17.4.1 トレースレベルとは
HADB ODBCドライバトレース情報に出力される情報を,トレースレベルを指定して選択できます。トレースレベルには2種類あり,簡易トレースのトレースレベル1と,詳細トレースのトレースレベル2があります。各トレースレベルと出力される情報の関係を次の表に示します。
出力情報 |
トレースレベル |
|
---|---|---|
トレースレベル1 |
トレースレベル2 |
|
アクセス種別 |
× |
○ |
関数名 |
○ |
○ |
引数 |
× |
○ |
ハンドル |
○ |
○ |
時刻 |
○ |
○ |
実行結果 |
○ |
○ |
SQLSTATE |
○ |
○ |
エラーメッセージ |
○ |
○ |
実行SQL |
○ |
○ |
付加情報 |
○ |
○ |
- (凡例)
-
○:出力します。
×:出力しません。
なお,トレースレベル1の場合は,1行に256バイトまでしか情報を出力しません。一方,トレースレベル2の場合は,すべての情報を出力します。そのため,トレースレベル2を選択した場合,出力情報が多くなる分,性能に影響を及ぼします。
また,HADB ODBCドライバトレース情報の出力タイミングが,トレースレベルによって次のように異なります。
-
トレースレベル1
ODBC関数の終了直前に出力されます。
-
トレースレベル2
ODBC関数の開始時および終了直前に出力されます。
- メモ
-
詳細なトラブルシュート情報を出力する場合は,トレースレベル2を選択する必要がありますが,性能に影響があることを考慮してください。