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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


4.5 注意事項

  1. adbcancelコマンドはHADBサーバの処理とは非同期で実行されます。そのため,処理対象のコネクションがHADBから切り離されたかどうかはadbls -d cnctコマンドの実行結果で確認してください。adbcancelコマンドに指定したコネクションIDに処理対象のコネクション情報が表示されていない場合は,コネクションがHADBから切り離されています。

  2. adbcancelコマンドで強制終了できるコマンドは,HADBサーバとコネクションを確立するコマンド(adbimportコマンドなど)だけです。コネクションが確立されているかどうかは,adbls -d cnctコマンドの実行結果のPROGRAM欄で確認できます。コネクションが確立されている場合,PROGRAM欄にコマンド名が表示されます。

  3. adbcancelコマンドでトランザクション実行中のAPを強制終了した場合,トランザクションをロールバックしたあとに,HADBサーバからコネクションを切り離します。対象となるAPがトランザクション実行中かどうかは,adbls -d cnctコマンドの実行結果のSTATUS欄がSTARTEDであるかどうかで判別できます。STARTEDであればトランザクションの実行中です。

  4. 異常終了したAPのトランザクションが実行中のまま終了しない場合,adbcancelコマンドを実行しなくても,該当するAPのクライアント定義のadb_clt_rpc_sql_wait_timeオペランドで指定した時間が過ぎると,トランザクションはロールバックされてHADBサーバからコネクションが切り離されます。

  5. マルチノード機能を使用している場合,adbcancelコマンドは,ノード間で非同期に実行されます。そのため,adblsコマンドで表示される情報が,一時的にノード間で不一致になることがあります。