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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


4.3.2 Linux版のHADBクライアントの場合

Linux版のHADBクライアントで次の表に示す環境変数を設定してください。環境変数の設定はHADBクライアントを管理するOSユーザが実行します。

環境変数に設定した値がHADBクライアント使用時のシェルで有効になるようにしてください。設定方法については,シェルのマニュアルを参照してください。

表4‒3 環境変数に設定する値

項番

環境変数

設定する値

1

LANG

この環境変数には,OSの文字コードを指定します。HADBサーバの環境変数LANGの設定値と同じにしてください。

2

LD_LIBRARY_PATH

この環境変数には,次に示すディレクトリを追加してください。

  • $ADBCLTDIR/client/lib

この環境変数は,次のどちらかの条件を満たす場合に設定してください。

  • HADBクライアントでadbsqlコマンドを実行する場合

  • HADBクライアントでCLI関数を使用したAPを開発または実行する場合

3

PATH

この環境変数には,次に示すディレクトリを追加してください。

  • $ADBCLTDIR/client/bin

4

TZ

この環境変数には,HADBクライアントをインストールするマシンのタイムゾーンを設定します。

なお,うるう秒対応のタイムゾーンは設定しないでください。

5

ADBCLTDIR

この環境変数には,クライアントディレクトリの絶対パスを指定します。

パスの最初の1文字目は必ず/(スラッシュ)で始めてください。

6

ADBCLTLANG

この環境変数には,HADBクライアントで使用する文字コードを指定します。HADBサーバで使用する文字コードと同じ文字コードを指定してください。HADBサーバの環境変数ADBLANGで指定した文字コードと同じ文字コードを指定します。

  • HADBサーバでUnicode(UTF-8)を使用する場合

    この環境変数にUTF8を指定してください。

  • HADBサーバでShift-JISを使用する場合

    この環境変数にSJISを指定してください。

7

ADBMSGLOGSIZE

この環境変数には,1ファイル当たりのクライアントメッセージログファイルの最大容量をメガバイト単位で指定します。指定できる範囲は12,000です。

HADBクライアントには,4つのクライアントメッセージログファイルが作成されます。この環境変数を省略した場合,1つ当たりのクライアントメッセージログファイルの最大容量は16メガバイトになります。

なお,1つのクライアントディレクトリから複数のクライアントプロセスを起動する場合,この環境変数の指定値は必ず同じ値を指定してください。異なる値で複数のクライアントプロセスを動作させた場合,クライアントメッセージログファイルが壊れるおそれがあります。

8

ADBSQLNULLCHAR

この環境変数には,adbsqlコマンドの検索結果にナル値がある場合に,ナル値を表示する文字列(ナル値表示文字列)を指定します。032バイトの文字列を指定できます。0バイトの文字列を指定した場合は,ナル値の表示は空白になります。

この環境変数を省略した場合,ナル値は*(アスタリスク)で表示されます。

検索データ中に,アスタリスクがある場合や,ナル値を任意の文字で出力したい場合に,この環境変数を指定してください。

なお,マルチバイト文字を指定すると,検索結果の表示が乱れることがあります。

この環境変数は,HADBクライアントでadbsqlコマンドを実行する場合に設定を検討してください。

9

ADBODBSGDST

この環境変数には,HADB ODBCドライバのSQLGetData関数で,分割取得機能を有効にするかどうかを指定します。通常,この環境変数を指定する必要はありません。

この環境変数の指定値によってHADB ODBCドライバの処理が変わります。

  • USE:分割取得機能が有効になります。

  • NOUSE:分割取得機能が無効になります。

この環境変数を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,USEが仮定されます。

SQLGetData関数を使用して取得した返却データの長さがユーザバッファのサイズより大きくて返却データの一部しか取得できなかった場合に,十分なサイズのユーザバッファを用意できるとき(再度SQLGetData関数を発行して完全な返却データを取得できるとき)は,NOUSEを指定してください。

この環境変数は,ODBCドライバを使用する場合に設定を検討してください。