Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


15.3.1 データソースの設定

オープンソースで提供されている,unixODBCをドライバマネージャとした場合のデータソースの登録手順を次に示します。なお,手順で示す指定例は,HADBクライアントのインストール先ディレクトリを/home/osuser01/clientdirとしています。

メモ

HADB ODBCドライバは,unixODBCが提供するGUIツールのODBC Configを使用したデータソースの登録をサポートしていません。

手順

  1. odbcinst.iniを設定する

    HADB ODBCドライバの情報を登録するために,/usr/local/etcフォルダに格納されているodbcinst.iniを編集します。ODBCトレースを出力する場合は,ODBCトレースの開始と停止の指示,およびODBCトレースの出力先の情報をodbcinst.iniに記述します。編集したodbcinst.iniの設定内容は,すべてのユーザに反映されます。

    なお,odbcinst.inirootが所有しているため,rootで編集する必要があります。

    指定例

    [Hitachi Advanced Data Binder]                                 ...a
    Driver = /home/osuser01/clientdir/client/lib/libadbodbc.so     ...b
    
    [ODBC]                                                         ...c
    Trace = YES                                                    ...d
    TraceFile = /home/osuser01/clientdir/spool/odbctrc_DM.log      ...e

    [説明]

    1. データソースと対応するドライバ名称を指定します。「Hitachi Advanced Data Binder」を指定してください。

    2. HADB ODBCドライバを絶対パスで指定します。

    3. ODBCトレースを出力する場合に,[ODBC]タグを指定します。

    4. ODBCトレースを出力する場合に指定します。

      ODBCトレースの出力の開始停止を,「YES」または「NO」で指定できます。

    5. ODBCトレースを出力する場合に,ODBCトレースを出力するファイルの絶対パスを指定します。ファイル名は任意の名称を指定してください。

      なお,ODBCトレースの出力先フォルダは,APを実行するユーザにアクセス権限があるフォルダを指定してください。

  2. .odbc.iniを設定する

    HADB ODBCドライバの接続設定をするために,.odbc.iniを編集します。.odbc.iniは,アプリケーションの実行ユーザのホームディレクトリに格納してください。

    指定例

    [HADB]                                                 ...a
    Driver = Hitachi Advanced Data Binder                  ...b
    CLTPATH = /home/osuser01/clientdir/conf/client.def     ...c

    [説明]

    1. データソース名を識別するための任意の名称を指定します。指定値の制限については,ドライバマネージャの仕様に依存します。

    2. ドライバ名称を指定します。

      手順1.でodbcinst.iniに指定したドライバ名称の「Hitachi Advanced Data Binder」を指定してください。

    3. このデータソースで使用するクライアント定義ファイル(client.def)の絶対パスを指定します。

      この指定は任意です。指定を省略した場合,環境変数ADBCLTDIRに指定したディレクトリ下のクライアント定義ファイル($ADBCLTDIR/conf/client.def)が使用されます。