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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


19.5.10 a_rdb_CNV_TIMEchar()(TIME型データの変換)

〈この項の構成〉

(1) 機能

SQLのTIME型のデータをC言語またはC++言語の文字列データに変換します。TIME型のデータを文字列データに変換する場合の例を次の図に示します。

図19‒10 TIME型のデータを文字列データに変換する場合の例

[図データ]

[説明]
  • TIME型のデータを,時刻を表す既定の出力表現に従って文字列データに変換します。時刻を表す既定の出力表現については,マニュアルHADB SQLリファレンス既定の文字列表現を参照してください。

  • 末尾にナル文字(0x00)を付加します。

(2) 形式

#include <adbcnv.h>
 
signed short a_rdb_CNV_TIMEchar
(
  unsigned char         *TIME_Data,               /* In  */
  unsigned short         TIME_Scale,              /* In  */
  char                  *char_Data,               /* Out */
  unsigned short         BufferLength,            /* In  */
  void                  *Option                   /* In  */
)

(3) 引数の説明

TIME_Data

変換前のTIME型データを格納している領域の先頭アドレスを指定します。

TIME_Scale

変換前のTIME型データの小数秒の桁数を指定します。0369,または12を指定してください。

char_Data

変換後の文字列データ(C言語またはC++言語の文字列データ)を格納する領域の先頭アドレスを指定します。

BufferLength

変換後の文字列データを格納する領域の長さを指定します(単位:バイト)。次に示す値を指定してください。

  • 変換前のTIME型データの小数秒の桁数が0の場合:9

  • 変換前のTIME型データの小数秒の桁数が369,または12の場合:9+TIME_Scaleの値+1

Option

NULLを指定します。値を指定しても無視されます。

(4) 戻り値

  1. a_rdb_CNV_TIMEchar()が正常に終了した場合,a_rdb_RC_CNV_SUCCESSが返却されます。

  2. エラーが発生した場合,戻り値にエラーコードが返却されます。エラーコードについては,「19.8 CLI関数の戻り値」を参照してください。

(5) 留意事項

変換前のデータ格納領域(TIME_Data)と,変換後のデータ格納領域(char_Data)は重複しないようにしてください。