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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


18.2.4 データを追加,更新,または削除する場合

更新系SQLによるデータの追加,更新,または削除は,SELECTと同様に文ハンドルを確保してからSQL文の前処理を行い,そのあとにa_rdb_SQLExecute()を使用してSQL文を実行します。

データの更新および削除の処理の流れを次の図に示します。

図18‒7 データの更新および削除の処理の流れ

[図データ]

a_rdb_SQLPrepare()で事前にSQL文を前処理していない場合でも,a_rdb_SQLExecDirect()でSQL文の前処理と実行を同時に行うことができます。

なお,?パラメタを使用する場合は,a_rdb_SQLBindParams()またはa_rdb_SQLBindArrayParams()を使用して?パラメタの関連づけをする必要があります。a_rdb_SQLBindParams()については「19.4.4 a_rdb_SQLBindParams()(?パラメタの関連づけ)」を,a_rdb_SQLBindArrayParams()については「19.4.2 a_rdb_SQLBindArrayParams()(?パラメタの一括関連づけ)」を参照してください。

データの更新および削除の実行例を次に示します。

データの更新および削除の実行例
/* 文ハンドルの確保 */
rtnc = a_rdb_SQLAllocStmt(hCnct, &hStmt, NULL) ;
/* INSERT文の準備 */
rtnc = a_rdb_SQLPrepare(hCnct,
                        hStmt,
                        "INSERT INTO TABLE1 VALUES ('A','B','C')",
                        NULL) ;
/* SQL文の実行 */
rtnc = a_rdb_SQLExecute(hCnct, hStmt, NULL) ;
/* DELETEの実行 */
rtnc = a_rdb_SQLExecDirect(hCnct,
                           hStmt,
                           "DELETE FROM TABLE1",
                           NULL) ;

a_rdb_SQLExecDirect()については,「19.4.8 a_rdb_SQLExecDirect()(SQL文の前処理および実行)」を参照してください。