9.6　注意事項

adbchgsrvmodeコマンドは，HADBサーバの稼働中に実行できます。
静止モードへの変更要求を受け付けた際，一度でも更新系SQLを実行したことがあるトランザクションが存在する場合は，そのトランザクションはキャンセルされ，トランザクションを実行中のコネクションは切り離されます。
オフラインモードへの変更要求を受け付けた際，HADBサーバがインストールされているサーバマシンとは異なるマシンからのコネクションが存在している場合は，そのコネクションのトランザクションはキャンセルされ，コネクションは切り離されます。
メンテナンスモードへの変更要求を受け付けた際，メンテナンスモードで実行できるコマンド以外のコネクションが存在している場合は，そのコネクションのトランザクションはキャンセルされ，コネクションは切り離されます。

adbchgsrvmodeコマンドの実行中（稼働モードの変更中）に実行できるSQL文およびコマンドについて，次の表に示します。

表9‒2　稼働モードの変更中に実行できるSQL文およびコマンド
項番	SQL文およびコマンド名	通常モードから静止モード	静止モードから通常モード	通常モードからオフラインモード		オフラインモードから通常モード		通常モードからメンテナンスモード	メンテナンスモードから通常モード
項番	SQL文およびコマンド名	通常モードから静止モード	静止モードから通常モード	サーバマシンでの実行^※1	サーバマシンとは異なるマシンからの実行^※2	サーバマシンでの実行^※1	サーバマシンとは異なるマシンからの実行^※2	通常モードからメンテナンスモード	メンテナンスモードから通常モード
1	検索系SQL	○^※3	○	○	×^※4	○	×	×^※10	×
2	更新系SQL	×^※3	×	○	×^※4	○	×	×^※10	×
3	定義系SQL	×^※3	×	○	×^※4	○	×	×^※10	×
4	制御系SQL	○^※3	○	○	×^※4	○	×	×^※10	×
5	`adbarchivechunk`コマンド	×^※5	×	○	−	○	−	×^※10	×
6	`adbaudittrail`コマンド	× ^※5^，※11	×^※11	○	−	○	−	○	○
7	`adbcancel`コマンド	○	○	○	−	○	−	○	○
8	`adbchgchunkcomment`コマンド	×^※5	×	○	−	○	−	×^※10	×
9	`adbchgchunkstatus`コマンド	×^※5	×	○	−	○	−	×^※10	×
10	`adbchgnodetype`コマンド	×	×	×	−	×	−	×	×
11	`adbchgsqltrc`コマンド	○	○	○	−	○	−	○	○
12	`adbchgsrvmode`コマンド^※6	×	×	×	−	×	−	×	×
13	`adbclientdefmang`コマンド	○	○	○	−	○	−	○	○
14	`adbcolumnize`コマンド	×	×	○	−	○	−	○	○
15	`adbconvertaudittrailfile`コマンド	○	○	○	−	○	−	○	○
16	`adbdbstatus`コマンド	○	○	○	−	○	−	×^※10	×
17	`adbexport`コマンド	○	○	○	−	○	−	×^※10	×
18	`adbgetcst`コマンド	×^※5	×	○	−	○	−	×^※10	×
19	`adbidxrebuild`コマンド	×^※5	×	○	−	○	−	×^※10	×
20	`adbimport`コマンド	×^※5	×	○	−	○	−	×^※10	×
21	`adbinfoget`コマンド	○	○	○	−	○	−	○	○
22	`adbinfosweep`コマンド^※7	×	×	×	−	×	−	×	×
23	`adbinit`コマンド^※7	×	×	×	−	×	−	×^※10	×
24	`adbinstall`コマンド^※7	×	×	×	×	×	×	×	×
25	`adbls`コマンド	○	○	○	−	○	−	○	○
26	`adbmergechunk`コマンド	×^※5	×	○	−	○	−	×^※10	×
27	`adbmodarea`コマンド	×^※5	×	○	−	○	−	○	○
28	`adbmodbuff`コマンド	○	○	○	−	○	−	×^※10	×
29	`adbmonitor`コマンド	○	○	○	−	○	−	○	○
30	`adbreorgsystemdata`コマンド	×^※5	×	○	−	○	−	×^※10	×
31	`adbsql`コマンド^※8	○	○	○	×	○	×	×^※10	×
32	`adbstart`コマンド^※7	×	×	×	−	×	−	×	×
33	`adbstat`コマンド	○	○	○	−	○	−	○	○
34	`adbstop`コマンド^※9	×	×	×	−	×	−	×	×
35	`adbsyndict`コマンド	×^※5	×	○	−	○	−	×^※10	×
36	`adbunarchivechunk`コマンド	×^※5	×	○	−	○	−	×^※10	×

（凡例）

○：稼働モード変更中に実行できます。

×：稼働モード変更中に実行できません（エラーとなります）。

−：HADBサーバがインストールされているサーバマシンで実行するコマンドのため，該当しません。

注※1

サーバマシンでの実行とは，HADBサーバがインストールされているサーバマシンでの実行のことです。

注※2

サーバマシンとは異なるマシンからの実行とは，HADBサーバがインストールされているサーバマシンとは異なるマシンからの実行のことです。

注※3

静止モードに変更する際，一度でも更新系SQLを実行したことがあるトランザクションが存在する場合は，そのトランザクションはキャンセルされ，トランザクションを実行中のコネクションは切り離されます。

注※4

オフラインモードに変更する際，HADBサーバがインストールされているサーバマシンとは異なるマシンからのコネクションが存在している場合は，そのコネクションのトランザクションはキャンセルされ，コネクションは切り離されます。

注※5

静止モードに変更する際，コマンドがすでに実行されている場合は，実行中のコマンドの処理はキャンセルされます。

注※6

adbchgsrvmodeコマンドは複数同時に実行できません。

注※7

HADBサーバの稼働中には実行できないコマンドです。

注※8

実行できるSQL文については，項番1から項番4を参照してください。

注※9

adbchgsrvmodeコマンドとadbstopコマンドは同時に実行できません。

注※10

メンテナンスモードに変更する際，メンテナンスモードで実行できるコマンド以外のコネクションが存在している場合は，そのコネクションのトランザクションはキャンセルされ，コネクションは切り離されます。

注※11

--swapオプション，または-dオプションを指定した場合は，adbaudittrailコマンドを実行できます（エラーになりません）。

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9.6 注意事項

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