Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


5.2.1 指定形式およびオプションの説明

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

adbchgchunkcomment
  -u 認可識別子
〔-p パスワード〕
{-m チャンクに設定するコメント|-d}
  -c チャンクID
  処理対象表
重要

処理対象表は,必ずオプションの最後に指定してください。

(2) オプションの説明

-u 認可識別子

〜〈文字列〉((1〜100バイト))

adbchgchunkcommentコマンドを実行するHADBユーザの認可識別子を指定します。adbchgchunkcommentコマンドを実行するには,次の2つの権限を持っている必要があります。

  • CONNECT権限

  • 処理対象表に対するCHANGE CHUNK COMMENT権限

このオプションに指定する認可識別子は,1~100バイトの範囲で指定してください。ただし,認可識別子を囲む二重引用符は,1~100バイトには含みません。

重要

認可識別子の文字列中に英小文字または\がある場合は,認可識別子の指定規則を必ず確認してください。認可識別子の指定規則については,「1.4.2 認可識別子およびパスワードの指定規則」を参照してください。

-p パスワード

〜〈文字列〉((1〜255バイト))

-uオプションに指定した認可識別子のパスワードを指定します。

重要

パスワードの文字列中に,二重引用符(")やストローク(|)など,OSやシェルが別の意味で使用している文字がある場合は,パスワードの指定規則を必ず確認してください。パスワードの指定規則については,「1.4.2 認可識別子およびパスワードの指定規則」を参照してください。

なお,このオプションを省略してadbchgchunkcommentコマンドを実行すると,パスワードの入力を求める応答メッセージが表示されます。バックグラウンドで実行する場合など,標準入力からパスワードを入力できない環境では,このオプションを省略しないでください。

-m チャンクに設定するコメント

〜〈文字列〉((1〜1,024バイト))

チャンクのコメントを設定および変更する場合に指定します。

マルチチャンク表に対して指定してください。シングルチャンク表に対して指定した場合,エラーとなります。

指定時の規則を次に示します。

  • 指定したコメントは,英大文字と英小文字が区別されます。

  • 二重引用符("),ストローク(|)など,OSやシェルが別の意味で使用している文字を含むコメントを設定する場合は,その文字の直前にエスケープ文字(\)を指定してください。または,コメント全体をアポストロフィ(')で囲んでください。

    (例1)-m abc\|def

    (例2)-m 'abc|def'

    どちらの場合も,コメントとしてabc|defが設定されます。

  • 文字列を二重引用符(")で囲み,さらにアポストロフィ(')で囲むと,二重引用符(")および文字列がコメントとして扱われます。

    (例)-m '"abcdef"'

    この場合,コメントとして"abcdef"が設定されます。

  • コメントの文字コードは,HADBサーバの環境変数のADBLANGに設定した文字コードと同じになります。

-d

チャンクに設定したコメントを削除する場合に指定します。コメントを設定していないチャンクに対して,-dオプションを指定してadbchgchunkcommentコマンドを実行すると,コメントを削除しないで正常終了します。

-c チャンクID

〜〈整数〉((1〜9,223,372,036,854,775,807))

コメントを設定,変更,および削除するチャンクのチャンクIDを指定します。

存在しないチャンクIDを指定した場合,KFAA50294-Eメッセージが出力されます。

処理対象表

コメントを設定,変更,および削除する表を指定します。マルチチャンク表を指定してください。

指定規則を次に示します。

  • スキーマ名.表識別子」の形式で指定します。

    自分が所有している表を指定する場合は,スキーマ名を省略できます。ほかのHADBユーザが所有している表を指定する場合は,スキーマ名を指定してください。

  • スキーマ名または表識別子中に,英小文字または\がある場合の指定規則については,「1.4.3 表名の指定規則」を参照してください。

  • CHANGE CHUNK COMMENT権限を持っている表を指定できます。

  • シングルチャンク表は指定できません。

  • ビュー表は指定できません。