17.1.3 HADB ODBCドライバトレース情報
Windows版のHADBクライアントの場合,HADB ODBCドライバ独自のトレース出力機能(HADB ODBCドライバトレース)によって,HADB ODBCドライバトレース情報を出力します。ドライバマネージャとHADB ODBCドライバ間の入出力情報を出力します。
- メモ
-
Linux版のHADBクライアントの場合,HADB ODBCドライバ独自のトレース出力機能(HADB ODBCドライバトレース)はサポートしていません。
HADB ODBCドライバトレース情報の取得方法については,「17.3 HADB ODBCドライバトレース情報を出力するときの設定」を参照してください。出力される情報の詳細については,「17.4 HADB ODBCドライバトレース情報に出力される情報」を参照してください。
- ■HADB ODBCドライバトレース情報の出力先
-
HADB ODBCドライバトレース情報の出力先フォルダは,次のどちらかになります。
-
ODBCデータソースアドミニストレーターの[Trace Setup]ダイアログの[Trace Directory Path]に指定したフォルダ
-
環境変数ADBODBTRCPATHに指定したフォルダ
HADB ODBCドライバトレースファイルの名称は,次のとおりです。
-
adbodbtrace_PID_TID_01.log
-
adbodbtrace_PID_TID_02.log
PIDは,HADB ODBCドライバを使用するAPやBIツールのプロセスIDを16進数で表した値です。TIDは,HADB ODBCドライバを使用するAPやBIツールのプロセスによって起動されたスレッドのスレッドIDを16進数で表した値です。
HADB ODBCドライバトレースファイルは,HADB ODBCドライバを利用するプロセスのスレッドごとに出力されます。そのため,HADB ODBCドライバを利用するAPやBIツールのプロセス数およびスレッド数に比例して,出力されるファイル数が増加します。
なお,出力された情報が,HADB ODBCドライバトレースファイルの容量の上限に達した場合,出力先をadbodbtrace_PID_TID_01.logとadbodbtrace_PID_TID_02.logで切り替えます。出力先の切り替え時,切り替え先のファイルのサイズが上限に達している場合,切り替え先のファイル内のすべての情報を削除してから,HADB ODBCドライバトレース情報を出力します。
-
- 重要
-
HADB ODBCドライバトレース情報を出力するたびに,HADB ODBCドライバトレースファイルをオープンおよびクローズします。そのため,処理性能が著しく低下することが予想されます。したがって,HADB ODBCドライバトレース情報を常に出力する運用は推奨しません。