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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


12.3.1 最新の監査証跡ファイルを変換する場合

監査証跡ファイル内の監査証跡をadbconvertaudittrailfileコマンドで変換して,統一フォーマット用監査証跡ファイルに出力します。このとき,次に示す手順でadbconvertaudittrailfileコマンドを実行します。

なお,この手順は,統一フォーマット用監査証跡の出力先ディレクトリ(/mnt/audittrail/adbcommon/)が作成されていることを前提としています。

手順
  1. 現用の監査証跡ファイルを切り替える

  2. リネームされた監査証跡ファイルのパスを特定する

  3. adbconvertaudittrailfileコマンドを実行する

各手順の例を以降で説明します。

〈この項の構成〉

(1) 現用の監査証跡ファイルを切り替える

監査管理権限を持つHADBユーザの認可識別子を指定して,adbaudittrail --swapコマンドを実行し,現用の監査証跡ファイルを切り替えます。

adbaudittrailコマンドの指定例
adbaudittrail -u ADBAUDITADMIN -p '#HelloHADB_ADMIN' --swap

(2) リネームされた監査証跡ファイルのパスを特定する

現用の監査証跡ファイルの切り替え時に出力されたKFAA81401-Iメッセージを確認して,リネームされた監査証跡ファイル(変換できる最新の監査証跡ファイル)のパスを特定します。リネームされた監査証跡ファイルのパスは,次に示す例の下線部分に表示されます。

KFAA81401-Iメッセージの出力例
KFAA81401-I The file to which the audit trail is output was swapped. 
(file name = /mnt/audittrail/outputarea/audit/adbaud-20180101-123456-789.aud)

(3) adbconvertaudittrailfileコマンドを実行する

adbconvertaudittrailfile
  -u ADBAUDITVIEWER                                                 ...1
  -p '#HelloHADB_VIEWER'                                            ...2
  --common                                                          ...3
  -d /mnt/audittrail/adbcommon/                                     ...4
  /mnt/audittrail/outputarea/audit/adbaud-20180101-123456-789.aud   ...5
[説明]
  1. 監査参照権限を持つHADBユーザの認可識別子を指定します。

  2. HADBユーザの認可識別子のパスワードを指定します。

  3. --commonオプションを指定します。

  4. 統一フォーマット用監査証跡の出力先ディレクトリのパスを指定します。

  5. (2) リネームされた監査証跡ファイルのパスを特定する」で特定した,リネームされた監査証跡ファイルのパスを指定します。