5.10.1 作業表の種類
作業表には,グローバル作業表とローカル作業表があります。
- 〈この項の構成〉
(1) グローバル作業表
グローバル作業表は,1つのSQLを複数のリアルスレッドで処理するときに,作業表のデータを複数のリアルスレッド間で共有するための作業表です。表を結合するための作業表や副問合せのための作業表などに利用されます。
また,グローバル作業表が使用するグローバルバッファのページ数を,サーバ定義のadb_dbbuff_wrktbl_glb_blk_numオペランドで指定します。adb_dbbuff_wrktbl_glb_blk_numオペランドについては,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドのサーバ定義の設計のサーバ定義のオペランドの内容の性能に関するオペランド(set形式)を参照してください。
(2) ローカル作業表
ローカル作業表は,SQLを処理するリアルスレッドごとに作成される作業表です。ORDER BY句を指定した場合に作成される作業表や,グループ化の処理方式としてローカルハッシュグループ化が選択されたときのグループ分けの作業表などに利用されます。
また,ローカル作業表が使用するローカル作業表用バッファのページ数は,サーバ定義のadb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランド,クライアント定義のadb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランド,またはエクスポートオプションadb_export_wrktbl_blk_num(adbexportコマンド実行時)で指定します。なお,対象のオペランドおよびオプションについては,次を参照してください。
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サーバ定義のadb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドの場合:マニュアルHADB システム構築・運用ガイドのサーバ定義の設計のサーバ定義のオペランドの内容の性能に関するオペランド(set形式)
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クライアント定義のadb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドの場合:「2.2.3 性能に関するオペランド」にある,adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドの説明
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エクスポートオプションadb_export_wrktbl_blk_numの場合:マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbexport(データのエクスポート)のadbexportコマンドの指定形式