付録C.2 HADBクライアントとHADBサーバの通信時に使用するメモリ所要量
HADBクライアントとHADBサーバの通信時に使用するメモリ所要量は,次に示す計算式から求めてください。
- 計算式(単位:キロバイト)
-
通信時に使用するメモリ所要量= RPCC+SBF+256
- 〈この項の構成〉
(1) RPCCの求め方
RPCC(通信管理情報)は,次に示す計算式から求めてください。
- 計算式(単位:キロバイト)
- SMSG:HADBサーバの送信データサイズ
-
SMSGの求め方については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドの通常運用時のメモリ所要量の求め方のリアルスレッド固有メモリの所要量の求め方(通常運用時)にある変数RTHD_COMMUSZの求め方の,変数SMSGの説明を参照してください。
- max_sql_concurrent_exec_num:
-
1トランザクション内で同時に実行するSQL文の最大数
(2) SBFの求め方
SBF(送信バッファ)の初期確保サイズは4,096バイトになります。
初期確保サイズを超える送信データが作成された場合,次に示す計算式で求められた値を再確保します。
- 計算式(再確保時)(単位:キロバイト)
-
SBF= ↑CMSG÷4,096↑×4
- CMSG:HADBクライアントからの送信データサイズ
-
送信データサイズは処理の内容によって異なります。各処理で確保される送信データサイズを次の表に示します。
表C‒1 各処理で確保される送信データサイズの一覧 項番
処理内容
送信データサイズの計算式(単位:バイト)
1
前処理および実行をした場合
CMSG=clt_base_info+clt_exec_direct+clt_sql_text
2
カーソルをオープンした場合
CMSG=clt_base_info+clt_open+PARAM_DATA
3
SQL文を実行した場合
CMSG=clt_base_info+clt_exec+PARAM_DATA
4
前処理をした場合
CMSG=clt_base_info+clt_prepare+clt_sql_text
(凡例)
- clt_base_info:送信データ基本情報
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32バイトを代入してください。
- clt_exec_direct:前処理および実行固有情報
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44バイトを代入してください。
- clt_sql_text:SQLテキストのサイズ
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実行するSQL文の長さ(単位:バイト)を代入してください。
- clt_open:カーソルオープン固有情報
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48バイトを代入してください。
- clt_exec:実行固有情報
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48バイトを代入してください。
- clt_prepare:前処理固有情報
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44バイトを代入してください。
- PARAM_DATA:?パラメタ情報
-
次に示す計算式から求めてください。
計算式(単位:バイト)
param_num:SQL文に指定した?パラメタ数
param_size(i):各?パラメタ数に指定したデータサイズ
array_num:一括更新した?パラメタの組の数※
- 注※
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APの実装方法によって異なります。
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CLI関数を使用したAPの場合
a_rdb_SQLBindArrayParams()の引数ArrayCountに指定した数になります。a_rdb_SQLBindParams()を使用してパラメタ結合した場合は,1で固定されます。
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JDBCドライバを使用したAPの場合
addBatchメソッドで登録したパラメタリストの数になります。executeBatchメソッドまたはexecuteLargeBatchメソッドを使用しない場合は,1で固定されます。
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