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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


7.2 APの処理の基本的な流れ

データベースを操作する際のAPの処理の基本的な流れを次の図に示します。

図7‒1 データベースを操作する際のAPの処理の基本的な流れ

[図データ]

[説明]
  1. DriverManagerクラスまたはDataSourceクラスのgetConnectionメソッドを使用して,HADBサーバに接続します。HADBサーバへの接続方法の詳細については,「7.3 HADBサーバへの接続方法」を参照してください。

  2. データを操作するSQL文を実行します。SELECT文を実行する場合は,「7.4 データを検索する場合(SELECT文を実行する場合)」を参照してください。

    INSERT文,UPDATE文,またはDELETE文を実行する場合は,「7.5 データを追加,更新,または削除する場合(INSERT文,UPDATE文,またはDELETE文を実行する場合)」を参照してください。

  3. Connectionオブジェクトのcloseメソッドを使用して,HADBサーバからAPを切り離します。

JDBCのAPIについては,「8. JDBC 1.2 API」以降で説明しています。

■マルチスレッドのAPを作成する際の注意事項

次に示す条件をすべて満たす場合,シリアライズによる待ち状態が発生することがあります。

  • 同じConnectionオブジェクトから生成された複数のStatementオブジェクトを,それぞれ異なるスレッドで使用するようにした場合

  • それらのStatementオブジェクトを使用してSQL文を同時に実行した場合

この待ち状態は,SQL文の実行前に発生するため,SQL文の実行処理のタイマ監視時間には含まれません。そのため,プロパティのadb_clt_rpc_sql_wait_time,またはsetQueryTimeoutメソッドで指定したSQL文の実行処理のタイマ監視時間を過ぎても,タイムアウトエラーが発生しないことがあります。