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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


13.4.2 表のサマリ情報で出力される項目の一覧

表のサマリ情報で出力される項目(列)のタイトル,および出力される内容を次の表に示します。各列の出力順序は,次に示す表の項番の順序と同じです。表のサマリ情報の出力規則については,「13.12 adbdbstatusコマンドの出力規則」を参照してください。

表13‒17 表のサマリ情報で出力される列

項番

列のタイトル

出力される内容

囲み文字の有無

1

Type

出力される情報の種類

Table表のサマリ情報

Table(Shared_lock)表のサマリ情報(--shared-lockオプションを指定している場合)

×

2

Timestamp

adbdbstatusコマンド実行時のタイムスタンプ

adbdbstatusコマンドを実行した日時が,次の形式で出力されます。

"YYYY-MM-DDhh:mm:ss"※1

3

DBarea_name

表が格納されているDBエリア名

4

DBarea_ID

表が格納されているDBエリアID

×

5

Schema_name

表のスキーマ名

ディクショナリ表(実表)およびシステム表(実表)の場合は,スキーマ名が"HADB"となります。

6

Table_identifier

表識別子

7

Table_ID

表ID

×

8

Table_type

表の種類
  • userユーザが定義した表

  • dictionaryディクショナリ表(実表)

  • systemシステム表(実表)

×

9

Rsv

10

Page_size

ページサイズ(単位:バイト)

×

11

Segment_size

セグメントサイズ(単位:ページ数)

×

12

Creatable_chunks

表に作成できるチャンク数※4

バックグラウンドインポートを実行できる回数が出力されます。

シングルチャンク表の場合は,0が出力されます。

×

13

Created_chunks

表に作成されたチャンク数※4

次に示すチャンク数を含んだ数が,表に作成されたチャンク数として出力されます。

  • 削除仕掛中のチャンク数

  • adbmergechunkコマンドで一時的に使用するシステム用のチャンク数

上記は,待機状態のチャンク数を含みます。

シングルチャンク表の場合は,1が出力されます。

システム表(実表)の場合は,1または2が出力されます。

×

14

Current_chunk_ID

表のカレントチャンクのチャンクID※4

シングルチャンク表の場合は,1が出力されます。

システム表(実表)の場合は,「1+adbreorgsystemdataコマンドの実行回数」が出力されます。

×

15

Pending_delete_chunks

表の削除仕掛中のチャンク数※4

マルチチャンク表の場合は,adbmergechunkコマンドで削除が完了していないマージ元チャンクの数が出力されます。

シングルチャンク表の場合は,0が出力されます。

システム表(実表)の場合は,0または1が出力されます(再編成前のデータの削除が完了していないときに,1が出力されます)。

×

16

Non-updatable

表の更新不可状態
  • non-updatable:表が更新不可状態の場合に出力されます。

  • no_check--shared-lockオプションを指定している場合に出力されます。表の更新不可状態の情報を取得できません。

上記以外の場合,この項目には値が出力されません。

×

17

Command_status

コマンドの終了状態(コマンドの再実行の要否)

次に示すどちらかの場合は,abortが出力されます。

  • Rerun_command列にコマンド名が出力されたコマンドが,表またはインデクスの作成中に異常終了した場合

    Rerun_command列にコマンド名が出力されたコマンドを再実行してください。該当するコマンドを再実行するまで,そのほかの,表およびインデクスを作成するコマンドは実行できません。表およびインデクスを作成するコマンドを次に示します。

    adbimportコマンド

    adbidxrebuildコマンド

    adbunarchivechunkコマンド

  • Rerun_command列にコマンド名が出力されたコマンドが,再編成前のデータの削除が完了する前に異常終了した場合

    Rerun_command列にコマンド名が出力されたコマンドを再実行してください。該当するコマンドを次に示します。

    adbreorgsystemdataコマンド

--shared-lockオプションを指定している場合,コマンドの終了状態の情報を取得できないため,no_checkが出力されます。

上記以外の場合,この項目には値が出力されません。

×

18

Rerun_command

再実行するコマンド名

Command_status列がabortの場合に,再実行が必要なコマンド名が出力されます。

  • adbimportadbimportコマンド

  • adbidxrebuildadbidxrebuildコマンド

  • adbunarchivechunkadbunarchivechunkコマンド

  • adbreorgsystemdataadbreorgsystemdataコマンド

再実行が必要なコマンドがない場合,この項目には値が出力されません。

×

19

Rsv

20

Used_segments※2

表の使用中セグメント数※3,※5

各表で使用しているセグメント数※3,※5が出力されます。

×

21

Used_pages※2,※6

表の使用中ページ数※3,※5

各表で使用しているページ数※3,※5が出力されます。

×

22

Rsv

23

Wait_chunks

待機状態のチャンク数※4

シングルチャンク表の場合は,0が出力されます。

×

24

Archive_chunks

アーカイブ状態のチャンク数

シングルチャンク表,およびレギュラーマルチチャンク表の場合は,0が出力されます。

×

25

Storage_format

表データの格納形式
  • row:ローストア形式

  • column:カラムストア形式

×

(凡例)

−:値が出力されません。

○:出力される値が囲み文字で囲まれます。

×:出力される値が囲み文字で囲まれません。

注※1

年(YYYY)は4桁で出力されます。月(MM),日(DD),時(hh),分(mm),および秒(ss)は2桁で出力されます。桁数が足りない場合は,足りない分,左側に0が補われます。△は半角空白を表します。

注※2

-Sオプションを指定して使用量の表示単位を変更すると,表示単位にあわせて,使用量に関する出力項目の列のタイトルが変更されます。表示単位と列のタイトルの詳細については,「13.2.1 指定形式およびオプションの説明【サマリ情報・使用量情報を出力する場合】」の「(3) オプションの説明」の「表13‒2 使用量に関する出力項目の表示単位と列のタイトル」を参照してください。

注※3

-Sオプションを指定すると,使用量に関する出力項目の表示単位を,キロバイト単位,メガバイト単位またはギガバイト単位に変更できます。

注※4

--shared-lockオプションを指定したadbdbstatusコマンドと,処理対象の表を更新するトランザクション処理が同じタイミングで実行された場合,adbdbstatusコマンドの出力結果には,更新途中の値が出力されます。そのため,ほかの項目の値と不整合になることがあります。例を次に示します。

(例)

処理対象の表で,Wait_chunks(待機状態のチャンク数)の値が,Created_chunks(表に作成されたチャンク数)の値よりも大きくなる。

注※5

--shared-lockオプションを指定した場合,次に示す表のUsed_segments(表の使用中セグメント数)やUsed_pages(表の使用中ページ数)の値には,削除仕掛中のチャンクに関する値を除いた値が出力されます。

  • システム表(実表)

  • adbmergechunkコマンド実行中の表

注※6

更新行のカラム化機能で,再利用が可能になった基本行用ページのページ数も含まれます。更新行のカラム化機能については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイド更新行のカラム化機能の運用(カラムストア表の検索性能の維持)を参照してください。