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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


19.8 CLI関数の戻り値

次に示すCLI関数の戻り値を次の表に示します。

表19‒11 CLI関数の戻り値

項番

事象

記号定数

1

CLI関数が正常に終了した

a_rdb_RC_SQL_SUCCESS

0

2

警告あり終了

a_rdb_RC_SQL_WARNING

+1

3

データがない

a_rdb_RC_SQL_NO_DATA

+100

4

SQLエラーが発生した

SQLCODE

5

クライアントメッセージログファイルにメッセージが出力できないエラーが発生した

エラー要因コード

6

そのほかのエラーが発生した

a_rdb_RC_SQL_ERROR

-1

(凡例)

−:該当しません。

注※

エラー要因コードの一覧を次の表に示します。

表19‒12 エラー要因コードの一覧

項番

エラー要因コード

エラー要因

1

-10000

引数ConnectionHandleの指定に誤りがあります(NULLが指定されました)。

2

-11000

クライアントメッセージログファイルのメッセージカタログファイルの絶対パスの取得に失敗しました。

3

-12XXX

クライアントメッセージログファイルのメッセージカタログファイルのopen処理に失敗しました。XXXにはerrno(エラー番号)が返却されます。

4

-13000

環境変数ADBMSGLOGSIZE(クライアントメッセージログファイルのサイズ)の取得に失敗しました。

5

-14000

クライアントメッセージログファイルの絶対パスの取得に失敗しました。

6

-15XXX

クライアントメッセージログファイルのopen処理に失敗しました。XXXにはerrno(エラー番号)が返却されます。

7

-16XXX

クライアントメッセージログファイルのfstat処理に失敗しました。XXXにはerrno(エラー番号)が返却されます。

8

-17XXX

クライアントのメッセージログファイルのread処理に失敗しました。XXXにはerrno(エラー番号)が返却されます。

9

-18XXX

クライアントのメッセージログファイルのlseek処理に失敗しました。XXXにはerrno(エラー番号)が返却されます。

10

-19XXX

クライアントのメッセージログファイルのwrite処理に失敗しました。XXXにはerrno(エラー番号)が返却されます。

11

-21000

HADBクライアントのバージョンとODBCドライバのバージョンが不一致です。

データ型の変換時に使用するCLI関数の戻り値を次の表に示します。

表19‒13 データ型の変換時に使用するCLI関数の戻り値

項番

事象

記号定数

対処方法

1

CLI関数が正常に終了した

a_rdb_RC_CNV_SUCCESS

0

なし。

2

変換前のデータを格納している領域のアドレスが不正

a_rdb_RC_CNV_INVALID_SRC_ADDRESS

1

変換前のデータを格納している領域のアドレスを確認してください。

3

変換前のデータ長が不正

a_rdb_RC_CNV_INVALID_SRC_LENGTH

2

変換前のデータ長が正しいか確認してください。

4

変換前のデータに変換できないデータがある

a_rdb_RC_CNV_INVALID_FORMAT

3

変換前のデータを確認してください。

5

変換後のデータ型が不正

a_rdb_RC_CNV_INVALID_DEST_LENGTH

4

SQLのデータ型については,マニュアルHADB SQLリファレンスデータ型を参照してください。

そのあと,次に示す指定が正しいか確認してください。

  • a_rdb_CNV_charDECIMAL()の引数DECIMAL_PrecisionまたはDECIMAL_Scale

  • a_rdb_CNV_charTIME()の引数TIME_Scale

  • a_rdb_CNV_charTIMESTAMP()の引数TIMESTAMP_Scale

  • a_rdb_CNV_charBINARY()の引数BINARY_Length

  • a_rdb_CNV_charVARBINARY()の引数VARBINARY_Length

6

変換後のデータを格納する領域のアドレスが不正

a_rdb_RC_CNV_INVALID_DEST_ADDRESS

5

変換後のデータを格納する領域のアドレスを確認してください。

7

変換後のデータを格納する領域の長さが不正

a_rdb_RC_CNV_INVALID_BUF_LENGTH

6

変換されたデータを格納する領域の長さを指定する引数(BufferLength)の値を確認してください。

8

変換前のデータを格納する領域と,変換後のデータを格納する領域が重複している

a_rdb_RC_CNV_OVERRAPPING_AREA

7

領域のアドレスが重複していないか,引数の値を確認してください。

9

指定された文字列種別が不正

a_rdb_RC_CNV_INVALID_CHAR_TYPE

8

正しい文字列種別を指定してください。