5.6.2 外への参照列を含まない副問合せの各処理方式の特徴
外への参照列を含まない副問合せの,各処理方式の特徴を次の表に示します。
項番 |
処理方式 |
長所 |
短所 |
---|---|---|---|
1 |
作業表実行 |
作業表を必要とするすべての副問合せの条件に対して適用できます。 |
副問合せの外側の問合せの件数が多い場合は,処理性能が低下します。 |
2 |
行値実行 |
副問合せの外側の問合せに対して,B-treeインデクスまたはテキストインデクスを使用できます。したがって,副問合せの外側の問合せの件数が多い場合,B-treeインデクスまたはテキストインデクスを使用して検索範囲を絞り込めるときは高速に検索できます。 |
副問合せの外側の問合せの件数が多く,B-treeインデクスまたはテキストインデクスを使用して副問合せを含む述語を絞り込めない場合は,処理性能が低下します。 |
3 |
作業表行値実行 |
副問合せの外側の問合せに対して,B-treeインデクスまたはテキストインデクスを使用できます。したがって,副問合せのヒット件数が少なく,かつ副問合せの外側の問合せの件数が多い場合に,B-treeインデクスまたはテキストインデクスを使用して検索範囲を絞り込めるときは高速に検索できます。 |
副問合せの結果の行数分,副問合せの外側の問合せに対して,B-treeインデクスまたはテキストインデクスを使用して検索するため,副問合せのヒット件数が多い場合は処理性能が低下します。 |
4 |
ハッシュ実行 |
処理を実行するために必要なすべてのデータがハッシュテーブル領域に格納できる場合は,高速に検索できます。 |
ハッシュテーブルに格納するデータが多い場合は,使用するハッシュテーブル領域サイズが大きくなります。ハッシュテーブル領域が不足した場合は,いったん作業表にすべてのデータを退避するため,処理性能が低下します。 |