位にあわせて,使用量に関する出力項目の列のタイトルが変更されます。表示単位と列のタイトルの詳細については,「13.2.1 指定形式およびオプションの説明【サマリ情報・使用量情報を出力する場合】」の「(3) オプションの説明」の「表13‒2 使用量に関する出力項目の表示単位と列のタイトル」を参照してください。

注※4

-Sオプションを指定すると,使用量に関する出力項目の表示単位を,キロバイト単位,メガバイト単位またはギガバイト単位に変更できます。

注※5

DBエリアファイルの使用量が出力される行で,値が出力されます。DBエリアファイルの使用量が出力される行の出力行数は,DBエリアを構成するDBエリアファイル数と同じです。

注※6

--shared-lockオプションを指定してadbdbstatusコマンドを実行した場合,次に示す表では,削除仕掛中のチャンクに関する情報が出力される行が,出力されないことがあります。

  • システム表(実表)

  • adbmergechunkコマンド実行中の表

注※7

--shared-lockオプションを指定したadbdbstatusコマンドと,処理対象の表を更新するトランザクション処理が同じタイミングで実行された場合,adbdbstatusコマンドの出力結果には,更新途中の値が出力されます。そのため,ほかの項目の値と不整合になることがあります。例を次に示します。

(例1)

同一のDBarea_filename(DBエリアファイル名)に出力されているUsed_segments(使用中セグメント数)の値の合計が,Total_segments(DBエリアファイル内の総セグメント数)の値と一致しない。

(例2)

カレントチャンクについて,Chunk_swap_time(チャンク切り替え時のタイムスタンプ)が出力される。

注※8

更新行のカラム化機能で,再利用が可能になった基本行用ページのページ数も含まれます。更新行のカラム化機能については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイド更新行のカラム化機能の運用(カラムストア表の検索性能の維持)を参照してください。