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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


12.1.2 統一フォーマット用監査証跡ファイルの切り替え

adbconvertaudittrailfileコマンドで変換した監査証跡は,統一フォーマット用監査証跡の出力先ディレクトリ下の統一フォーマット用監査証跡ファイルに出力されます。

統一フォーマット用監査証跡ファイル(adbcommonauditXX.log)は,最大4つ作成されます。ファイル名のXXは通番であり,01~04のどれかになります。

変換した監査証跡が出力されている統一フォーマット用監査証跡ファイルが最大容量(512メガバイト)に達すると,HADBサーバは新たに統一フォーマット用監査証跡ファイルを作成します。そして,作成した統一フォーマット用監査証跡ファイルに切り替えて,変換した監査証跡の出力を続けます。これらの処理を,統一フォーマット用監査証跡ファイルの切り替えといいます。

すでに,切り替え先の統一フォーマット用監査証跡ファイルが存在する場合は,その統一フォーマット用監査証跡ファイルをいったん削除します。そして,同一ファイル名で新たに作成し直したあと,変換した監査証跡の出力を続けます。

統一フォーマット用監査証跡ファイルの切り替えの概要について,次の図に示します。

図12‒2 統一フォーマット用監査証跡ファイルの切り替え

[図データ]

[説明]
  1. adbconvertaudittrailfileコマンドを実行すると,HADBサーバは統一フォーマット用監査証跡ファイル(adbcommonaudit01.log)を作成し,変換した監査証跡を出力します。

  2. 統一フォーマット用監査証跡ファイル(adbcommonaudit01.log)が最大容量(512メガバイト)に達すると,次の出力先となる統一フォーマット用監査証跡ファイル(adbcommonaudit02.log)を作成します。

  3. 出力先を,統一フォーマット用監査証跡ファイル(adbcommonaudit02.log)に変更して,監査証跡の出力を続けます。

  4. 1.~3.と同様の動作を繰り返します。統一フォーマット用監査証跡ファイル(adbcommonaudit04.log)が最大容量に達すると,統一フォーマット用監査証跡ファイル(adbcommonaudit01.log)をいったん削除します。そのあと,同じ名前のファイルを新たに作成します。

  5. 出力先を,統一フォーマット用監査証跡ファイル(adbcommonaudit01.log)に変更して,監査証跡の出力を続けます。