5.4.1 B-treeインデクスによる評価方式
B-treeインデクスを使用して探索条件を評価する場合,サーチ条件とキー条件に従って評価されます。
- 〈この項の構成〉
(1) サーチ条件とは
B-treeインデクスによる検索範囲を特定する条件をサーチ条件といいます。主に次の条件が該当します。
-
=,不等号,IS NULL,LIKE述語の前方一致指定(定数指定),LIKE述語の?パラメタ指定,IN述語※,BETWEEN述語,限定述語(=ANY,=SOME)
- 注※
-
ネストループジョインの内表に指定されたIN述語(表副問合せ指定ではない場合)は,サーチ条件にならないことがあります。
サーチ条件による評価方式の例を次の図に示します。
- [説明]
-
この場合,サーチ条件は50≦C1≦100になります。サーチ条件に該当する行のデータページにアクセスします。
(2) キー条件とは
B-treeインデクスのインデクス構成列だけで評価できる条件をキー条件といいます。サーチ条件のようにB-treeインデクスによる検索範囲を絞ることはできませんが,B-treeインデクスのインデクスページだけで条件を評価できるため,データページを参照する回数を減らすことができ,その分検索性能が向上します。
キー条件による評価方式の例を次の図に示します。
- [説明]
-
この場合,各条件は次のようになります。
-
サーチ条件:40≦C1≦60
-
キー条件:C2 IN(1,2)
サーチ条件で検索範囲を絞り込み,キー条件に該当する行のデータページにだけアクセスします。
-